カンフースタントマン 龍虎武師
中国
ドキュメンタリー
監督 : ウェイ・ジェンツー
出演 : サモ・ハン
ユエン・ウーピン
ドニー・イェン
マース
【 物語 】 ( シネマトゥデイ )
1970 年代から 1990 年代にかけて、香港映画界は ブルース・リー 、 サモ・ハン 、 ジャッキー・チェン 、 ジェット・リー 、 ドニー・イェン らを輩出してきた。 一方、スタントマン たちは映画の現場で危険なアクションに挑み、多くのアクションスターたちの代役を務めた。
香港スタントマン協会 の全面協力のもと、彼らの証言やアーカイブ映像を交えて香港映画のスタントやアクションの歴史を描く。
23 年シーズンが開幕。
問題はどの作品を開幕投手に持ってくるかで、いいスターが切れるか否かだから、作品選びはスゲェ大事。
今年の候補は 功夫 か 競馬 の二択となり、強く惹かれるのはどちらか? タイムテーブル等を鑑みて、今年の開幕投手は本作に決定ということで、張り切って観に行ってきた。
サモ・ハン や マース をはじめとする香港映画のレジェンドたちのインタビューで香港の功夫、アクション映画の黎明期、全盛期をささえた スタントマン たちの思わず引いてしまうような苦労話を振り返り、彼らの偉大さ重要性を称えるといったもので、往年のスターや数人懐かしい顔がちらほらと観られて、終盤はややダレてしまった感が無きにしもだけれども、かなり見応えのある作品だった。
「 出来るか? 」 と問われ、「 NO 」 と答えれば、次から仕事に呼ばれない、向こうのチームがヤバいことをやってのければ、こっちはさらにその上と過熱していく、常に死と隣り合わせのアクションスタントの話を皆、懐かしそうに楽しそうに話しているのがとても印象的。
今の世は危険なスタントの数は減り、とにもかくにも 安全第一 でのスタントとのこと。 実際のところそこがいちばん大事ではあるののは重々承知だし否定するワケでもなし、なれど 70 ~ 90 年代の香港のアクション映画が抜群にオモシロいのは、スタントマンたちによる生身の決死のスタントがあったからなんだなぁと改めて思わされた。
今の香港映画では鍛錬に鍛錬を積んで危険なローテクのスタントは廃れ行く流れにあるとのこと。 この辺は先日観た 「 クリーチャー・デザイナーズ ハリウッド特殊効果の魔術師たち 」 の コマ撮りやマペットマペット技術 に通ずるものが。
映像や撮影技術の驚異的な技術革新は素晴らしいことだけれども、そればっかりがモテはやされたりする風潮になんか寂しさを覚える… 新しいものに距離を感じるオッサンの感傷でしかねぇのかなぁ…。
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こんにちは。
いやー、やっぱり新年第一弾はコレですよねぇ。
とても興味深く、ぐいぐい引き込まれました。
生身のスタントの味わいは格別ですよね。
投稿: ここなつ | 2023年1月10日 (火) 08時51分
コメント感謝です♪
正直なところ今年の一発目は本作か 「 ドリーム・ホース 」 でかなり悩みましたよ。
身体をはった決死のスタントを懐かしそうに楽しそうに話す姿がスゲェ印象的でした。
それでもその笑顔の裏には決して表に出ることがないであろう、負傷者や死亡者の不幸な出来事のエピも多々あるのだろうと思うと、なんか微妙な心持ちにもなってしまいました。
ワイヤーを使ってのスタントは非現実的な派手な動きができてイイんだけれども… スタントに限らず、アニメはセル画、CG ではなく特撮と本作を観て懐古趣味になってることにあらためて気づきました…(^_^;ゞ
投稿: 風情☭ | 2023年1月12日 (木) 09時17分