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2021年3月13日 (土)

ビバリウム

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 ベルギー & デンマーク & アイルランド
 ホラー & ドラマ & コメディ
 監督 : ロルカン・フィネガン
 出演 : ジェシー・アイゼンバーグ
      イモージェン・プーツ
      ジョナサン・アリス
      ダニエル・ライアン
 
【 物語 】     ( シネマトゥデイ )
 トムとジェマは、不動産業者に寸分違わず同じ作りの家が並ぶ住宅地を案内される。
彼らが家の中をひと通り見学して帰ろうとすると、ついさっきまで一緒にいた不動産業者の姿はなく、二人は奇妙に思いながらも車を走らせる。 しかしどこまで行っても同じ風景が続くばかりだった。さらに赤ん坊がダンボールで送られてくる。
 
 去年の今頃はホラー作品が大豊作だったのに対して、今シーズンはここまで目ぼしい作品が見当たらずの不作気味であったけれども、ここに来てようやくすげぇオモシロそうな気配を漂わせている本作が公開。
あのモダンホラーの帝王スティーヴン・キング氏が絶賛してるとあっては、これはもぅ観ねぇワケにはいかねぇところだし、立てたオチの予想が当たっているか? も確かめなくちゃいけねぇってぇことで、張り切って観に行ってきた。
 
【 ネタバレ要注意 】
 まず、感想の先に 「 ビバリウム 」 の意味や定義の説明と、立てたオチの予想を。
「 ビバリウム 」 とはざっくりいうと 「 栽培ケースや水槽の中に植物を植えて景観を作り、両生類や爬虫類などを飼育するためのもの 」 とのこと。 そして、どこまで行ってもその世界から出られないことを踏まえて考えると、大半は夢や精神世界、もしくは死後の世界になることと思う。 でも、それじゃあまりにも芸がねぇ… まぁ似たりよったりだけれども、もぅちょい捻って、少し前に流行った仮想空間で家具を買ったり着せ替えをして楽しむ 【 コミュニティサイト 】 における 【 アバター 】 側から見た目線で観たもの、 でもって観察するってぇことで、「 トゥルーマン・ショー 」 のホラー版と予想してみた。
 冒頭でいきなりカッコウの 【 托卵 】 が出てきたことで、予想がものの見事にハズレたことを確信。 予告トレーラーで感じた不動産屋の異質さを踏まえ、かつ 「 ビバリウム 」 の意味合いを絡めて考えればってぇことか… でも、あながちハズレってぇワケでも。
不動産屋の正体はおそらくカッコウのように人間に托卵するエイリアンなのだろう。 そうやって世代交代を繰り返す生態系のサイクルをみると彼は女王バチや女王アリでもあり、育児を託された人間は働きバチ & アリ ( 一元化された住宅群なんかはハニカム構造のハチの巣ぽいし ) とも見受けられ、 いろいろな種の生態系を 「 ~ リウム 」 的なものに置き換えての発想や、徹底した不安不快さは確かにオモシロくはあるものの、総体的にみるとノリ切れず期待したほどにはといったところ。
 
 イモージェン・プーツの情緒不安定さと、ジョナサン・アリスの爬虫類的でもありロボット的な異質感は惹かれるところが大きい。
また、住宅と空に点在する雲の構図はルネ・マグリットの 「 光の帝国 」 の趣で、本来ならば魅力的なところも、逆に思いのほか無機質感が強いことで、終始不安を誘ってくるあたりは観ていて楽しくあった。

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