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2022年10月15日 (土)

七人樂隊

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 香港
 ドラマ
 監督 : サモ・ハン & ユエン・ウーピン & ジョニー・トー 他
 出演 : ティミー・ハン
      フランシス・ン
      サイモン・ヤム
      ラム・シュー
 
【 物語 】     ( シネマトゥデイ )
香港を代表する映画監督 7 人を結集し製作したオムニバス作品。
 「 稽古 」 : 1950 年代、戯劇学校に入門した少年少女たちは師匠にカンフー指導を受ける。
 「 校長先生 」 : 1960 年代、校長先生と若い教師らは教育に真摯に取り組む。
 「 別れの夜 」 : 1980年代、高校生の ガンフェイ と カーラム は恋に落ちる。
 「 回帰 」 : 香港返還前の 1997 年、集合住宅で暮らす男性は孫娘を預かる。  他
 
 サモ・ハン に、ジョニー・トー 、 ユエン・ウーピン と香港を代表する映画監督が 7 人が集まって云々… この面子はスゴすぎるし、贅沢すぎるっしょ。 そんなワケで、いち香港映画好きとしては観ねぇワケにはいかねぇだろってぇことで、張り切って観に行ってきた。
 
 現在T過去の香港の街並みや文化風潮、家族、恋人、そして恩師といった時や人の移ろい、それぞれの想いを綴った七者七葉の作品はどれも郷愁感があり余韻も味わい深く、どの作品がいちばんヨカッタか? と問われれば全作品で、ひとつひとつの作品をオムニバス形式の短編で観るのが何かもったいない気にさせられるくらい素晴らしいひとつの作品といったところ。
 とは言え、7 つの作品のなかではやっぱり 2 話の アン・ホイ 監督による校長先生と若い女性教師、そして生徒たちの交流と絆を静かに情感たっぷりにつづった 「 校長先生 」 はやさしく感動的で群を抜いてヨカッタ。
3 話 「 別夜 」 なんかも結構好きなんだけれども、あまり評判が芳しくない。 中国語で歌われる「 秋桜 」 なんか最高にヨカッタのに残念…。 4 話 「 回帰 」 もコミカルでオシロかったし、「 クリーミーマミ 」 のブランケットの存在感たるや。
結局、何が言いたいかってぇと全話ヨカッタってぇこと。
 
 ティミー・ハン は親父さんそっくり。 ユン・ワー、サイモン・ヤム のベテラン勢はさすがの存在感。
そんなこんなで情感と情緒あふれる香港を目にするとまた行ってみたいという気になってくる。

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コメント

こんばんは。
しみじみと鑑賞できる作品ばかりでした。
綺羅星のごとくの監督衆が集まったオムニバス、面白くない訳ないですよね。
私はなんといっても「校長先生」のフランシス・ンかな。あの悪人顔でよくまあ誠実で実直な校長先生が演じられたな…ではなく、ホントしみじみとしました。
いうまでもなくサイモン・ヤムは流石でした。
ティミー・ハンも良かったですねぇ。ホント「親父さんそっくり」でした。

コメント感謝です♪

どこの国の俳優さんもそうですが、悪人面の人ほど誠実だったり、底抜けのお人よしの役を演らせるとビックリするくらいにハマることがままあるから、スゴイというか、不思議とうかです。 まぁそれにはもちろん演技力が伴わなければですけど。
「 校長先生 」 を筆頭にどれもヨカッタんですが、ツイ・ハーク監督のパートだけが、締めくくりの作品としては有りなんですが、他が良すぎたために浮いちゃった印象は拭えないのがもったいなかったです。

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