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2021年7月31日 (土)

返校 言葉が消えた日

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 台湾
 ホラー & ミステリー
 監督 : ジョン・スー
 出演 : ワン・ジン
      ツォン・ジンファ
      フー・モンボー
      チョイ・シーワン
 
【 物語 】     ( シネマトゥデイ )
 台湾にある翠華高校。放課後の教室で眠ってしまった女子高生のファン・レイシンが目を覚ますと、校内に人の気配は無く、いつもと違った異様な雰囲気に満ちていた。 自分が参加している読書会のメンバーでひそかに思いを寄せる男子学生ウェイ・ジョンティンを見つけた彼女は、外へ出ることのできない校舎から抜け出そうとするが、廊下の先の扉の向こうに広がる悪夢のような光景を目にする。
 
 これまで台湾産の青春群像劇が大好物なもんだから、それなりに観てきたけれども、これがホラー作品となると記憶が定かであれば、観た記憶がない… と思う… まぁ何にせよ、背景の 「 白色テロ時代 」 という台湾暗黒時代の史実を絡めてとあることで、ホラーの虚と実の曖昧さとだけではなく当時の不穏さと、一粒で二種類の恐怖を楽しめるんじゃあなかろうかと、何かにつけて大きく大きく期待している作品ってぇことで、張り切って観に行ってきた。
 
 ある空間から逃げようにもナゼか出られずとなれば、もう手垢の夢、精神世界または死後の世界、また逃げ惑うファン・レイシンの後を追いかけてくる顔の見えない少女の正体もファン・レイシン自身と即察しがついてしまうあたりや、導入部がやや強引なのが難点。
 なれど、得体の知れないものに追われるというホラーの怖さはもちろんとして、その得体の知れない恐怖の正体が言論統制と暴力で自由を奪う 【 国や体制 】 、多感な思春期の恋心を上回った嫉妬の暴走、その暴走が招いた結果と、三者三様の怖さをひとつにまとめ上げてくるあたりに 並みのホラーでないものを感じさせる秀作。
作りがしっかりしてるからホラー要素を取っ払っても、かなりオモシロんじゃあなかろうかと。
 
 主人公のひとりファン・レイシン役のワン・ジンをはじめ、彼女から嫉妬を買うイン先生役のチョイ・シーワン、そのイン先生の秘密の朗読会に出席する女の子と、登場する女優さんがみなカワイイ。
チャン役のフー・モンボーもどことなく高橋一生に似てなくもで、まぁ本作がゲームが元ネタなようなんで、このキャスト陣のルックスから鑑みるに、おそらくだけれども、アイドル映画の位置づけなのかもなぁと。

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コメント

風情♪さん、こんにちは。
ファン・レイシン役のワン・ジンは小説家でもあるのですねー。ビックリ。
ホラーとしてのテイストも美しい作品でした。
でもあの怪物(!)よりも怖かったのは乙女の嫉妬だったかも。
水仙と鹿(でしたっけ?)は来世で巡り会えたでしょうか。

コメント感謝です♪

小説家ですか、先日の 「 1秒先の彼女 」 のプロの囲碁棋士とか、やっぱり世に出る人って一芸だけじゃなくいろいろと多才ですよね。
オマケに中身だけじゃあなく、外見も伴ってるから世の中なんとも不公平と思わざるをですよ…。
ホラーとしても十分以上にオモシロけれども、本作は真向ストレート勝負でも十分以上にイケると思うから、是非ともシリアス路線で観たいです。 ファン・レイシンもあと 1 秒先の会話を聞いていれば、こんなことには…。
【 水仙と鹿 】 どことなく花札ぽさはあるけど、綺麗な組み合わせですよね♪ (゚▽゚)v

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