カテゴリー「劇場公開」の記事

2019年12月31日 (火)

19年 劇場公開映画 個人的ベスト10

 今年も例年の如く19年に劇場で観た作品の中から強く印象に残った10本と、期待したけど全力で裏切られた作品1~2本をゲロって、本年度の記事投稿を終えようと思う。 てぇことで張り切って行ってみよッ!
 
【 ベスト10  (*゚∀゚)=3 ムッハー 】
 1 )、「 家族を想うとき
 2 )、「 ジョーカー
 3 )、「 メランコリック
 5 )、「 幸福路のチー
 7 )、「 サマー・オブ・84
 8 )、「 ミスター・ガラス
 9 )、「 マローボーン家の掟
 
 毎年のように年末にパンチのある作品が来ると、やっぱりそれまで首位を走っていた作品をゴール直前でだわなぁ。
そんなワケで今年の1位は敬愛する映画監督の一人であるケン・ローチ監督の 「 家族を想うとき 」 に決定。
3位の 「 メランコリック 」 も都内でも1館のみの公開と、かなりの小規模ながらこの結果は大健闘以上であることは間違いない。
今年は豊作であったことを裏付けるようにサスペンス・ホラー系の作品が上位に。
次点は 「 帰ってきたムッソリーニ 」 、今年も極めて残念な結果に終わったハリウッドの娯楽作品群の中にあって 「 スパイダーマン : ファー・フロム・ホーム」 が大健闘して次点に。
 
 期待をさせておいてそれを見事以上に裏切った作品に対しての 【 ドギャ━━(゚ロ゚;)━━ン!! 賞 】 と印象の強かった俳優さん & 監督さん賞を発表。
 
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 【 ドギャ━━(゚ロ゚;)━━ン!! 賞 】 : 「 空母いぶき 」 & 「 貞子 」 & 「 麻雀放浪記 2020
 【 監督賞 】 : ケン・ローチ 「 家族を想うとき 」
 【 男優賞 】 : ウィレム・デフォー 「 永遠の門 ゴッホの見た未来 」
 【 女優賞 】 : 伊藤万理華 「 映画 賭ケグルイ
 【 特別賞 】 : 「 男はつらいよ お帰り 寅さん
 
 
 【 ドギャ━━(゚ロ゚;)━━ン!! 賞 】 は衝撃の邦画3作品が同時受賞…。
片手じゃ納まらないきらないツッコミどころ、リメイク? リブート? 新シリーズ? と何でも構わねぇけど、当初の設定を完全無視してまでやる必要性が全くもって理解できないことから3作品同時受賞に。
そういう意味で選考するならば間違いなく 「 ターミネーター : ニュー・フェイト 」 になるところだけれども、この作品は 【 観てない 】 ことになってるんでね…。
監督賞はさすがはケン・ローチ監督、ここに極まれり!
男優賞はホアキン・フェニックスとどちらかで迷った末、贔屓度でいえばウィレム・デフォーの方が上ということで。
今回もまた脳内選考委員会において選考するまでもなく満場一致で、 「 あさひなぐ 」 以来、わが愛しの万理華に女優賞を 💛
寅さんは思い入れが強烈過ぎちゃって、ドコに入れてイイか解らんかったんで 【 特別賞 】 というかたちで。
 
 というワケで今年一年、仲良くしてもらった皆さんホントに感謝×10であると同時に出来れば来年も仲良くしてもらえると幸いなんで来年もヨロシクお願いしやす♪

2019年12月29日 (日)

男はつらいよ お帰り 寅さん

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 日本
 ドラマ & コメディ
 監督 : 山田洋次
 出演 : 倍賞千恵子
       前田吟
       吉岡秀隆
       渥美清
 
【 物語 】     ( シネマトゥデイ )
 車寅次郎のおいである諏訪満男の妻の七回忌に一同が集まり、法事の後は昔話に花を咲かせていた。
満男は長年会社員として働いたが、仕事の合間をぬって執筆していた小説が評価されて小説家に転進した。
ある日、彼のサイン会が開かれ、その列に並ぶ人々の中に満男の初恋の相手イズミがいた。
 
 いちファンとして長年 【 続編は観たいけれども、渥美清以外の寅さんは全く考えられないことから、過去の映像なり、二代目を登用してまで続編は作るべきではない! 】 の想いがある反面、どんな形であれやっぱり寅さんの帰還は絶対的に観たいの想いも強くあり、期待と不安が半々の心持ちが正直なところ…。
何にせよ、観ることに変わりはねぇし、19年の映画 〆としても本作以外に考えられねぇってぇことで、張り切って観に行ってきた。
 
 満男くんが小説家になったというのがチョットだけど、まぁこれも泉と再会するきっかけと考えればなるほどな設定ではあるし、娘のユリももうチョイ現代っ子ぽく軽い感じでヨカッタんじゃ?だし、大人になった泉のキャリアや背景をはじめあまり必要性を感じないエピやフレーズをちょいちょい織り込んでくると、難を挙げればキリがないのだけれども本作に限って言えば、イイとか悪いとかそう言った事じゃあねぇんだよなぁになる。 正直なところ新しいストーリーもややアレだったけど、随所で挿入される過去作の名シーンや名ゼリフに幾度となく観ているにも関わらず、同じところで涙し笑ってしまった。
 なるほどタイトルに 「 おかえり 」 が付いている意味がよく解った。 こっちとしては寅さんが死んでるものと勝手に思い込んでいたけれども、さくらさんが 「 お兄ちゃんがいつ帰ってきても良いように 」 と言ってたし、確か仏壇にも遺影がなかったから、まだどこか旅の空の下いる設定なのね…もぅここだけでどれだけ心が満たされたことか。
寅さんは 「 自分の事になると逃げ出す 」 と満男くんに言われてたけど、他人のために本気で怒ってくれたり、泣いてくれたり、一緒に笑ってくれる人で、それはとらやの人たちを含めタコ社長や御前様みなそうなんだよね。 満男くんのそういったお節介がウザいのセリフに同意するところが大きくあるも、少なからずそのお節介の優しさや温かみを求めて何回も寅さんを観ちゃうんだろうな。
 
 倍賞千恵子も前田吟に吉岡秀隆、みんな歳とったなぁ…リアルに膝の具合がよろしくないのか? とらやの茶の間に座椅子やらバリアフリーの手摺やらがあってリアルっちゃ~リアルなんだけどの心持に。
そして何より、ここに渥美清はもちろんとして、おいちゃん、おばちゃん、タコ社長に御前様がいない寂しさたるや。
 柴又へは家から自転車で20分くらいで行けることもあって年に2~3回遊びに行くんだけど、前回行ってから半年ほど経つんで年明けて初詣の人出が少なくなってから出張って、久しぶりに寅さん記念館にでも行くとしよう。
 
 19年シーズンの劇場鑑賞は本作をもって打ち止め。 キレイに 〆ることが出来てヨカッタ、ヨカッタ。
まぁ、そんなワケで来年も素晴らしい映画とキレイなトイレに行き当たるとイイですな♪

2019年12月28日 (土)

スター・ウォーズ / スカイウォーカーの夜明け

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 アメリカ
 SF & アドベンチャー
 監督 : J ・J ・エイブラムス
 出演 : デイジー・リドリー
       ジョン・ボイエガ
       アダム・ドライヴァー
       オスカー・アイザック
 
【 物語 】     ( シネマトゥデイ )
 はるか彼方の銀河系で繰り広げられる、スカイウォーカー家を中心とした壮大な<サーガ>の結末は、 “ 光と闇 ” のフォースをめぐる最後の決戦に託された── 祖父ダース・ベイダーの遺志を受け継いだカイロ・レン。
伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーの想いを引き継ぎ、フォースの力を覚醒させたレイ。そして、R2-D2、C-3PO、BB-8 ら忠実なドロイドと共に銀河の自由を求めて戦い続ける、生きる英雄レイア将軍、天才パイロットのポー、元ストームトルーパーのフィンら、レジスタンスの同志たち...。
 
 毎度言うようだけど、本シリーズに対してそれほど思い入れもないし、ウェイトも置いてないから、正直なところ半ば 【 惰性 】 であるのは否めないものの、それでも長きに渡る一大絵巻の完結となれば、ここまで付き合ってきた経緯もあって、それなりに感慨深くもあろうってぇもの。 そんなワケで、 【 結果良ければすべて良し!】 を期待しつつ、とりあえず観に行ってきた。
 
 最終章となる EP7~8 が、正直なところあまりにもだったから高い確率で、本作も同じような憂き目に会うのであろうと半ば覚悟を決めていたのだけれども…まぁ相変わらずの既視感と、あれやこれやの気忙しさ、一大絵巻のラストというワリには至って普通の大団円と諸々思うところはあれど、エグゼゴルでの艦隊戦に駆け付ける友軍が艦隊ではなく民間の船団というあたりはまるでダンケルクの戦いでの 「 ダイナモ作戦 」 を、また敵旗艦に乗り込む際ではスピーダーではなく騎馬隊のところも 「 ジェダイの復讐 」 での惑星エンドアで、敵の大型兵器に対してイウォーク族がゲリラ戦を展開したエピを彷彿させられもすれば、原点回帰をしていなくもで、当初の悪感情ほどではなく、思った以上に楽しめた感じ。
 レイアの死を知った時のチューバッカの嘆きの姿が…ハン・ソロをはじめルークと長い年月を共に戦ってきた戦友 & 親友を失った悲しみと、取り残された辛さが、あの雄叫びによく表れててかなりグっと来てしまった。
つくづく R2-D2 や BB-8 ガンダムならばハロを見ていると、人の感情も読み取って会話してくる高性能AIマシン 1~2 体と高位の能力者1人いれば、艦隊も大型兵器もそれほど必要じゃねぇなと実感。
 
 本来ならば、亡くなった俳優さんを CG等で蘇らせたりするのはあまり好きではないのだけれども、今回のキャリー・フィッシャーに限って言えば、過去の映像を編集処理して続投させたことは CG はおろかヘタに代役を立ててたら、絶対的に興ざめしてたことと思うから正解だったのではと。 今にして思うとこの新シリーズは、都合のいいドロイドだけはムダに出て来たけど、魅力的に思えるキャラが最後まで見つからなかった…。

2019年12月22日 (日)

シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢

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 フランス
 ドラマ & 伝記 & アート
 監督 : ニルス・タヴェルニエ
 出演 : ジャック・ガンブラン
      レティシア・カスタ
      ベルナール・ル・コク
      フローレンス・トマシン
 
【 物語 】     ( シネマトゥデイ )
 フランス南東部の田舎町で、村から村へと郵便物を配達するシュヴァルはある日、愛する娘アリスのために宮殿を建てることを決意する。寡黙な男の奇想天外な挑戦を村人たちは笑うが、彼は黙々と石を運び、積み上げていく。
しかし、シュヴァルに過酷な運命が待ち受けていた。
 
 「 ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷 」 同様に実話レベルの奇妙な建造物の物語に大きく惹かれるはもちろんとして、オレの中で最も愛すべき映画となっている 「 クリクリのいた夏 」 以来実に20年ぶりに拝顔となるジャック・ガンブランの出演作という辺りにも大きく惹かれるものがありということで、張り切って観に行ってきた。
 
 何ら建築の知識もない郵便配達員が、アンコールワットをはじめとする世界の珍奇な建造物の絵葉書や新聞の写真からインスピレーションを得て、愛する娘のために33年という月日をかけて石を積み上げて築き上げた 「 シュヴァルの理想宮 」 というものを本作が公開されたことで、初めて知るところとなった。 サグラダ・ファミリアをはじめ先の 「 ウィンチェスターハウス 」 や 港区三田にある 「 蟻鱒鳶ル 」 とそれぞれ目的や目指すところは違うけれどもこれら全て 【 理想宮 】 ってぇことになるんっだろうね。
 それはそれとして、本作は宮殿造りどうこうというよりも彼を支えた奥さん、きっかけを与えた娘、一度は離れ離れになるも寄りを戻す息子、そして孫とシュヴァルその人と家族の愛の物語といったところ。
また、多くの人が白眼視するなかで、上司の郵便局長をはじめ多くの良き理解者を得られたこと、後にピカソをはじめとする創作を生業とする面々から賞賛を得、69年にはフランスの重要建造物に指定されと、彼の偉業に対しての結果を窺い知ることができ、「 目的を成すためには頑固であれ 」 の言葉の通り信念を貫く男として見える反面、時としてその信念が執念として映り、その姿に狂気すら感じられたこともあって、穏やかな晩年の姿にホッと一息つく思い。
感動を押し付けるのではなく、そっと静かに幕を下ろすラストも実にイイ。
 
 ウィキペディアで見るフェルディナン・シュヴァル氏の実際の姿と演じたジャック・ガンブランがメイクの効果もあるのかも知れないけれど思いほのかよく似ている。 ゴッホを演じたウィレム・デフォー、ジョーカー役のホアキン・フェニックス同様に精神の均衡をかろうじて保っている危うさや悲壮感、何より狂気すら感じさせるその演技はスゴイのひとこと。

2019年12月21日 (土)

ぼくらの7日間戦争

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 日本
 アニメ & ドラマ & 青春
 監督 : 村野佑太
 出演 : ( 声の出演 )
      北村匠海
      芳根京子
      宮沢りえ
 
【 物語 】     ( シネマトゥデイ )
 いつも本を読んでいる鈴原守は、隣に住む幼なじみの千代野綾に思いを寄せていた。
ある日、綾が1週間後に東京に引っ越すことがわかる。 17歳の誕生日をこの街で迎えたかったという綾の本音を聞いた守は、彼女と駆け落ちしようとする。 そこに綾の親友の山咲香織や人気者の緒形壮馬たちが加わり、みんなで古い工場に隠れることになる。
 
 映画にハマり始めた中学の時、映画通ぶって友人たちとはしゃぎながら有楽町の映画館に遠征した思い出がある 「 ぼくらの7日間戦争 」 が、30年の時を経てアニメ版として復活。 そんなワケで期待というよりも、何かにつけて思い出がいっぱいの作品で、楽しみながらもいろいろと郷愁に浸りながら鑑賞したくもありってぇことで、張り切って観に行ってきた。
 
 思春期の子供たちが、理不尽と思えた校則や、親や周りの大人の言い分に反旗を翻して廃工場にバリケードを築いて立て籠もり…と思い返してみれば、原作 & 88年版は中高生向きの荒唐無稽な作品ながら、より良い社会に変えたいと大人に立ち向かいと、確りとしたテーマと熱いドラマ性を持っていたハズだったように思えたんだけど、本作はその辺の背景も極めて浅く薄いがゆえに何と対峙しているのかがよく掴めず…大人をそれなりに長くやってる今となっては、 「 正義感だけじゃ世の中やってけねぇのよ… 」 と、目線も考え方も大人になってしまい、以前のように素直に共感できなくなってるのは確かではあるな。
 オマケに不法就労者問題、 SNS問題と、短い時間にあれやこれやと詰め込み過ぎ。 何より終盤での内に秘めた思いの丈の告白大会の気持ち悪さたるや…そこでの百合展開も同性愛を提示してるんだろうけど、今ここで必要な展開か?と。
詰め込んでるワリには作戦の一環とは言え、立て籠もったメンバーの素性をSNSに晒した一件も、その後日談は全く語られておらず…でも何か勝手に自然鎮火した模様… SNS で素性を晒される怖さを謳う以上は何かしらのオチはつけて欲しくはある。
今にして思えば、夏が舞台なのに何ゆえに夏休み公開しなかったのだろうか? と思ったんだけど、なるほどこの出来ばえでは夏休み公開作品の大本命と目されていた 「 天気の子 」 にはとても太刀打ちできねぇとみてこの時期の公開にしたんかなぁ?と。
 
 CV の北村匠海と芳根京子のふたりは想像以上にアフレコが巧く、なんら違和感を覚えさせなかったあたりは素直にスゴイ。
ゲストCV の宮沢りえはそういうことだったのか、なるほどね…確かに中盤でそれと解るセリフを言ってたっけ…ヤラれた。
また、彼女が乗る車のナンバープレートのご当地が原作者の 「 宗田 」 になっている演出もグッド♪
どこかで聴いたことがあるような挿入歌が多かったなかで、ラストでほんのチョイだけ流れる TMN の 「 SEVEN DAYS WAR 」 に思わずウルリと、だけにここだけは高評価!

2019年12月15日 (日)

ジュマンジ / ネクスト・レベル

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 アメリカ
 コメディ & アドベンチャー
 監督 : ジェイク・カスダン
 出演 : ドウェイン・ジョンソン
      ジャック・ブラック
      ダニー・デヴィート
      ダニー・グローヴァー
 
【 物語 】     ( シネマトゥデイ )
 ジュマンジをクリアして2年。大学生になったスペンサーは、破壊したジュマンジを修理しようとして再びゲームの中に吸い込まれ、ベサニーたちもジュマンジにログインするが、バグったゲームの世界ではキャラクターが入れ替わり、スペンサーの祖父たちもジュマンジの中に入ってしまう。そして新たに砂漠や氷山などのステージが追加されていた。
 
 それなりにオモシロくはあったけれども、95年のオリジナルと比べるとイマイチ感が否めなくあった前作 「 ウェルカム・トゥ・ジャングル 」 の設定をまんま引き継いでいることを思うと、期待値は正直なところだけれども、安定のジャック・ブラックと、ダニー・デヴィート & ダニー・グローヴァーの大御所ふたりの期待は絶大ってぇことで、その辺だけでも楽しめればと思い張り切って観に行ってきた。
 
 「 ジュマンジ 」 のゲームソフトの 「 2 」 が存在したというワケではなく、1-4 でクッパを倒したと思ったら 2-4 にもクッパがいた!
ってぇことなん? バグにせよ何にせよだし、それにいきなり前作には無かったスキルやらセレクトできなかったキャラの登場もチート過ぎ…デジタルなゲームの世界だからバグもチート、アップデートとそういった意味ではありなんだろうね。 便利な言葉だよぉ。
今さらここをどうこう言うのも何なんだけど、やっぱり双六の止まった目で何が起きるのか? のワクワク感、失敗したら一発アウトに対してのライフの無駄遣いによるドキドキ感の無さがねぇ…。
 前述では否定しちゃってる感じだけど、新たに加わったアジア系の女性盗賊とウマ ( スキルを見せなかったことで逆に変身か空飛べると解ってしまうのがねぇ… ) のキャラ設定と、じぃさんふたりによるやり取りが最高に可笑しく好印象。
まぁ、チート過ぎなうえに前作と比べると薄味ではあるものの、前作同様にオモシロいことはオモシロいに変わりなく、もし 「 3 」 が公開されたら間違いなく劇場に足を運ぶことと思う。
ラストでダチョウの群れが現実世界に出てきてと、それにクレジット時のサイコロを観るともしかして次は原点回帰?
それよ、それぇ! 観たいのはそれなのよ! ちゃんと解ってんじゃん!
 
 ジャック・ブラックの芸達者ぶり、ダニー・デヴィートのグイグイ来る感、ダニー・グローヴァーのほっこり感とやや演者それぞれのスキルに助けられて平凡な展開がそれなりに昇華した感じ。
フリートフット役のアウクワフィナなる女優さんはお初となるのだけれども、これが全くお初の気がしない。
それというのもルックス、身長、ものの言い方に至るまで本人なんじゃねぇか? と思うくらいに友人の女性そのもの。 だけにもぅこの女優さんが気になってしょうがない。

2019年12月14日 (土)

家族を想うとき

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 イギリス & フランス & ベルギー
 ドラマ
 監督 : ケン・ローチ
 出演 : クリス・ヒッチェン
       デビー・ハニーウッド
       リス・ストーン
       ケイティ・プロクター
 
【 物語 】     ( シネマトゥデイ )
 マイホームを持ちたいと考えている父のリッキーは、フランチャイズの宅配ドライバーとして独立する。
母のアビーは、介護士として働いていた。夫婦は家族の幸せのために働く一方で子供たちと一緒に居る時間は少なくなり、高校生のセブと小学生のライザ・ジェーンはさみしさを募らせていた。 ある日、リッキーが事件に巻き込まれる。
 
 敬愛する映画監督のひとりであるケン・ローチ監督の最新作。
引退宣言を撤回してまで作り上げてきた意気込みと、85歳という高齢を考えれば、この先あと何本の作品が観られるか解らないから是が非でも目に焼き付けておにゃぁってぇことで張り切って観に行ってきた。
 
 止まったら最後の回遊魚のように休むことなく過酷な環境のなか働くも、パワハラ会社に何だかんだと搾取され、心身共にすり減らしながら家族のために働くリッキーの姿に啄木の 「 一握の砂 」 の一節 「 働けど働けどなおわが暮らし楽にならざり 」 が頭に浮かぶ。 あり難いことにオレはまだリッキーのように経済的に二進も三進も行かなくなったことも、成果主義一点張りの会社に心身共に追い詰められたこともないから、何を言ったところで説得力なんざあったもんじゃねぇけど、世界的潮流になっている格差社会、重労働低所得の労働者とその家族の姿は痛いほどにリアル。
 今まで映画を通じて英国やスコットランドだけではなく、世界の労働者や低所得者たちの届かない声を代弁し、少なからず希望を描いてきたのに本作の救いが見えないラストに今まで以上に社会に対する怒りと、いつ綻んでもおかしくない状態にあっても家族がいることの大事さ、救いになっているが今まで以上に強く感じられ、ケン・ローチ監督が引退を撤回してまで描きたかったのは徹底して描き続けてきたここだったんだなと。
 
 ケン・ローチ監督作品の売りのひとつでもあるサッカー小ネタは本作でも健在。
今回はマンU サポのリッキーとニューカッスルかどっかのサポのオッサンとの罵り合いで、その中でエリック・カントナを引き合い出してくるあたりは、過去作の 「 エリックを探して 」 に掛かっていて、徹底してリアルな作風の中にあってもサッカー小ネタとユーモアを忘れないところもスゴイというか可笑しいというか。

2019年12月 7日 (土)

幸福路のチー

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 台湾
 アニメ
 監督 : ソン・シンイン
 出演 : (声の出演)
      グイ・ルンメイ
      ウェイ・ダーション
      リャオ・ホイヂェン
 
【 物語 】     ( シネマトゥデイ )
 台湾の田舎町で生まれ育ったチーは、一生懸命勉強してアメリカへ行き、成功を手にする。
ある日、祖母の訃報を受けた彼女は、長い間戻らずにいた故郷の幸福路に戻ってくる。
チーは幼いころの思い出が詰まった場所で、年老いていく親を前に人生や家族への思いを巡らせる。
 
 何でも台湾はアニメ産業不毛の地と言われているらしいのだけれども、その台湾から18年に開催された東京アニメフェスティバルでグランプリを受賞したのを皮切りに世界各国に国際映画祭でも高い評価を得て、ついには19年のアカデミー賞長編アニメ部門にノミネートされ、本国台湾でも大ヒットした本作が公開。
てか、予告トレーラーの時点ですでにウルってしまった…もうコレ間違いねぇだろッ! ってぇやつだし、CVも 「 藍色夏恋 」 のグイ・ルンメイという辺りにも期待させるものが大きくあるんで、張り切って観に行ってきた。
 
 子供の頃はすべてが単純だったのに、大人になるととかく事が複雑化して思い悩みもすれば、理想と現実に苦悩してと、国は違えど主人公のチー同様に青年時代に別れを告げ、論語で言うところの立たなきゃならねぇ世代の心のあり様はみな同じなんだなぁと。
それはそれとして、チーとその家族の歴史と日常を描いていて、味のある作画の効果も手伝って郷愁深くジワジワと心に響き、某レビューサイトで台湾版の 「 おもひでぽろぽろ 」 と評されていた通りの作品で、多くの共感と高評価を得たのも頷ける。
 死してなお何かにつけてチーにアドバイスを送るばぁちゃんをはじめ、ダメダメだけど家族想いの親父さんに肝っ玉のお袋さんと登場するキャラ全てが愛すべき人たちで観ていてとても気持ちがイイ。
子供時代のアメリカ人とのハーフのベティとやんちゃ小僧の男の子 ( 名前忘れた… ) のエピは微笑ましくあると同時に強い郷愁に駆られる。 別れを経て大人になってふたりと再会するエピも素晴らしく、取り分けて気弱だったベティが母になったことで強い女性となり 「 夢が叶ってなくても幸せならそれでイイんじゃね。 」 と迷うチーにかけるアドバイスとその姿にグっとくる。
 
 チー役のCVをつとめたグイ・ルンメイは、内に陰のある役が多いイメージが強いこともあって、迷いに迷う大人のチー役にピッタリだったし、アフレコも別にヘタさとかそういったものは一切感じずで好印象。
また、クレジットで流れる 「 幸福路上 」 の歌詞が本作に見事にマッチしていて、その歌詞にまた目頭がジワリとしてくる。

2019年11月30日 (土)

ドクター・スリープ

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 アメリカ
 ホラー
 監督 : マイク・フラナガン
 出演 : ユアン・マクレガー
      レベッカ・ファーガソン
      カイリー・カラン
      クリフ・カーティス
 
【 物語 】     ( シネマトゥデイ )
 40年前、雪山のホテルで父親に殺されかけたことがトラウマになっているダニーは、人を避けるようにして生きてきた。
同じころ、彼の周囲で子供ばかりを狙った殺人事件が連続して起こり、ダニーは自分と同じような特殊能力によってその事件を目撃したという少女アブラと出会う。事件の真相を探る二人は、あの惨劇が起きたホテルにたどり着く。
 
 個人的にキング氏の原作はまごうことなく傑作と思うも、キューブリック監督の映画版は怖いし、オモシロいけれど世間の評価ほどにはの心持の 「 シャイニング 」 。
その 「 シャイニング 」 の40年後を描いた本作に関して言えば、傑作どころか 「 なんか違うんだよなぁ…。」 とかなり微妙なうえに、そもそもからして続編を書く必要性があったかの疑問すらが読了後の素直な感想。
だもんで映画化についてもいまいち期待は…も、こんな感じのときに限ってクリティカルヒットってぇこともままあるし、いちキングファンとしてはということで取りあえず観に行ってきた。
 
 映像だからこそ醸し出される怖さや緊張感、そしてキューブリック監督へのリスペクトと前作のオマージュに、「 原作よりオモシロいかも。 」 と、思っていた以上に出来がヨカッタように感じられ、本作を映画化するにあたって渋るキング氏に対してマイク・フラナガン監督が誠心誠意に説得し、かつ幾度となく氏と協議を重ねてようやく OK をもらったという経緯の結果といったところか。
ただこれを 「 シャイニング 」 として捉えるか? 否か? の問題は依然として残るワケで…まぁ、前作の伏線なり謎を回収してもいれば、ダニーも遅まきながら手前ぇの能力を受け入れ真に覚醒し、運命に決着をつけたことを思えばだけれども、やっぱり 「 シャイニング 」 とは 【 別物 】 かなぁと。
 能力者を捕食するローズをはじめとする異種たち、その異種と能力者を捕食する悪霊、捕食者たちと対峙する能力者の三角関係に 「 ジョジョの奇妙な冒険 」 の第2部の波紋使い = 吸血鬼 = 柱の男たちの関係に似てなくもないなぁと。
まぁ荒木飛呂彦氏がキング氏の作品をパクるのは多々あれど、キング氏が荒木氏の作品をパクることは無ぇとは言い切れないけど、ほぼ無ぇだろうなぁ…と、本作を改めて観ていてふとそんな考えが頭に浮かんだだけのこと。
あと、アイオワ州 & とうもろこし畑 & 野球少年に 「 フィールド・オブ・ドリームス 」 を思い出さずにはいられない。
 
 ダニー役のユアン・マクレガーとアブラ役の女も子は思いのほか好印象も、ローズ役のレベッカ・ファーガソンは敵レベルとして弱のため、残念ながらこれといった印象は残らず。
にしてもジャック・ニコルソンをはじめとする前作のキャストにそれとなく似た俳優さんをよく集めたと感心。

2019年11月23日 (土)

グレタ GRETA

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 アイルランド & アメリカ
 サスペンス
 監督 : ニール・ジョーダン
 出演 : イザベル・ユペール
      クロエ・グレース・モレッツ
      マイカ・モンロー
      スティーヴン・レイ
 
【 物語 】     ( シネマトゥデイ )
 ニューヨークの高級レストランでウエイトレスをしているフランシスは、地下鉄に置き忘れられたバッグを発見する。
持ち主で夫を亡くしたグレタの家まで届けたことをきっかけに、二人は互いの孤独を埋めるように親しくなっていく。
ある日フランシスは、グレタの家の戸棚を開くと自分が届けたものと同じ届け主の名前入りのバッグが大量に並べられているのを目にする。
 
 以前はご贔屓の監督さんということもあって作品が公開されるたびに劇場に足を運んだりしたのだけれども、ここのところすっかりご無沙汰となってしまい、「 プルートで朝食を 」 ぶりとなるニール・ジョーダン監督の最新作。
それと同時にジョーダン監督の盟友にして、ここのところ映画から遠ざかっている印象もあり、同様にかなりご無沙汰となる一番のご贔屓の俳優さんとしているスティーヴン・レイの姿を物語以上に観たくあったんで、張り切って観に行ってきた。
 
 まぁ粗もあればツッコミどころも多々あれど、それなりに不穏な雰囲気もあったし、決してオモシロくないワケでもなし、ただ飽和ジャンルの作品なだけにコレといった目新しさもなければ、オチも早々に読めてしまい、と全てが想定の範囲内といったところで、久々のニール・ジョーダン監督と期待しただけにチョイと残念な結果となってしまった…。
 電車に置き忘れたカバンを落とし主の元に届けただけなのに…人の親切を逆手に取った手口はオモシロくはある反面、拾得物をネコババするのが当たり前、少なからず謝礼を期待して直接本人に手渡す下心前提の欧米とは違い、警察なり係に届けて立ち去るを少なからず美徳とする日本人の感覚からすると、この設定は観ていて気分が悪いというか、何というかの感情に。
そんなこんなで、雰囲気先行型といったところかなぁ…もしかしたら、先日国連で十代にして各国のお偉方の前で地球温暖化、環境問題について訴えたグレタさんの演説の内容の方がはるかに出来がイイかもしれねぇとさえ思えなくも。
 
 クロエ・グレース・モレッツは何か石原さとみ化すると同時にすっかりおネェさんになってて、「 キックアス 」 のころが懐かしい。
本作はC・G・モレッツとイザベル・ユペールが主役ではなく、全編通じて見た目、キャラ、言動のすべてが際立っていたマイカ・モンローが主役なんじゃね? と感じさせるくらいに抜群の存在感だった。
ホントに彼女が主役であったとしたら、これ以上ない最高の大どんでん返しだったと思うよ!

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