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2021年12月 4日 (土)

ダーク・アンド・ウィケッド

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 アメリカ
 ホラー
 監督 : ブライアン・ベルティノ
 出演 : マリン・アイルランド
      マイケル・アボット・Jr
      ザンダー・バークレイ
      ジュリー・オリヴァー=タッチストーン
 
【 物語 】     ( シネマトゥデイ )
 農場を営むテキサスの実家から離れ、別々に暮らすルイーズとマイケルの姉弟。 病身の父親の状態が良くないと聞かされた彼らは、長らく帰っていなかった実家を訪れる。 最期を迎えようとする父親を見守っていた母親は、二人の姿を目にするや 「 来るなと言ったのに 」 と突き放したような態度を取り、その晩首をつって死ぬ。 そのことをきっかけに、姉弟に恐ろしい出来事が次々と降り掛かる。
 
 何となく 「 エクソシスト 」 の趣で、予告トレーラーを観てもかなり静謐で不気味な雰囲気が漂っていてかなり怖そう。
海の向こうでも 【 まるで悪夢 】 等の高評価を得ていようで、もはや期待しかねぇってぇことで、張り切って観に行ってきた。
 
 荒涼、静謐、鬱とした雰囲気も抜群、終始緊張感も高め、時間をかけて追い詰めてくる圧迫感、何も解決せず終わる気持ち悪さと諸々の演出はかなり怖くあってホラー作品として、もぅほぼほぼ満点に近くはあるんだけれども、緊張感はあるのにナゼか一本調子の平板な展開がゆえにノリきれず、終盤に至っては冗長さを感じてダレ気味に… 観ているときは気付かなかったけれども、巷で言われている通り確かに 「 へレディタリー 」 ぽくあるし、雰囲気は抜群も個人的にイマイチという点でもよく似ている。
 怪現象の正体が悪魔なのか? 邪悪な存在の行動原理も最後まで不明と説明されないものが多々。 多々なりに考えるに寝たきりの父親、看病疲れの母の面倒をみない姉弟の罪悪感の現れ、その罪悪感や鬱とした家庭環境やら諸々相まって姉弟そろって精神をきたす。 つまり邪悪存在の正体は罪悪感のそれ、もしくは親父さん ( 毒親 ) の影響、だから邪悪な存在が手を下すのではなく、全てにおいて幻覚からの自殺という流れになっているのかなぁと。 とそれなりに考察してみても、謎の神父さんや隣のじぃさんの自殺、羊の大量残虐死と未だ 「 ? 」 となる情報が多く残る。 まぁそんなこんなで、オモシロいことはオモシロけれどものり切れずといったところ。
 
 弟のマイケル役 マイケル・アボット・Jr って 「 ディック・ロングはなぜ死んだのか? 」 で主役の俳優さんだったのか。
この作品はどうも好きになれなかったのをよく覚えているし、だけに俳優さんにはあまりイイ印象がねぇ… ねぇけれども、出演作を観ているうちに好きな俳優さんになった ジェイソン・クラーク のように大化けして欲しいかなとぁ思わなくも。

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