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2022年9月11日 (日)

靴ひものロンド

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 イタリア & フランス
 ドラマ
 監督 : ダニエーレ・ルケッティ
 出演 : アルバ・ロルヴァケル
      ルイジ・ロ・カーショ
      ラウラ・モランテ
      シルヴィオ・オルランド
 
【 物語 】     ( シネマトゥデイ )
 1980 年代初頭のナポリ。 ラジオ朗読のホストを担当している アルド と妻の ヴァンダ 、アンナ と サンドロ の二人の子供たちは静かな生活を送っていた。 だがある日、浮気をしたアルドが家を出て行き、ヴァンダ は精神のバランスを崩す。
アンナ と サンドロ がナポリとローマを行ったり来たりする生活が数年が続いた後、家族は再び共に暮らし始める。
 
 予告トレーラーの冒頭を観る限りだと一見してシリアスな展開の作風かと思いきや、長年にわたるひとつの家族の崩壊と再生をコミカルに描き評判もよく、20 年のヴェネツィア国際映画祭のオープニング作品にも選ばれたとのことで、期待させるものがありってぇことで、張り切って観に行ってきた。
 
 何年か前に公開されたイスラエル映画の 「 靴ひも 」 ように靴ひもをひとりで結べるようになれば、または外の世界に踏み出すきっかけになる、解けたのなら結びなおせばイイと自立や再生と 靴ひも はポジティブな隠喩を持ってるし、 「ジェンカ 」 の軽妙なサウンドから物語が始まったりするものだから、勝手にめちゃめちゃ家族の崩壊なり再生劇をそれこそ軽妙に描いたものかと思ったのだけれども…。
 身勝手で親になり切れない夫と妻、その両親に振り回され人生を狂わされれる子供たちの姿をそれぞれの年代と視点で心情を描き、再生することなくこの先も壊れた家族であり続け…と、期待したものとは真逆の重く毒気の強い内容で、思いのほか見応えのあるオモシロい作品だった。
 
 病みがちでヒステリックの ヴァンダ 、逆に感情を押し殺す アルド と夫婦のキャラ対比がオモシロくあれば、娘の アンナ 役の女の子がとてもカワイかった。 それはそれとして、その見た目とたかだか 20 ユーロごまかしただけで、空き巣容疑をかけられた配達のおネェちゃんが、この家族のいちばんの被害者で、かわいそうのひと言…。

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