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2021年1月24日 (日)

聖なる犯罪者

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 ポーランド & フランス
 ドラマ & サスペンス
 監督 : ヤン・コマサ
 出演 : バルトシュ・ビィエレニア
      エリーザ・リチェムブル
      アレクサンドラ・コニェチュナ
      トマシュ・ジェンテク
 
【 物語 】     ( シネマトゥデイ )
 少年院に入っているダニエルは、前科がある人間は聖職に就けないと知りつつも、神父になりたいと願っていた。
無事に仮釈放の身となった彼は田舎の製材所で職を見つけ、たまたま立ち寄った教会で新任の司祭に間違えられる。
司祭の代理を命じられたものの、およそ聖職者らしからぬダニエルの態度に、村人たちは困惑するのだった。
 
 ポーランドで実際に起きたリアル 「 俺たちは天使じゃない 」 的な事件をモチーフとしたは、実録犯罪ものを好物とするオレとしては、十分以上に魅力的なところではあるし、さらに第 92回アカデミー賞国際長編映画賞にもノミネートされたとあっては、これはもぅ観ないワケにはいかねぇだろってぇことで、張り切って観に行ってきた。
 
 ミサでは讃美歌を気持ちよさげに歌い上げ、聖書にある言葉ではなく手前ぇの内から出てくる言葉で信者に語りかける、さらには村のわだかまりを解こうとする少年院あがりのダニエルの姿を見ると、間違いなく自身の近くに神の存在を感じ取って、半ば改心したのであろうと素直に思うも、偽りで手に入れた神父の立場、止める気などさらさらない酒とドラッグ、陶酔とも見えるパフォーマンスと、その後の彼の言動を見れば、どこまで改心しているのか? と疑心に駆られる。 駆られながらも素直な善行を応援したくもありと、終始不安定な心持ち、その不安定さが観ていてオモシロいといか、心地イイというか…。
 ダニエルは前科者ゆえに聖職に就く資格を有せず、例え神に仕える身でも神の言葉でなくとも、人に寄り添えば支持を得られもすれば、心を動かすこともできの様相に 「 信仰 ( 赦しを与える権限 ) って何ぞね? 」 、一歩違えりゃ 「 新興宗教 」 的な怖さ 、これは善と悪どっちなんだ? と、いろいろ考えさせられる。 それと同時に彼が聴衆に投げかけた言葉がブーメランとなって手前ぇに返ってくる様は、スゲェ痛々しくもあるし、何より人を救いながらも手前ぇは救われないラスト ( リディアの 「 神の御加護を 」 のセリフがせめてもの救いだな ) と、期待した以上に見応えのある作品だった。
 
 何でも主人公ダニエル役のバルトシュ・ビィエレニアなる俳優さんは、今ポーランドで注目株の若手俳優さんとのこと。 いかにも東欧系の顔立ちもさることながら、確かにイっちゃってる感が半端なかった目つきの演技は惹きつけられるところが大きくはあった。 今後、ハリウッド作品に呼ばれることがあるかもだから覚えておくとしよう。

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