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2020年9月27日 (日)

鵞鳥湖の夜

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 中国 & フランス
 サスペンス & 犯罪
 監督 : ディアオ・イーナン
 出演 : フー・ゴー
      グイ・ルンメイ
      リャオ・ファン
      レジーナ・ワン
 
【 物語 】     ( シネマトゥデイ )
 2012年、中国南部の鵞鳥湖周辺エリアは再開発から取り残され、ギャングたちの抗争が激しくなっていた。
刑期を終えてバイク窃盗団に戻ったチョウは、敵対関係にある猫目・猫耳兄弟たちとの争いに巻き込まれた揚げ句、警察官を殺してしまう。 指名手配犯となった彼は、自分に懸けられた懸賞金 30万元を妻と小さな息子に残そうと策を練る。
 
 ここ数年、思いのほか出来のイイ作品が多くある印象にある中国本土の本格的サスペンス作品だし、相も変わらずイラつくほどに陰のある女性オーラを半端なく出しまくるグイ・ルンメイだし、そのグイ・ルンメイと 「 薄氷の殺人 」 以来の再タッグ、何より映像美がすばらしくあったディアオ・イーナン監督だしと、こうも 【 ~だし 】 尽くしとなれば、これはもぅ観ねぇワケにはいかねぇだろってぇことで、張り切って観に行ってきた。
 
 犯罪に巻き込まれていった連中の欲、そしてパトリス・ルコント監督の 「 仕立て屋の恋 」 ばりに女性のズルさや強かさといった本性をオフビートで描いているあたりは、前作の 「 薄氷の殺人 」 と同様といったところなんだけれども、終始ジリジリとした緊張感、スタイリッシュを装いつつも、中国特有の垢ぬけないダサさ、雑多や猥雑さといった雑味みたいなものもあって最高で、惹きつけるパワーは本作のほうがはるかに勝っていたようにも思え、期待した以上に見応えがあった。
 前作でもあったシーンで、日本でいうところの盆踊りなんだろうけれども広場に集まってのディスコ大会の半端ないダサさがすっげぇ気になるんだよなぁ。 光るスニーカーなんてヒップホップダンサーなんかが履いてて、おしゃれアイテムのひとつなのにあの場で履いて踊ってるとダサさとオフビート感がさらに際立ってくるから不思議だし笑えてくる。 なんだけど、会場で流れている 「 ラスプーチン 」 という選曲のセンスの良さよ。 これには脱帽のひと言。
また、チョウとリウのふたりが乗るボートのシーンで、大半はチョウの表情しか映っていないんだけれども、激しさを増してゆくボートの揺れ、その揺れが起こすピチャピチャという水音、そして吐き出して湖の水で口をすすぐの一連の演出が最高にエロい!
 
 グイ・ルンメイの見た目の薄幸度数がさらに増した気がする。 彼女はアクション系の作品には出てるようだけれども、コメディ系はほぼ皆無みたいだから、たまにはそういった作品に出て徹底してクズか、間抜けな彼女の姿を観てみたい
主人公のフー・ゴーはお初の拝顔となる俳優さん。 どことなく…というより思いっきり佃製作所の社長顔。 公開中のウー・ジン & チャン・ツィイー主演の 「 クライマーズ 」 に出演してるようなんで、これを機に覚えておくとしよう。

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コメント

風情♪さん、こんにちは。
何はともあれ曲のチョイスが最高でしたよねぇ。
そして猥雑でチープだけど抗えない魅力があるチャイニース・スタイリッシュな映像美。
あのボートのシーンは確かに強烈に印象的でした。
フー・ゴー・・・確かに佃製作所社長顔ですね。(笑)
私の印象ではそれに西島秀俊氏を足して2で割った感じかな。
「クライマーズ」にも出演しているようですが「チィファの手紙」でも魅力的でしたよ♪

コメント感謝です♪

ハリウッド辺りで描かれる中国ってだいたい上海などの大都会の洗練されてきた風景だけれども、この監督さんはポジティブ要素の枠外の風景で、すげぇリアルだし、このダサさや猥雑感がホント魅力的です。
でしょ、あのボートの演出はそれぽさは見せてるけど、音と動きだけで想像させるは天晴でした。この辺のフェティッシュなところもパトリス・ルコント監督ぽかったです♪ (゚▽゚)v

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