サイレント・ナイト
イギリス
コメディ & ドラマ
監督 : カミーユ・グリフィン
出演 : キーラ・ナイトレイ
マシュー・グード
ローマン・グリフィン・デイヴィス
アナベル・ウォーリス
【 物語 】 ( シネマトゥデイ )
田舎の屋敷でクリスマスのディナーパーティーを催したイギリス人夫婦の サイモン と ネル 、彼らの息子 アート たちのもとに、友人たちが家族を連れて集まる。 12人 の男女が久々の再会を楽しむその宴は、あらゆる生物を死滅させる謎の猛毒ガスが地球全土に広がり、明日にもイギリスに到達しようとする中で開かれた最後のパーティーだった。
生物を死滅させる謎の猛毒ガス云々よりも、なんなのっぴきならない状況下で繰り広げられる内輪もめの様相に 「 こっちの方が遥かに地獄っぽいじゃん♪ 」 と、期待で背筋をゾクゾクさせるものが強くありってぇことで、張り切って観に行ってきた。
終末のクリスマスパーティーに集まった、ひとクセもふたクセもある面々によって繰り広げられる内輪もめの不穏な空気は、クソな親類同士の言い争いを外から眺めて笑うのが好きなオレとしては背筋をぞくぞくさせられる。 ロシアが毒ガスを撒いた、グレタさんと環境破壊、格差社会といった社会的テーマ、そしてちょいちょいブッ込んでくる王室批判めいた物言いなんかは英国らしいブラックジョークさがあってオモシロかった。
後半に入り、本題の不本意な死を目前にしての苦しまずに死ねる安楽死薬を飲むか否かの選択の議論、個人の尊厳、恐怖をひた隠し浮つく大人に対して冷静に物事を考える子供との対比と、一気に緊張が高まりそれまでのコミカルな空気感はどこへやら?
また、コロナ禍やロシアによるウクライナ侵攻と昨今の社会情勢に符合するものが多かったりもして前述のぞくぞくとは違い恐怖で背筋をぞくぞくさせられるれた。
そんなこんなで、いろいろと考えさせられもすれば、前後半で違うテイストのひと粒で二度おいしいオモシロい作品だったけけれども、可もなく不可もなしが正直なところ。
「 ジョジョ・ラビット 」 同様に ローマン・グリフィン・デイヴィス 少年は快活だけど繊細な役どころが巧いと感心させられる。
リリー=ローズ・デップ って ジョニー・デップ と ヴァネッサ・パラディ の娘さんだったのか。 思いっきりお母さん似だな。
何にせよ、お母さんの 【 空き歯 】 が似なくてヨカッタと思う。
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