カテゴリー「劇場公開」の記事

2019年7月14日 (日)

シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢

Sinkorswim
 
 フランス
 ドラマ & スポーツ & コメディ
 監督:ジル・ルルーシュ
 出演:マチュー・アマルリック
     ギヨーム・カネ
     ブノワ・ポールヴールド
     ジャン=ユーグ・アングラード
     
     
【物語】     (シネマトゥデイ)
 うつ病で仕事を辞め、引きこもりがちな生活をしているベルトランは、地元の公営プールで男子アーティスティックスイミングのメンバー募集を見かける。いざチームに加入してみると、メンバーは家庭や仕事に不安を抱えるおじさんばかりだった。
逆境の中、彼らは世界選手権の金メダルを目指して猛特訓に励む。
 
 ムサいおっさん達によるシンクロということで、本国フランスでは大ヒットを記録したようだけれど、日本では20年も前にすでに「ウォーターボーイズ」が公開されていて、このヒットをきっかけに後追いで製作されるのならばまだ理解できるも「なんで今になって男のシンクロ?」の疑問と無条件でスポ根ものが大好物ということもあって気になっていた作品なんで張り切って観にきた。
 
 うつ病、家庭不和、経営難と人生どん詰まりとそれぞれキャラ立ちしたおっさん層で、シンクロはあくまでとっかかりのひとつで、期待した先の「ウォーターボーイズ」の高校生らしく失うものが無くただひたすらに目的に向かって前へ突き進んだ青春全開の爽快感さも無けりゃ、ナンちゃって特訓して(練習風景はかなりのスパルタ教育…てか半ばパワハラ)のスポ根ものとは違ったけれども、人生巻き返しの奮闘劇もスポ根同様に熱いものあって見応えのある作品だった。
 惜しむらくはシンクロのシーンでリフト等のアクロバットのカットは出演俳優さんの平均年齢が高いこともあって仕方のないこととして、水面から出ている上半身のカットは本人が演じているもフォーメーションダンスは吹き替えで、水中に到っては一部CGらしき映像だったのは残念。まぁ、シンクロのシーンは「ウォーターボーイズ」があまりにも圧倒的だったから、ここを持ち出して比較するのも酷なのかも知れんね。
どういうワケか? シンクロづいているようで、9月にイギリス映画の「シンクロ・ダンディーズ!」が公開されるとのことらしいけど、こちらはスルーかな。というワケで無性に「ウォーターボーイズ」が観たくなってくる。
 
 マチュー・アマルリックの憂い顔がうつ病気味の主人公ベルトランにピッタリだったし、ギヨーム・カネにジャン=ユーグ・アングラードとフランスを代表する俳優さんと思いのほか豪華な顔ぶれ。
お人よしだけが取り柄のティエリー役のパっと見、ジャック・ブラックぽくもないフィリップ・カトリーヌなる俳優さんと、フランス語が全くしゃべれないのに互いにしっかりコミュニケーションが取れているアフリカ系の移民のおっさんの2人が毒気の強いキャラが多い中で癒しとなっていてその存在感は抜群。

2019年7月13日 (土)

アイアン・スカイ / 第三帝国の逆襲

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 フィンランド & ドイツ
 SF & アクション & コメディ
 監督:ティモ・ヴオレンソラ
 出演:ララ・ロッシ
     ウラジミール・ブルラコフ
     ウド・キア
     トム・グリーン
     
     
【物語】     (シネマトゥデイ)
 人類が月面ナチスの地球侵略を阻止してから30年後、人々はナチスが建設した月面基地で生活していたが、エネルギーが枯渇し絶滅の危機に瀕していた。機関士のオビは核戦争によって荒廃した地球の深部に新たなエネルギー源が眠ることを知り、人類を救うために誰も足を踏み入れたことのないロスト・ワールドへと旅立つ。
 
 月面の裏側に逃れたナチスが帝国を再建して云々とふざけた設定のワリには社会&世界情勢を痛烈に風刺してとテーマは思いのほかマジメな作りのおバカの仮面をかぶった隠れインテリ的だった前作。
その前作から7年、続編を望むファンからの高額なカンパによって制作されたエピソードに加え、月面から今度は地球の深部でヒトラーが云々と前作以上にふざけた設定にスゲェ惹かれてということで、張り切って観に行ってきた。
 
【 ネタバレ気味なので注意 】
 「アダムとイブ」をはじめ「カインとアベル「に「ノアの箱舟」と旧約聖書に準えたエピ、舞台も月面にこだわらず地球空洞説とロストワールドと地球内部に移した柔軟性、登場する敵キャラも総統閣下を筆頭にサッチャー首相、ローマ法王にビンラディン、マーク・ザッカーバーグにスティーヴ・ジョブズと歴史に名を残す面々の顔ぶれのオモシロさ、そして極めつけはラストで新天地となる赤い星の裏面にあるたぶん赤い【☭】マークの毒気と前作同様に突き抜け&ぶっ飛び感はあれど、度合いで比べると惜しいかなといったところだし、中盤で気持ちダレが先行するのがもったいない…。
 それでも昨今の流行りを取り入れて銘打った「アイアン・スカイ ユニバース」をはじめ先のスティーヴ・ジョブズを神と崇め、iPhoneの取説だったか利用規約を経典とするジョブズ教の存在と端から人を喰った感は健在。
ただ、リアルにジョブズ教(appleユーザー)ではない人、取り分けてモバイルだのデバイスだのの電子機器用語に疎い【 脱獄(ジェイルブレイク)は破門 】と言われても、オモシロいどころか何のことやらチンプンカンプンで、オレのようにスマホの2割程度しか使えてない人間は置いてけぼりを喰う感じ。
 
 「ぐぬぬ」の字幕にはビックリしたというか、笑わせてもらったというか何と言うか…どのセリフなのか解らんけど、適した日本語がなけりゃ別にムリして訳さなくてもイイんじゃね?と思わなくもだけど、コレはこれでオモシロいからOKかなとも。
そんなこともあって「スター・ウォーズ EP3」でアナキンの「NOーーーー!!」を「ありえなーいッ!」とした戸田奈津子大先生の珍訳を思い出す。

2019年7月 7日 (日)

いつの間にか、ここにいる Documentary of 乃木坂46

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 日本
 ドキュメンタリー
 監督:岩下力
 出演:乃木坂46
     西野七瀬
     白石麻衣
     齋藤飛鳥
 
 
【物語】     (シネマトゥデイ)
 「悲しみの忘れ方 DOCUMENTARY of 乃木坂46」からおよそ4年ぶりとなる、乃木坂46のドキュメンタリー第2弾。
2011年に結成され、日本を代表するアイドルグループとなった乃木坂46。グループとしては「インフルエンサー」「シンクロニシティ」が連続で日本レコード大賞に選ばれ、メンバー一人一人もさまざまなフィールドで活躍の場を増やしてきた。
ところが2018年、1期生としてグループを支えてきた生駒里奈に続き、西野七瀬の卒業も決定する。
 
乃木坂ちゃんが観たいッ!
 
それ以外の理由などあろうハズもなし! そんなワケでいつも以上に張り切って観に行ってきた。
 
 前回の「悲しみの忘れ方」から4年、当時は手さぐり状態を抜け出し、感情をぶつけ合いながらひとつのグループとして成長していく過程を映したものであったのに対し、本作はグループからの卒業にスポットを当て、卒業していくメンバーと残るメンバーそれぞれの今の心情と、グループが大きくなるにつれて見失いがちなる自分を改めて見つめるを撮ったもので、この辺はTVのバラエティ番組等からはなかなか窺い知ることができないから興味ふかくあるものの、ドキュメンタリーというよりインタビュー映像の趣になってしまっているのと、監督の心情を織り込み過ぎたのが些か気になる…卒業に焦点を絞っているのならば、絶対エース西野七瀬ひとりの卒業を捉えるのではなく、デビューから7年間、引退したメンバーも含めグループを支えて来た前後して卒業した生駒里奈、若月佑美、衛藤美彩たちの姿と心情をも撮って欲しくあった。
 終盤、西野七瀬からエースの座を託されたクールを気取る齋藤飛鳥の不安や孤独を抱える姿と今の素直な心情を吐露する行を観ると、もともとの性格もあるんだろうけど、もっとメンバーに甘えてもイイじゃねぇかなぁと思えたり、新たに加入してきた3&4期生に対する先輩たちの優しさと先輩に対するリスペクト、他番組で高山一実が発した「2期生は後輩ではなく同期」の言葉に見る関係性と強固な結束力、そして出たての頃は何かにつけて泣くばかりで「何でこの子、アイドルになったんだろ?」と思えたメンバーが持つ確固たるアイドル論と個の成長も相まってグループ全体がトップアイドルへと成長したんだなぁと感慨深くさせられる。
結局のところ乃木ヲタ目線【4】: 映画ヲタ目線【6】の割合で鑑賞と手前ぇでは思っているんだけれども、とにもかくにも転換期を迎えさらに高みに上ろうとする乃木坂46というグループに、この歳なって出会えたことに感謝×10
 
 ダンスのレッスンシーンで完全てぇワケじゃねぇんだろうけど、ほぼスッピンに近い星野みなみ&堀未央奈が映っていて普通にしてて、あれだけカワイイのだから心底ビックリさせられる。まぁそれだからこそアイドル、しかも乃木坂に入れたんだろうけどね。
あとは先日、新たに加入した4期生の中で推しの早川聖来がフューチャーされていたのが喜ばしい♪

2019年6月29日 (土)

スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム

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 アメリカ
 アクション & アドベンチャー & ヒーロー
 監督:ジョン・ワッツ
 出演:トム・ホランド
     サミュエル・L・ジャクソン
     ゼンデイヤ
     ジェイク・ギレンホール
 
 
【物語】     (allcinema
 ネッドやMJら学校の仲間たちとヨーロッパ旅行を計画する。しかし楽しいバカンスを満喫しようとした矢先、元S.H.I.E.L.D.長官のニック・フューリーにつかまってしまう。新たな脅威が迫っていて、どうしてもスパイダーマンの力が必要だというのだった。
そんな中、“エレメンタルズ”という自然の力を操る複数の敵がヨーロッパ各地に出没し猛威を振るい始める。
ニックはピーターに異次元から来たというミステリオを引き合わせ、2人は共闘して敵に立ち向かっていくのだったが…。
 
 第3シリーズに入ってからのアイアンマンとの師弟関係は個人的にかなりアリでオモシロくあるから歓迎すべき設定も、「アベンジャーズ」ありきで考えると「イイ加減にしてくれ!」と若干の憤りを覚えなくも…。
まぁ何にせよ、シリーズを通しての放課後の部活ヒーロー感は大好きだし、キン肉マンに登場したケンダマンのような見てくれのミステリオなる今回のヴィランも気になるところと、何だかんだ言って気になっていることに間違いない作品ということで、張り切って観に行ってきた。
 
 近々の「アベンジャーズ」シリーズを観ていないと解らないワード等があるあたりはスルーしている者を置いてけぼりにしている感は否めなくあるも、晩熟ピーターの私生活譚とスパイダーマン欧州探訪譚は持ち味である迷える青春劇と全開といったところでオモシロく、最近のヒーローものでは「パワーレンジャー」以来かなり食い気味での鑑賞となった。
 ミステリオのヴァーチャルとドローンを駆使しての【詐術】も素晴らしく、ベックの言うところの「見たもの全てが信頼できるのか?」も昨今のネット情報の鵜呑み、フェイクニュース等を揶揄っていてと、楽しませながらもメッセージ性も強くあって高評価。
また、ヴィランという存在が宇宙や異空間からの侵略者ではなく、過去のグリーン・ゴブリンを筆頭に前回のバルチャーと異能力は有してはいるけれど、道を踏み誤った大人と行くべき道を模索する少年の人間VS人間に徹しているところが、大きな魅力になっていることを再確認。
 敵の残党による超弩級のフェイクニュースによるスパイダーマン最大の窮地も気になるところも、それ以上にハッピーとメイおばさんの関係がもっと気になるところ。そんなこんなで、ホント久々にこの手の娯楽大作では満足いく結果と相成った♪
 
 自身への過大評価から隙が生まれたことで足元をすくわれ、その手口を破ればそれほど強敵ではないのミステリオ役のジェイク・ギレンホールの存在感がご贔屓の俳優さんということも手伝ってヨカッタ。
ミステリオが放つ緑色のスモークやら怪光線に「グリーン・ランタン?」ぽさを感じたり感じなかったり…。

2019年6月23日 (日)

アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場

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 フィンランド
 ドラマ & 戦争 & アクション
 監督:アク・ロウヒミエス
 出演:エーロ・アホ
     ヨハンネス・ホロパイネン
     アク・ヒルヴィニエミ
     ハンネス・スオミ
 
 
 
【物語】     (シネマトゥデイ)
 ソ連との戦いに敗北し領土の一部を奪われたフィンランドは、1941年、その奪還に挑むため同国への侵攻を開始する。
さらに強大な軍事力を誇るソ連軍に対抗するため50万人の軍隊を組織し、歩兵戦を中心に戦いを進める。
妊娠中の妻と家族を残してきたベテラン兵士、結婚式を挙げたばかりの若者など、それぞれ違った事情を持つ4人のフィンランド軍兵士が最前線へと送り出される。
 
 「ガールズ & パンツァー」に継続学園という学校が登場し、この【継続】の由来を調べてみると第二次世界大戦中にフィンランドとソ連の間で行われた戦争の名称とのこと。継続戦争がどういうものなのかを知るにはイイ機会でもあるし、何より上記の「ガルパン」に登場したフィンランド軍所有の戦車であるBT-42、この戦争に配備されたかは知らんけれどもソ連の T-34/76 & SU-122 と、お気に入りの車輛の姿を拝めればの期待も持ちつつ、張り切って観に行ってきた。
 
 第二次世界大戦時、デンマーク&スウェーデンは早々にドイツに降伏し、ノルウェーはギリギリまで徹底抗戦を展開したにも関わらず、何ゆえにフィンランドがドイツと手を組んだのか?と思っていたのだけれども、なるほどソ連に一部の領土を奪われたことで、失地回復のためにソ連の敵であるドイツと手を結んだのかと当時の北欧の情勢、そして手を組むもこれまた武運拙く敗戦し、今度はソ連と手を組み同朋であったドイツと戦争した複雑極まりない背景に今の牧歌的なフィンランドからは想像もできない壮絶な負の歴史を持つ国であったことを知ることができた。
 4人の兵士の背景や心情を織り込みながら、ただひたすらに淡々と最前線の模様と戦争の虚しさを描き、取り分けて戦略的撤退ではなく100%の敗走劇による悲壮さと緊張感、疲労感に思いのほか神経を削られる…。
オモシロいというと語弊があるけれど劇場に足を運ぶ価値は十分以上にある。
 
 なんでも使用した火薬の量でギネス記録に認定されているとのことで、どうりで砲弾が爆破しときの迫力と、その爆発によって自然破壊じゃね?と思わされるくらいの量の樹木がなぎ倒されていく様のリアルさが半端なかったワケだ。
 まぁ戦争映画なんで何時ものごとくどうしてもミリタリー系の話題になるのだけれども、ジャーマングレーとミディアムグレーの中間といった感じの色のフィンランド軍のジャケットがカッコイイ。
そして残念ながらフィンランド軍のBT-42は登場せずも、ソ連軍のT-34/76とT-34/85が登場。しかもどうやら実機っぽい!
ホント不謹慎ながら大興奮してしまった。

2019年6月22日 (土)

X-MEN : ダーク・フェニックス

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 アメリカ
 SF & アクション & アドベンチャー
 監督:サイモン・キンバーグ
 出演:ソフィー・ターナー
     ジェームズ・マカヴォイ
     マイケル・ファスベンダー
     ジェニファー・ローレンス
 
 
【物語】     (シネマトゥデイ)
 X-MEN最強メンバーのジーン・グレイが宇宙ミッション中の事故にり、自らのダークサイドを増幅させてしまい、内に秘めたもう一つの人格ダーク・フェニックスを覚醒してしまう。強大なパワーが暴走しジーン自身にも制御できなくなり、ついに思いがけない悲劇を引き起こしてしまう。世界を滅ぼしかねない強大なパワーが暴走を続ける中、その力を利用しようと企む謎の女がジーンに近づいてくるのだったが…。
 
 大人の事情でついに「X-MEN」が「アベンジャーズ」に合流するしないと、いろいろ取り沙汰されているようで、もし合流すとなればきっとクソまみれのメッタメタにされてしまう悪い予感しかしない…。
合流を前提に考えるならば、純粋な「X-MEN」をしっかりと目に焼き付けておくならば今だし、もともと好きなシリーズな上にシリーズ最終章ということで、久々に本来の軌道に戻って来た感もありで、公開を楽しみにしていたんで張り切って観に行ってきた。
 
 改めて感じたことは時系列の面でかなりの混乱状態に陥っていたようで、オマケに新旧両シリーズの登場するメンバーや相関関係、社会環境の変化やズレを整理しきれていないことが混乱に拍車をかけた感じ…また原点回帰の趣は感じられるも、これは新シリーズ通して言えることで旧シリーズの【スピンオフ感】が拭えず、全てにおいて悪かぁねぇけど中途半端な心持ちで、取り分けて本作が大事な最終章にも関わらずその感がいちばん強い。
ラスボスが「感傷」とは心の「スキ間」であり「弱さ」的なことを言ってたけど、感情があるから予期せぬ力を発揮したり団結もすれば、その逆もまた然り、このセリフは敵対、共闘、集合離散を繰り返す「X-MEN」を見事に言い得ているところは高評価。
 昨今のヒーローものは敵がやたらと強大で大都市、ヘタすりゃ国を丸ごと徹底的に破壊される演出が目立つ(これはこれで迫力があってオモシロいし興奮もするけど、ここだけに特化した昨今の風潮はどうもね…)けれども、意外とこのシリーズは街のひと区画とか工場なり中低層のマンション数棟程度のちんまりしたものでオレとしてはこの程度が丁度イイ。
そんなこんなで【ウルヴァリンを据えておけばまた違ったかもな】で、結局のところやっぱり旧シリーズが好きに気づく。
新シリーズならばコミックス感が強くあった「ファースト・ジェネレーション」だな。
 
 ジーン・グレイ役のソフィー・ターナーはムチムチ感といかにも【弧】って感じの眉毛が強く印象に残る反面、旬も旬の女優さんであるジェニファー・ローレンスにジェシカ・チャスティンのふたりは印象らしい印象が何ら残らなかったのが残念でならない。
マグニートーは敵味方といつもつかず離れずの距離にあるけど、ここ最近の作品だと戦う理由も薄れてきたことで、それに伴いカリスマ性も薄れて来たかなぁと思えなくも。

 

2019年6月16日 (日)

ガールズ&パンツァー 最終章 第2話

Girk2
 
 日本
 アニメ & 学園 & ドラマ & ミリタリー
 監督:水島努
 出演:(声の出演)
     渕上舞
     茅野愛衣
     中上育実
 
 
【物語】     (シネマトゥデイ)
 大洗女子学園で、カメさんチームの装填手・砲手・通信手を担当している河嶋桃の留年騒動が起こり、戦車道チームは桃が学力試験のないAO入試で大学に合格できるよう、桃を隊長に冬の大会「無限軌道杯」を戦うことになった。
しかし初戦の相手で隊長のマリー率いるBC自由学園に苦戦し、隊長の西住みほや桃たちメンバーの未来に暗雲が立ち込める。
 
 待ちに待った大人気アニメ「ガールズ&パンツァー」最終章の第2話!!
第1話」の公開から1年半っていくらなんでも待たせすぎ! 全6話で完結だろ、こんな調子で行ってたら何年かかるんだよ…。
なんにせよ公開を楽しみにしていたことに間違いはなく、BC自由学園との決着を見届けるべく張り切って観に行ってきた。
 
 1年半も待たせておいて上映時間が50分チョイのTVでのSP版程度って…物足りなさにもホドがあろうってぇやつだよ。
このペースで進んでたら完結するまでにマジでかなりの月日を要することになりかねねぇから、言いたかぁねぇけどもうチョイ気合い入れて欲しいところ、せめて半年に1本のペースじゃねぇとな。
 それはそれとして、クセ者が揃うBC自由学園の詐術に引っかかり窮地に陥るもこれを間一髪で回避し、攻勢に転じたところからReスタート。詐術には詐術を用いての逆転劇はめずらしく頭脳戦の趣でオモシロかったし、BC自由学園は基本ブルジョワということもあって、隊長のマリーをはじめ高飛車なところがあるも、試合が終わればノーサイドで敵を讃える他のチーム同様に気持ちの良いチームで印象も上昇。
 2回戦の対戦相手は西隊長率いる【吶喊と玉砕】を身上とする知波単学園。今までの戦歴と吶喊&突撃一辺倒の戦術からすれば当然大洗の圧勝と思いきや、機動力を活かしたジャングル戦と参謀として覚醒した福田の存在による【戦略的撤退】を覚え、チームとして急成長著しく、強豪の一角に名乗りを上げた知波単に大苦戦を強いられる展開は1回戦以上に目紛るしく大興奮。
何より知波単学園&福田贔屓としてはウレシイ限り。そして今回もまたイイところで終わり、試合の行方は第3話に持ち越し。
 
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  第3話が何時になるのかは「?」なところも知波単学園との決着は今から楽しみ。
 また、みほを慕いボコ友である天才 島田愛里寿が、おそらく準決勝に勝ちあがって
 くるであろう黒森峰、聖グロ、サンダースもしくはプラウダのどこに編入してくるのか
 も楽しみ♪ 継続&アンツィオとどこに入ってもオモシロそうだ。
 
  上野の劇場で観たついでに5年ぶりくらいとなる夜の秋葉原へ足を延ばしてみた。
 夜の9時過ぎはまだまだ宵の口のようで、昼間となんら変わらない人ごみ。
 ネオンが鮮やかな分、夜のほうが雰囲気もあってテンションが高くなるかなぁと。
 JR秋葉原駅前にあるゲーセン「セガ 秋葉原 4号館」の前に本作で登場したルノー
 FTの実寸大しかもBC自由学園モデルの展示に映画以上に大興奮!!

2019年6月 8日 (土)

クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅

The-extraordinary
 
 フランス & アメリカ & ベルギー & シンガポール & インド
 コメディ & ドラマ & アドベンチャー
 監督:ケン・スコット
 出演:ダヌーシュ
     ベレニス・ベジョ
     エリン・モリアーティ
     ジェラール・ジュニョ
 
 
【物語】     (allcinema
 インドのムンバイで大道芸人をして暮らす青年アジャは、母の死をきっかけにまだ見ぬ父に会うためパリへ向かう。
そしてパリに着くや、憧れの家具店にやってきた彼は、アメリカ人女性のマリーと出会い、たちまち恋に落ち、翌日のデートを約束した彼は、お金がないので店のクローゼットの中で夜を明かすことに。
ところが、そのクローゼットは彼が寝ている間にロンドンまで運ばれてしまい、その後も次々とトラブルに巻き込まれ、結果として世界各地を旅するハメになるアジャだったが…。
 
 日常のなかの非日常のなかで描かれるほのぼのタッチのポップなコメディはもっとも歓迎すべきところ。
おまけに制作国をはじめキャストもフランス、アメリカ、シンガポールにインドとストーリーの核となる世界旅行に相応しく国際色豊かで惹かれるところも多く、公開を楽しみにしていた作品だったんで張り切って観に行ってきた。
 
 運悪く?良く?世界の国々を巡ることとなったアジャの心と幸せ探しのロードムービーは、フワフワ感が強めなうえにあれもこれもなワリには全体的に薄味だったのは否めなくあるものの、欧州における難民問題と社会派なテーマが織り込まれてもいれば、【袖擦り合うのも多生の縁】【一期一会】【分かち合い】【海は見てるだけじゃ渡れない】といった諺や含蓄にも富んだ作りに。
そして、お母さんのエピの回収と、教師なったアジャがスラムの子供たちに話して聞かせる自身の冒険譚の真偽のほどは?も、その話が未来に希望が持てない彼らに夢や希望を与えていることに間違いはなく、これを機にアジャが彼らの標となりうるのであろうと予想させるラストも心地イイ。
 「IKEAのタンスに閉じこめられたサドゥーの奇想天外な旅」と原作のタイトルにある【IKEA】が大きなファクターとなっていることもあって、アジャの洋服のカラーコーディネートが何かにつけてIKEAカラーの【青&黄】であったり、劇中では業を高めれば奇跡は起こると言っていたけれども、奇跡が起きるときは必ずと言っていいほどに近くに【牛】の存在ありと、随所でインドらしさが垣間見える演出がオモシロい。そんなこんなで合格点にはあと何点か足りなくはあるけれど、見応えはそれなりにある作品だったかなぁと。
 
 11年のアカデミー賞で作品賞を受賞した「アーティスト」に出演し、自身も助演女優賞にノミネートされ、美人さんなこともあって気には止めるも、その後なかなか拝顔する機械に恵まれず久々となるベレニス・ベジョ。期待したワリには思いのほか出番が少なく残念ではあったけれども魅力のある役柄であったことで±0といったところ。

2019年6月 1日 (土)

ゴジラ キング・オブ・モンスターズ

Godz
 
 アメリカ
 アクション&アドベンチャー&SF
 監督:マイケル・ドハティ
 出演:カイル・チャンドラー
     ヴェラ・ファーミガ
     渡辺謙
     チャン・ツィイー
 
 
【物語】     (allcinema
  ゴジラが巨大生物ムートーと死闘を繰り広げ、サンフランシスコに壊滅的な被害をもたらしてから5年。
その戦いに巻き込まれ、夫マークと破局を迎えた科学者のエマは、特務機関モナークで怪獣とコミュニケーションがとれる装置の開発に当たっていた。そんなある日、エマと娘のマディソンが、装置を狙う環境テロリストのジョナ一味によってさらわれてしまう。
事態を重く見たモナークの芹沢博士とグレアム博士は、マークにも協力を仰ぎ、ジョナたちの行方を追うのだったが…。
 
 これまでアメリカ版「ゴジラ」にはことごとくスカされ続けてきたことと、今や謙さんにそれほど商品価値を見出せないことからスルーしてもヨカッタんだけれども、キングギドラ&モスラ&ラドンの怪獣軍団は絶対的に観たいところだし、チャン・ツイィーも個人的に久々だし、話題作だし、何より前売りチケをムダにするのもあれだしでと、結局なんだかんだ言ってもスゲェ気になっている作品ということで張り切って観に行ってきた。
 
 ハリウッド版ゴジラとしては原点に近いつくりで、怪獣をコントロールしようとする科学的アプローチなんかもオモシロくあってその辺は大きく評価できるも、人間ドラマの部分はワリと雑なうえにエマ博士の義主張にそれほど響くものはなし…言わんとするところは解るんだけれども、好感が持てないうえにどっちつかずで何かブレてる印象。オマケに奇跡の自然調和と復活というあまりの神がかり的なラストにせっかく最後の大バトルでアガッったテンションもなんか萎まされた感じ。
後はいつものごとく、核弾頭やオキシジェンデストロイヤーといった禁断の殺戮兵器を何ら逡巡することなくいとも簡単に使用する【使用前提】の演出だけは何とかして欲しい。
 多々マイナス要素はあれど、怪獣の造詣をはじめバトルと個々の魅せどころ、芹沢博士の自己犠牲(特攻、吶喊は日本らしくてイイ!)と随所で本家に対するリスペクトが感じられ、ゴジラだけではなくモスラのテーマ曲、そのモスラを女性として描いている(3人の女性博士と女性指揮官と本作は女性の活躍が目立った)新鮮味、怪獣&神話に海底の巨大神殿の組み合わせにH・P・ラブクラフトを感じられなくもは高評価。
そんなこんなで、良くもあれば悪くもありで普通に楽しめたけれども、次回作を観たいという気には残念ながらといったところ。
 
 謙さんの日本語アクセントでの「ゴジラ」はやっぱり日本映画のアイコンとしての矜持だわな。
久々のチャン・ツイィーは思いのほか見せ場があってウレシく思うも、雲南省のモスラの行の中途半端さが気になる。
にしてももう40歳かぁ…「初恋の来た道」の頃が懐かしい。
クレジットでゴジラ&キングギドラたちが【Himself】となってる遊び心も好印象。

2019年5月26日 (日)

空母いぶき

Ibuki
 
 日本
 サスペンス&戦争&ミリタリー
 監督:若松節朗
 出演:西島秀俊
     佐々木蔵之介
     本田翼
     深川麻衣
 
 
【物語】     (シネマトゥデイ)
 20XX年。日本最南端沖で国籍不明の漁船20隻が発砲を開始し、波留間群島の一部を占領して海上保安庁の隊員を捕らえる。日本政府は航空機搭載護衛艦いぶきをメインにした艦隊を派遣。お互いをライバルとして意識してきた航空自衛隊出身のいぶきの艦長・秋津竜太と海上自衛隊出身の副長・新波歳也はこの未曽有の事態を収束しようとする。
 
 ひと昔前ならば軍事衝突を描いていてもフィクションだからと笑っていられたものの、昨今のIS等の中東問題に極東海域問題とかなりの緊張状態にあり「何か起こるんじゃねぇか?」と本気で思えてきて仕方がない…だもんで敢えて不安に駆られる必要もねぇなぁと思うも、何だかんだでこの手は好物だし、今や人気若手女優さんに成長した元乃木坂ちゃんメンバーのまいまい(深川麻衣)の姿を拝みたくもあったんで張り切って観に行ってきた。
 
 極東における領土&海域問題をはじめ、日本が武力行使にあたって直面する【専守防衛】においてタカ派とハト派、両派の思想や言い分、感情が描かれていて、オレを含めた情勢に疎くある人でも納得しうる作りになっていて自衛権の行使で騒がれている昨今に観るべきテーマであることは認めるものの、全体的に陳腐というかの印象で、解るんだけど何かにつけて「はぁ?」となることが多々あり、何とも微妙極まりない結果に…。
 軍事衝突の緊張感を描きたかったのも十分以上に解る。解るし、ここをツッコむのも野暮なのも重々承知で敢えて言わせてもらうと、初島に展開する東亜連邦の空母一隻、巡洋艦だか駆逐艦数隻に共産圏の戦闘機60機による大規模な軍事展開を把握できなかった防衛省なり軍事アナリストおよびアメリカの衛星監視システムのザルさは何なの? 専守防衛以前の問題だよ。
国連安保理の軍事展開もそれぞれの思惑があって足並みが揃わないリアルさはあれど、秋津の敵兵に対する人道的行動の動画を目にしたことが契機になっては、もはやファンタジーなうえに極めてチープ。
 本作に対してイイ印象を受けなかった最大の原因が合間々に入ってくる取ってつけたような善人のコンビニの行のテンポの悪さで、取り分けて盛りに盛った善人超平和ボケキャラの店長の気持ち悪さといったら。
ラストで店内全て売り切れとなってはいたけど、中盤で客が大量に押しかけて来ているにも関わらずドリンクが理路整然と並んでいる細かいところでのリアリティのなさも目に余る。
 
 秋津役の西島秀俊のたびたびの含み笑いはなんだったんだろうか? 気になって仕方がない…。
お目当てのまいまい(深川麻衣)はと言うと、相変わらずカワイイけれども中井貴一といっしょだったがために霞んでしまっていた。
普通にまいまいともう一人のバイトくんだけのエピで十分だよ。
 あまり乗れてないと余計なことを思いつくもので、藤竜也が西島秀俊に艦長を委譲した行にホワイトベースのカシアス艦長がブライトさんに委譲したエピを思い出してしまった。

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