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2021年3月21日 (日)

AGANAI 地下鉄サリン事件と私

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 日本
 ドキュメンタリー
 監督 : さかはらあつし
 出演 : さかはらあつし
      荒木浩
      阪原武司
      阪原多嘉子
 
【 物語 】     ( シネマトゥデイ )
 1995 年 3 月 20 日、地下鉄サリン事件の犯行現場となった車両に乗り合わせたさかはらあつし監督は、今も PTSD ( 心的外傷後ストレス障害 ) と、神経への後遺症に悩まされている。
さかはら監督は撮影のために Aleph 幹部の荒木浩・広報部長に対面し、彼の案内で Aleph の施設を見学する。
そして 2015 年 3 月、共に丹波出身の二人は新幹線と在来線を乗り継ぎながら、さかはら監督のふるさとに向かう。
 
 【 地下鉄サリン事件 】 は幸いなことに実害を受けることはなかったけれども、危うく巻き込まれる可能性がなくはなかったこともあり、四半世紀が過ぎた今でも鮮明に覚えているし、ニュースなどで取り上げられるたびに思い出す。
そんな経緯もあり、予告トレーラーでサリン事件の被害者と加害者、当事者同士の対話 ( 加害者が何を思い何を語るか ) に興味を持ったんで、観に行ってきた。
 
 感想を述べる前に先の 【 巻き込まれる可能性がなくはなかった 】 件について。
当時、本来ならば 4 月入社ところを 「 学校終わってヒマしてるんなら研修を兼ねてもぅ来ちゃえよ 」 ということで、1 ヶ月前倒しで入社。 仕事といえば番頭見習いで御用聞きに都内を飛び回る日々。 普段は電車で移動してたんだけれども、事件のあったその日はたまたま車移動となったことで運よく事件を回避。 普段通りであればもしかしたら… の思いがあるだけに、この 【 サリン事件 】 についてはいろいろと思いが強くある。
 まぁそれはそれとして、さかはらあつし監督はサリン事件の被害者であるし、未だにその後遺症に悩まされ続け、この先もさらに続くことを思えば、オレ自身もしかしたら被害者になるかもだったから、監督の想いや言い分に 100 % 同調するし、この出来事を風化させないためにもこのプロジェクトが始動したのも十分以上に理解できるんだけれども、インタビューを受ける元オウム信者 ( 現 Aleph 広報担当 ) の荒木氏に対する高圧的な物言いや、時にはバカにしてるとも見受けられる態度が… 。
別に擁護しないし、オウム真理教も事件も肯定する気なんざ毛頭ねぇ。 荒木氏も全責任の所在を解ってはいても立場上それを個人の言葉で発信できないことや、招いた結果に苦しんでいること、過ちを認めつつも未だ信じているものを捨て切れずにいる弱さといったものを慮ってやらねぇと。 リスペクトする必要性はないけれど、 「 友達として 」 と口にするならばそうするべきであって、一貫して被害者と加害者の立場にしか見えないから説得力に欠ける。
 それにドキュメント作品である以上、手前ぇの感情を取っ払ってニュートラルな思考、視線でねぇといけねぇところを、さかはらあつし監督の言動を観るにつけ、謂れのない荷を背負わされた側からすりゃあ、自ずとそういう言動になってしまうのは理解しているとしても、オウム真理教、麻原彰晃が存在しない今、その罪を荒木氏ひとりだけに背負わせて糾弾しているように見受けられなくも。
観る前は被害者側寄りの感情だったのに何かにつけてこんな風だから、序盤からつもりもねぇのに荒木氏に同情の念を覚えちゃってたよ。 やるのであれば荒木氏ひとりを公の場に引きずり出すのではなく、上祐史浩氏といった残っている元教団関係者とも語り合うべきである。 もう少しやり方や接し方があっただろうし、その意図も苦しみも解るがその人間性に疑問を感じなくも。
 
 荒木氏も例え当時は末端であったとしてもオウム信者であり加害者のひとりであることは覆すことができない事実。
監督の問いかけにも当初は手前ぇの言葉ではなく、教団の教義や辞書に載っている言葉の意味で返すことしかできず、強めにツッコまれると言葉に詰まる姿を見るにつけ、「 この人が今まで信じてきたもの、やってきたことって何なんだろ? 」 と。
罪の所在を知りながら、その教えに揺れながら、藁をも掴む思いで未だ信仰にしがみ付く様にあらためて信仰って怖ぇなぁと。

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