対峙
アメリカ
ドラマ
監督 : フラン・クランツ
出演 : リード・バーニー
アン・ダウド
ジェイソン・アイザックス
マーサ・プリンプトン
【 物語 】 ( シネマトゥデイ )
アメリカのとある高校で生徒による銃乱射事件が発生し、多数の同級生が亡くなり、実行犯の少年も校内で自ら命を絶つ。
6 年後、事件で息子を殺された ペリー 夫妻はいまだにその死を受け入れられず、事件の背景に何があったのか知りたいという思いを募らせていた。 あるとき二人はセラピストの勧めで、事件を起こした加害者の両親と対面することになる。
鑑賞後、絶対的に心が凹むであろうこと請け合いだろうけれども、殺人事件の被害者と加害者双方の関係者による対話という半端ない緊張感を是が非でも味わいてぇ、そして何よりかなりもかなり久々となる マーサ・プリンプトン を是が非でも見たくもありってぇことで、張り切って観に行ってきた。
学校で起きた銃乱射事件、その数年後に加害者と被害者の両親同士による約 2 時間にわたる密室の対話劇。
被害者側からすれば、どんなに時が経とうともすべてを受け入れがたくあるのは当然、当然だけれども時に被害者側への口撃 ( 子育ての失敗、子供の本質を見抜くべきだったは結果論でしかなくそれはさすがに… ) が、苛烈過ぎて加害者側に対して同情の念を覚えさせるし、加害者側の言い分やその後の人生の辛さも十二分以上に解る。 ゆえに明確な答えのない対話にいろいろな感情が去来して心を揺さぶられる。 被害者側の父親が徐々に激昂するのに併せる地鳴りのような効果音の演出の緊張感がとにかく凄まじくあった。
と、終盤間際まで文句なしだったのに、最後の最後で 「 神はあなたと共にある 」 となり、ゆえにせっかくの赦しも 「 汝の隣人を愛せよ 」 と急に抹香くさいものに… そもそもから教会の一室でに変な違和感があったんだけれども、それが最後にキリスト教的プロパガンダで伏線回収されるとは予想だに… 無神論者、神も仏もねぇと思っている者が最後に 神の存在 を見出すに数年前に公開された 「 神は死んだのか 」 という作品を思い出した。
そんなこんなで、間際まですげぇヨカッタのに最後の最後で変な気持ちにさせられたといったところ。
すげぇ久々となる マーサ・プリンプトン。 彼女のフィルモグラフィーを遡って調べてみれば 98 年公開の 「 I Love ペッカー 」 以来、四半世紀ぶりにスクリーンにて拝顔。 オレの中での彼女は 「 グーニーズ 」 で止まってるから、何時までも当時のままなのだけれども、こうして四半世紀ぶりに目にするとさすがにオバちゃんになったなぁと… 同時に手前ぇも同様に歳を経ていることに軽い恐怖を覚える…。
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コメント
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こんにちは。
もう私もこれね、宗教観の違いと言ったらそれまでなのかもしれませんが、なんだかなぁという部分は確かにありました。
まあそれ以前に、そもそも同じ卓を囲むという所が私には無理だな、と。
投稿: ここなつ | 2023年2月27日 (月) 15時46分
コメント感謝です♪
この宗教感にかんしては、ほぼほぼ邪推ですからねぇ。
やはり同じように感じた人もいるみたいで、それによると劇中でいく度とでてきた 「 聖公会 」 は 「 橋渡し 」 の意味合いがあるとかないとかで、よって今回のシチュエーションに使われた的なことをコメントしてました。
そう考えると なるほど なんすけど… まぁ悪かぁねぇんですが、なんだかなぁ なんですよねぇ…。
投稿: 風情☭ | 2023年3月 1日 (水) 11時59分