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2021年1月17日 (日)

ジャスト6.5 闘いの証

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 イラン
 サスペンス & アクション & 犯罪
 監督 : サイード・ルスタイ
 出演 : ペイマン・モアディ
      ナヴィド・モハマドザデー
      ファラッド・アスラニ
      パリナズ・イザディアール
 
【 物語 】     ( シネマトゥデイ )
 イランではホームレスの薬物依存が問題となっていた。
警察の薬物撲滅チームのサマドは強引な捜査もいとわず、麻薬組織のボスであるナセル・ハグザドの追跡に闘志を燃やしていた。
サマドはナセルのペントハウスを突き止め、彼を捕らえるが、これは攻防の始まりに過ぎなかった。
 
 まさかのイラン映画、二連投。 記憶が確かならば、イラン映画の 【 アクション作品 】 は、おそらく本作が初めてのことと思う。
オマケにイラン映画史上最大のヒットらしく、予告トレーラーを観ても確かに激熱さが伝わってくるんで、先の 「 ウォーデン 消えた死刑囚 」 よりも期待している作品ってぇことで、張り切って観に行ってきた。
 
 警察 vs 麻薬組織なんぞいうもんだから、こっちとらぁ先日の 「 ホワイト・ストーム 」 のような香港とかハリウッド系のド派手なドンパチものを期待していたのだけれども…確かに警察 vs 麻薬組織の構図ではあるものの、ほぼほぼ警察署内と留置所内での早口、まくし立ての会話劇に費やされていて、アクションはスラム街一斉検挙のシーン以外はほぼほぼ皆無。
まぁ期待したものとはだいぶかけ離れてはいるものの、主人公のサマド刑事と組織のボス、善と悪の両方の視点で描かれていて、取り分けてボスの言い分に少なからず共感できるところもあったりもすれば、警察チームもチーム内で不協和音が響いていて、なかなか思い通りにいかない焦燥感に思いのほか楽しんだといったところ。
 イランも他国に負けず劣らず麻薬と貧困問題はかなり深刻なことが本作から窺える。 欧米文化に触れて育った新しい世代と、ちょいと裕福な中産階級が増えてきて以前のような悪いイメージが薄れてきたところでもあったんで、 「 ペルシャ猫を誰も知らない 」 同様に表に出てこない社会背景をこういう形で見せてくれることはタメになって実にありがたい。
タイトルの 「 6.5 」 の意味がよく解らんかったのだけれども、ラストの 「 今じゃ麻薬中毒患者が 650万 」 のセリフの 「 650万 」 のことだったのね。
 
 主人公のサマド刑事役のペイマン・モアディなる俳優さんは 「 別離 」 「 彼女が消えた浜辺 」 にも出演してたらしいのだけれども、全然記憶にない…ていうか、南米以上に中東の俳優さんの顔が覚えられない…。
先の 「 ウォーデン 消えた死刑囚 」 では吊るす方だったナヴィド・モハマドザデーが、本作では吊るされる側となった麻薬組織のボス役で出演。 ここのギャップは見応えあり。

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コメント

いやいやいや~!これ、ご覧になったのですね!
私、イラン映画ってあの機関銃のような会話劇がイマイチ好きになれなかったのですが、これはその要素も持ちつつも、間があるところはそれが生かされていて、最後なんて結構悪役のはずの麻薬王に感情移入しちゃったりして結構面白かったです。
実は東京国際映画祭で来日していたナヴィド・モハマドザデーに、劇場でホントに近距離で会うという幸運に恵まれたのですが、いやほんとめっちゃいい男でした!

コメント感謝です♪

上でも書いたんすけど、銃撃戦、カーチェイス、タイマン勝負とど派手なアクション劇を期待してたんで、
正直なところ肩透かしを喰らった感が無きにしもではあるんですが、あのオッサン臭でむせ返るような留置所での会話劇や、捜査チーム内に漂う不穏な空気感、そして最後の死刑執行場でビビる囚人たちの画に思いのほか食い気味で観ちゃってましたよ。
ほんと、ボスの言い分は大きくうなずけるし、かなりの割合でボスのほうに肩入れしちゃいますよね。

ナヴィド・モハマドザデー、目視うらやましいです。
「ウォーデン~」では老け役ということで、メイクの効果もあるんでしょうけど、けっこうロバート・ダウニー・Jr に似てて、こちらもかっこヨカッタですぜ♪ (゚▽゚)v

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