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2023年1月22日 (日)

ヒトラーのための虐殺会議

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 ドイツ
 ドラマ
 監督 : マッティ・ゲショネック
 出演 : フィリップ・ホフマイヤー
      ヨハネス・アルマイヤー
      マキシミリアン・ブリュックナー
      マティアス・ブントシュー
 
【 物語 】     ( シネマトゥデイ )
 1942 年 1 月 20 日。 国家保安部代表の ラインハルト・ハイドリヒ は、ナチス親衛隊と政府高官ら 15 名を、ドイツ・ベルリンの ヴァンゼー湖 のほとりにある邸宅に招集する。 「 ユダヤ人問題の最終的解決 」についての会議が開かれ、彼らはヨーロッパの全てのユダヤ人を抹殺する計画について話し合う。 会議ではユダヤ人の移送、強制収容、強制労働、計画的殺害などが異論なく議決される。
 
 ヒトラー、ナチスドイツ関連の作品をそれなりに観てきたけれども、ナチス高官たちによるユダヤ人虐殺計画を話し合った有名な ヴァンゼー会議 についての作品は今まで観ていなかったこと、本作が公開されるまでまったくもって気づかずにいた…。
何にせよ会議名を知っているだけで、あとは詳しいことは全くなんで、後学のためにも絶対的に観る価値大ありの作品であることに間違いはねぇってぇことで、張り切って観に行ってきた。
 
 アドルフ・アイヒマン による ヴァンゼー会議 の議事録を基にした再現劇とのこと。 そもそもからして 「 ユダヤ人問題の最終的解決 」 を議題としながらも、すでに 結論ありき で会議がなされ、 アイヒマン 主導で計画は進められるの最終確認、要はマウントを取るために会議が開かれた印象を受ける。 もちろん アイヒマン の案に対して異論は出るも、そのすべてがコスト、時間ともに 【 効率 】 どうこうというものばかりで、【 虐殺 】 に対して疑問や異論をぶつける奴がひとりもいないというのが… 「 坊主憎けりゃ袈裟まで憎い 」 とはよく言ったもので、針が振り切れるとこうなるのか? とマジで怖くなる。
と言いながらも、音楽もなくエンタメ性を極端なまでに排除しているから緊張感は高めも、限りなくフラットな展開がゆえ、ホントの会議に参加しているようなで、いく度かうつらうつら、中盤では完全にオチてしまった。
 
 自分では ヒトラー & ナチス 関連の作品をそれなりに観ていはいるつもりなんだけれども、会議に参加した面子では アドルフ・アイヒマン 以外はよく知らないというか、まったく知らないというか… まぁそういう面々が多くいたんで、その辺の知識があればもっとオモシロくというか、興味深く観ることが出来たんじゃあねぇかなぁと。

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コメント

こんばんは。
あたかも普通に企業が行っている役員会議のような様相。だからこその恐ろしさがありましたね。
もしまだご覧になっていらっしゃらないのなら「ハイドリヒを撃て!」をご鑑賞なさって下さい。ヴァンゼー会議の首謀者のハイドリヒがどんなに憎まれていたかが判ります。
私はこの「ヒトラーのための虐殺会議」を観て、ハイドリヒの冷酷さをひしひしと感じましたが、「ハイドリヒを撃て!」での彼の暗殺計画も改めて理解できました。

コメント感謝です♪

「 ハイドリヒを撃て! 」 は観ました。
観てるワリにはヘス、ゲッペルス、アイヒマンに日村くらいしか覚えてないんですよねぇ…。
ハイドリヒはまぁユダヤ人計画の首謀者だし、 SS だし、ゲシュタポ だしで殺されて当然ってぇやつですよね。
ナチス高官の暗殺での成功例がこのハイドリヒのみというのもスゴイとところです。
ヒトラーに至ってはワルキューレ作戦や 「 ヒトラー暗殺、13分の誤算 」 のようにギリギリのところで回避ですからねぇ… 憎まれっ子世にはばかる とはよく言ったものですよ。

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