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2023年2月18日 (土)

ボーンズ・アンド・オール

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 イタリア & アメリカ
 ロマンス & ホラー & 青春
 監督 : ルカ・グァダニーノ
 出演 : ティモシー・シャラメ
      テイラー・ラッセル
      マーク・ライランス
      アンドレ・ホランド
 
【 物語 】     ( シネマトゥデイ )
 生まれつき人を食べる衝動を抑えられない 18 歳の少女 マレン は、あるとき自分と同じ秘密を抱える若者 リー と出会う。
人を食べてしまうことに悩んできた二人は次第に惹かれ合うようになるが、同族は食べないと話す謎の男の存在によって、二人は危険な逃避行へと駆り立てられていく。
 
 定期的に カニバリズム作品を観てはいるけれども、そのほとんどは 「 ハングリー / 湖畔の謝肉祭 」 といった エクストリーム 配給のそれなりのものばかり。 久々に正統ものというかしっかりとた作りの印象と、また第 79 回ヴェネチア国際映画祭で監督賞と新人俳優賞を受の情報に期するところが大きくありってぇことで、期待も張り切って観に行ってきた。
 
 ホラーというより、人を食さずにはいられない若者ふたりの ラブストーリー & ロードムービー といったところで、何年か前に公開された 「 RAW ~少女のめざめ~ 」 のようなサスペンス性やホラーを期待していただけに気持ち肩透かしを喰らった気がしなくも…。
それでも、自分のなかの本能や旅の途中で出会う同属の者に対する共感や愛情、そして嫌悪といった マレン の複雑で繊細な感情の描写は素晴らしく、また物語を大きく動かす サリー との出会いのエピはまるで スティーヴン・キング の初期の作品にみられる、図らずもマイノリティーに属すことになってしまった者たちの悲哀や狂気、不気味さが色濃く感じられ見応えがあった。
 ただ、ラストが 「 骨まで全て愛して 」 だったのがなぁ… まぁその着地点しかねぇとしても、さもありなん過ぎて何か物足りなさを覚える… 愛する者を手前ぇの糧にする、結局のところこれが究極の愛の形なワケだから、ふたりにとってはハッピーエンドだったのだろう。
そんなこんなで、チョイと判断に困らなくもだけれども概ね高評価といったところ。
 
 主人公 マレン 役の テイラー・ラッセル がカワイイ。 ここ数年、ゼンデイヤ や ゾーイ・クラヴィッツ と若手の黒人女優さんの活躍が目立ち、実によろこばしい限り。 キッス のレコードや ドッケン の Tシャツとハードロック、メタル系の音楽がちょいちょい見え隠れするのもオモシロい。 この辺は監督さんの趣味なのだろうか?

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