« 【 国立科学博物館 】 へ行ってきた。 | トップページ | 【 上野恩賜公園 】 をぶらついてきた。 »

2021年4月24日 (土)

ブックセラーズ

375898_02_01_02
 アメリカ
 ドキュメンタリー
 監督 : D・W・ヤング
 出演 : ( ナレーション )
      パーカー・ポージー
      
      
 
【 物語 】     ( シネマトゥデイ )
 ニューヨークブックフェアには、老舗書店の店員はもとより、業界でも有名なブックディーラー、希少本のコレクター、古書業界の若手までさまざまな人が集まってくる。ブックセラーと呼ばれる彼らはビジネスとして本を取り扱うだけでなく、みな一様に本を愛している。彼らが扱う本の中には、ビル・ゲイツが競り落とした 「 レオナルド・ダ・ヴィンチのレスター手稿 」 や宝石がちりばめられた貴重本なども含まれている。
 
 読書好きということもあって禁書にゴーストライターと、とにかく 【 本 】 が絡んだ作品が大好物。
取り分けて古書や稀覯書を探して古書店街を歩く話が好物中の大好物ときてるし、 20 代半ばの頃には神保町にある古書店に就職したくて何回か面接にいった過去もあれば、コレクターでないにしても買った本は全体に売らないというポリシーを持ってもいれば、読みたいと思った本があれば例え値が張ってもムリして購入したりしてるんで、本作に対する興味と期待値は非常に高く、公開をものスゴく楽しみにしていた作品ということで、張り切って観に行ってきた。
 
 古書ディーラー、コレクター、書店主や作家にスポットを当て、古書業界における古今の事情実情を追った本作はいち本好きとして、最後まで興味深くオモシロく観ることができ、登場した人たちの本に対する偏愛、収集する情熱や執着する姿に怖さと爽やかさが入り混じった親近感を覚える。 また劇中の 「 コレクションはいずれアーカイブに変化しうる 」 の言葉は、コレクターの自己弁護以外のなにものでもねぇんだけれども、コレクターの気持ちを巧い言葉で代弁してくれて、何かにつけてコレクター気質の高いオレとしてはスゴく気持ちが救われたというか、楽になったというか… 実際、周りでオレ以外に大量の書籍と約 30 年かけて集めた約 25,000 枚の映画チラシ、そして鉱物標本の価値を理解している奴なんていねぇし、オレが死んだらこれらはどうなるのか? と思うことがしばしばなんでね…。
 電子書籍化による本離れ、ネットで稀少本が簡単に見つけられて買えてしまう昨今の風潮の行はもちろんとして、取り分けて紙の本が 「 美術品 」 として扱われはじめている行がとても興味深かった。 というのも以前に神保町で絶版のジョン・グールドの 「 鳥類図譜 」 を購入した際に店員さんから 「 この先、美術本としても楽しめる大判の図鑑が出版されることはまずないからイイ買い物をしましたね。 」 と言われたことを思いだし、その風潮は今始まったものではなくすでに数年前から訪れていた驚きと、そんな流行も知らずにこの本に目をつけたオレの眼力のスゴさ ( 古書店の人に褒められるのはマジでうれしい ) 、そして絵画同様に 【 純粋な収集 】 ではなく 【 投機 】 の対象へと移行してきていることに違和感のような感情を覚える。
 
 いろいろな要因で先細り産業であることは間違いのねぇところだし、この先どうなるのか判らねぇけれども、作家 京極夏彦氏の 「 何だかんだで紙の本は死なない 」 に激しく同意だし、本作のような作品を観て読書するきかっけてにでもなればイイかなぁと。
とにもかくにも本好きとしてはオモシロい作品だった。 あと借りた本はちゃんと返そう!

« 【 国立科学博物館 】 へ行ってきた。 | トップページ | 【 上野恩賜公園 】 をぶらついてきた。 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 【 国立科学博物館 】 へ行ってきた。 | トップページ | 【 上野恩賜公園 】 をぶらついてきた。 »