デュアル
アメリカ
SF & サスペンス
監督 : ライリー・ステアンズ
出演 : カレン・ギラン
アーロン・ポール
ビューラ・コアレ
テオ・ジェームズ
【 物語 】 ( シネマトゥデイ )
病により余命わずかなことを知った サラ 。 絶望する彼女は医師に勧められ、死期の迫った者が遺族のために自らのクローンを作るプログラム 「 リプレイスメント 」 の利用を決断する。 残された時間をクローンへの引き継ぎに充てる中、 サラ は恋人や家族がクローンと親しくなっていく様子に複雑な思いを抱く。 そんなとき、病が奇跡的に完治したことが判明するが、クローンとの共存は法律で禁止されているため、彼女は自らのクローンとの決闘に挑むことになる。
パッと見、ストーリーはありきたりっぽいからそれほどそそられるものは無ぇものの、個人的に カレン・ギラン が出演している作品にハズレがねぇし、何より他に取り立てて観てぇと思う作品が見当たらねぇんで、オモシロかったで終われれば幸いってぇことで、取りあえず観に行ってきた。
病気等で余命幾ばくもない場合のみ手前ぇのクローンを持つことが許され、もし全快、寛解したときは例えクローンであっても同じ人間が存在してはならないに基づいてクローンを破棄、なれどクローンが手前ぇの生存権を主張し廃棄を拒否した場合はオリジナルとクローンとで互いの生存権を賭けたタイマン勝負を行い、勝った方がその後の人生を送れる云々… とここまではこれでイイとしても、このクローンに対する 【 法整備 】 が、小学生でも 「 なってねぇよッ! 」 とツッコんできそうなくらい穴ぼこだらけのガッバガバ設定で、そこが強烈に悪目立ちするから終始モヤっとさせられ、最後までノリきれずいまいちな結果となってしまった…。
まぁそれでも、後味の悪さ、スカされたタイマン勝負、終盤での伏線の回収なんかはそれなりにヨカッタと思えなくもだし、何より遠い未来の話ではなく近い将来、必ずや議論の争点となりうるであろうクローンの人権や生存権、矛盾についていろいろと深く考えさせられたことは有意義ではあったかなぁと。
ところで本作はサスペンスとブラックコメディのどちらのスタンスで観ればヨカッタのだろうか?
サラ を筆頭に彼女の母親、彼氏、主治医と登場した面々みなクソというのも珍しい… そんな中、タイマン勝負に向けて サラ の戦闘トレーニングの講師をつとめた アーロン・ポール だけが唯一好感の持てるキャラだった。
彼のお互いに得する申し出が、当然あれかと思わせておいてのまさかのそれだったのは斜め上過ぎてウケる。
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