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2020年8月 2日 (日)

カラー・アウト・オブ・スペース ― 遭遇 ―

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 ポルトガル & アメリカ & マレーシア
 ホラー & SF
 監督 : リチャード・スタンリー
 出演 : ニコラス・ケイジ
      ジョエリー・リチャードソン
      マデリン・アーサー
      ブレンダン・マイヤー
 
【 物語 】     ( シネマトゥデイ )
 都会を離れて田舎に移住し、かねてから願っていた子供との穏やかな生活に満足するガードナー家のネイサンと妻テレサの自宅の前庭に、いん石が落ちてくる。 それをきっかけにして家の周囲の植物に異変が生じ、ネイサンたちの心と体もおかしくなっていく。
戸惑う中、彼らは地球外変異体との戦いを余儀なくされる。
 
 プライベートは破綻状態、それ故か? 主演作も以前のようにヒット性の高いものではなく、逆にコケまくりの小ぶりなものばかり…と、「 どうした? 品川!? 」 ならぬ 「 どうした? ニコラス!? 」 状態のニコラス・ケイジの主演作。
そんなニコラス・ケイジだからというワケでは全くなく、モチーフや原案となる作品は多くあれど、そのものの映画化となると意外と少なくある、「 クトゥルフ神話 」 の著者 H・P・ラヴクラフトの著書のひとつである 「宇宙からの色 」 の映像化で、それなりのラブクラフト好きとしてはこれは是が非でもということで、張り切って観に行って来た。
 
 H・P・ラヴクラフトの特徴して、そのほとんどが問わず語りの独白スタイルなんで、これをこのまま映像化したら原作同様に冗長なものとなり、かなりの確率で退屈なものになるでろうから、原作にはないいろいろなアレンジを加え差別化を図った作りは正解。
宇宙から飛来した極彩のピンクに紫を足したような色に観てるこっちもガードナー家の面々同様に狂気に侵され、徐々に正気を失っていく感覚 に襲われる。 終盤にかけて一気呵成のラッシュは原作とはまた違った緊張感があり、B級感全開ながらもしっかりとした作りで、まぁそれなりにオモシロかったといったところ。
 アーカム、ダンウィッチ、キングスポートといった地名、そしてネクロノミコンといった耳慣れた地名やアイテムの登場や、屋根裏の窓なんかも 「 破風の窓 」 を思い起こさせと、H・P・ラヴクラフト作品ファンにとっては思わずニヤリとする演出が多々。
ただ、本来ならば世界に数冊しかないうえに 【 禁書 】 であるはずのネクロノミコンが、ペーパーバックとして存在しているあたりに腰を抜かすほどに驚かされる…禁書感もヤバさも皆無だし、癒着してのクリーチャー化は旧支配者等をイメージしたのだろうけれども、なんか逆にラヴクラフト感を削いだ感がつよくあったからこの辺は不要な演出だったかなぁとも。
 
 ここのところニコラス・ケイジから遠ざかっていたのもあるから、こうだとは言い切れないのだけれども、なんかここ最近のニコラス・ケイジって全部こんな感じ…暴走とか狂気に陥ってみたいな?
まぁ、なんにつけ思っている以上に好きな俳優さんでもあるから、以前のような輝きを取り戻して欲しいものである。
ご贔屓バンドである人間椅子が本作をモチーフとして作った 「 宇宙からの色 」 を紹介。

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