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2021年2月 6日 (土)

ヤクザと家族 The Family

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 日本
 ドラマ & ヤクザ・任侠
 監督 : 藤井道人
 出演 : 綾野剛
      舘ひろし
      尾野真千子
      市原隼人
 
【 物語 】     ( シネマトゥデイ )
 1999 年、覚せい剤が原因で父親を亡くした山本賢治は、柴咲組組長の柴咲博の危機を救ったことからヤクザの世界に足を踏み入れる。 2005 年、ヤクザとして名を挙げていく賢治は、自分と似た境遇で育った女性と出会い、家族を守るための決断をする。
それから時は流れ、2019 年、14 年間の刑務所暮らしを終えた賢治だったが、柴咲組は暴力団対策法の影響で激変していた。
 
 物語の解説を読む限りでは実録ものではないようだけれども、何にせよヤクザ & 任侠ものが好物であることに間違いはねぇし、その中でも 「 ゴッドファーザー 」 や 「 仁義なき戦い 」 のような組の年代記を綴った作品が取り分けて大好物ときてるんで、期待も大きく密かに公開を楽しみにしていたってぇことで、張り切って観に行ってきた。
 
 何でも 5年ルールとやらで、ヤクザから足を洗ってもその 5年の間は携帯ひとつ買うことも出来きなければ、口座も作れず、オマケにヤクザの子は保育園に等に入園させてもらえずと、そのルールは本人だけではなく家族にも適用されと、時代とともに法的、社会の風潮から締め付けが厳しくなっていき、しのぎ切れず先細ってゆくヤクザ組織、それでもヤクザ稼業しかやっていけない連中の実態を実録と言っても過言でないくらいリアルに描いていたように思う。 劇中 「 自業自得、ヤクザに人権なんてねぇんだよッ! 」 のセリフに本来ならば同情できる連中ではないけれど、ヤクザなりに必死に生きていこうとする姿に何時しか感情移入していた。
 本作での中編である 00年代初めのエピを観ていて、上野公園やその近くの歩道橋下のスペースで、ブルーシートや段ボールに包まって生活している人たちの中に、背中にからくり紋々を背負った連中をけっこう目にしたのを思い出した。 この頃に暴対法が施行された時期で、ヤクザがヤクザとして生きられず、堅気としても真っ当に生活させてもらえず、行き場を失い果てにホームレスになった連中だったんだねぇ… そう考えるとヤクザってぇ稼業は、いざとなったら全てにおいて 「 弱い 」 ものなんだなぁと。
そんなこんなで、ヤクザ映画でありながら、その実かなりしっかりとしたつくりの人間ドラマで、かなりの高評価。
 
 山本役の綾野剛の青年期と中年期で、テンションの落差が激しくあった演技はかなり見応え有り。
兄貴分中村の北村有起哉がスゲェよかった。 一時は 「 アウトレイジ 」 の石原みてぇな奴かと思ったら、最後の最後まで組に尽くしたキャラだったし、チャンスさえあれば足を洗えてたかもだし、うまく立ち回れば組を再建できたかも ( 残りの幹部ふたりがポンコツなのがね… )で、救われて欲しいキャラだった。 汚職刑事役の岩松了の下衆っぷりも最高。
組長役の舘ひろしだけれども、危篤状態にあるのに髪型がばっちり固めてあるのがねぇ… それはねぇでしょうよ。

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コメント

こんにちは。公開からだいぶ経ってしまいましたが、自身のブログに感想をアップしました。
私も本作、ヤクザではあるものの、社会を生きていく人間の哀切を描いた作品だと思っております。
世の中の流れに対応できなかったのですよね…
役者さんたちはもうもう本当に最高でした!

コメント感謝です♪

実際のヤクザ稼業の実情はよく解らんところですが、翼がヤクザから距離を置いてクラブ等を仕切り、ある程度儲けたらサっと引くといった今の反社組織のスタイルを見ると、暴対法や社会の風潮とはまた
ちがった波の影響を受けてるんだなぁと思わされもしました。
ホント同情できる連中じゃあねぇのに、本作を観るとなんか哀れに思えてきちゃって、いつの間にか思いっきり感情移入しちゃってました…(^_^;ゞ

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