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2021年5月29日 (土)

HOKUSAI

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 日本
 時代劇 & ドラマ & アート
 監督 : 橋本一
 出演 : 柳楽優弥
      田中泯
      玉木宏
      瀧本美織
 
【 物語 】     ( シネマトゥデイ )
 町人文化全盛の江戸。 後の葛飾北斎である貧乏絵師の勝川春朗は、不作法な素行で師匠に破門されたが、喜多川歌麿や東洲斎写楽を世に送り出した版元の蔦屋重三郎に才能を認められる。
北斎は次々と革新的な絵を手掛け、江戸の人気絵師となるが、幕府の反感を買ってしまう。
 
 モネやダリといった西洋画の巨匠、有名美術館所蔵の名画が来日して絵画展が開催されれば、ミーハー根性丸出しでせっせと会場に足を運ぶのだけれども、これが浮世絵となると興味はあれど、いつでも観られるという思いから何かと後回しになりがちで、未だ触れるというか勉強できずにいる。 まぁ、そんな個人的背景のなか葛飾北斎の生涯を描いた本作が 1 年の延期を経てようやく公開。
楽しみにしてもいたし、浮世絵に触れるイイきっかけにのもなりうるってぇことで、張り切って観に行ってきた。
 
 葛飾北斎という絵師の生涯を綴った伝記ものであると同時に、表現の自由を抑圧する為政者に対して、同じ時代に輩出された文化人たちによる絵や文章で抑圧に抗い立ち向かおうとする姿や矜持、魂も描いていて、言いたいことも解れば見応えもあったのだけれども、老年期のエピにややクドさを感じたりもして、熱いワリにはこれといってガツンと響くものなし。
歌麿や写楽は別としても、高井鴻山が何者なのか? 蔦屋重三郎の手代の瑣吉が後の滝沢馬琴であることが解らない、洒落本等がダメとは言っているけれども、その背景にある 「 寛政の改革 」 にひと言も触れずと、どこまでかは 「 ? 」 も創作としてはオモシロいけれども、伝記 & 歴史ものでとらえると残念感が強くあり、バランスが悪いというか、ちょいと判断に悩んでいるのが本音…。
 それでも北斎老年期のエピでようやく馴染みが深くある 「 凱風快晴 」 や 「 神奈川沖浪裏 」 といった 「 富嶽三十六景 」 の行は間違いなくオモシロかった。 正直なところこの行だけでオレ的には十分なんだけどね。
以前、伝記ものの作品レビューでも書いたのだけれども、葛飾北斎に喜多川歌麿、東洲斎写楽の絵師、文章では滝沢馬琴や十返舎一九と、どんなジャンルでも何かが動くとき、為されるとき、同じ時代に同じ才能をもった連中が輩出され集まることの不思議さたるやだし鳥肌ものだよね。 そんなこんなで、良くもあれば悪くもあり… 合格点にちょい足りずの辛うじて補習回避といったところかなぁ。
 
 柳楽優弥と田中泯のふたり一役で葛飾北斎を演じ分けたのは大正解じゃなかろうか。 柳楽くんが老けメイクで出てきてたらきっと興ざめしてたことと思うし、同じ目つきだけれども青年期と老年期で見えるものが違う、だけれども同じもを見させられる辺りもヨカッタ。
「 佃製作所 」 が版元に変わっただけで、蔦屋重三郎役の阿部寛は反骨、闘志の人キャラとしてすっかりテンプレ化してしまった感じが無きにしも非ずだな。
何はともあれ、邦画では伝記ものというと山本五十六とか、新選組に宮本武蔵が目に付くところだから、なんだかんだ言いながらも今回の葛飾北斎は目新しくあった。 これを機に増えるとうれしいんだけどね。

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