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2022年6月12日 (日)

君を想い、バスに乗る

Bus
 イギリス
 ドラマ
 監督 : ギリーズ・マッキノン
 出演 : ティモシー・スポール
      フィリス・ローガン
      ナタリー・ミットソン
      ベン・ユーイング
 
【 物語 】     ( シネマトゥデイ )
 最愛の妻 メアリー に先立たれた 90 歳の トム・ハーパー は、路線バスのフリーパスを使ってイギリス縦断の旅に出る。
長年暮らした家を離れ、妻と出会った思い出の地を目指す トム 。 道中さまざまな人たちと出会い、トラブルに巻き込まれるが、 メアリー と交わした約束を胸に旅を続ける。
 
 長距離を歩くことが大前提となってきている テレ東 の 「 乗り継ぎ路線バスの旅 」 もイイけれども、しっとりとした人間ドラマが期待できるイギリス版 「 乗り継ぎ路線バスの旅 」 も間違いなくイイに違ぇねぇってぇことで、張り切って観に行ってきた。
 
 じぃさんが亡くなった奥さんとの思い出とともに路線バスを乗り継いで云々の展開は、これといって山場らしい山場はなく限りなくフラットな作りなれど、 じぃさん の現在と過去これまでの人生が交互に描かれ、そのひとつひとつから 多幸感 と 寂寥感 が交互に押し寄せてきて胸がキュっとなりもすれば、 穏やかな余韻も心地よく派手さこそないものの素敵な作品といったところ。
 人に親切をすれば親切で返ってくる、逆に意地悪や嘲笑をすれば何時か仇となって返ってくるといった道中での格言チックなちょっとした人々との出会いのエピも心がホッコリもすればじんわりと響くものもあり。
もしかしたら、敬愛する映画監督のひとりである ケン・ローチ 監督に撮らせれば 「 更に 」 の思いがよぎったりもしたけれども、何にせよ個人的にかなり高評価といったところ。
 
 60 代半ばの ティモシー・スポール が 90 歳のじぃさん役を熱演。 自由が利かなくなってきた歩き方とか反応の仕方の演技はホントに凄かったし、英国らしい紳士なキャラもよかった。
冒頭のスコットランドの湖水地帯の明媚な景色のなかを走る路線バスや二階建てバスの画に、以前英国を旅した際、 ソールズベリー から二階建てバスに乗って ストーンヘンジ へ行ったときの景色を思い出した。 コロナ禍が落ち着いたらまた行きてぇもんだよ。

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