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2020年7月11日 (土)

透明人間

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 アメリカ
 サスペンス & ホラー
 監督 : リー・ワネル
 出演 : エリザベス・モス
      オルディス・ホッジ
      ストーム・リード
      ハリエット・ダイアー
 
【 物語 】     ( シネマトゥデイ )
 天才科学者で富豪のエイドリアンの恋人セシリアは、彼に支配される毎日を送っていた。
ある日、一緒に暮らす豪邸から逃げ出し、幼なじみのジェームズの家に身を隠す。 やがてエイドリアンの兄で財産を管理するトムから、彼がセシリアの逃亡にショックを受けて自殺したと告げられるが、彼女はそれを信じられなかった。
 
 以前から H・G・ウェルズ の 「 透明人間 」 を読もう読もうと思いながらも、なかなかその機会が訪れず未だに読めていない経緯と、本作の解説の一文に 「 ユニバーサル映画のクラシック・キャラクターを現代に甦らせて 」 とあったりもして、勝手に H・G・ウェルズ 原作と思い込み、「 まずは活字より手っ取り早く映像で観ておけ 」 となるも、どうやら全然違うものらしい…。
まぁ、何にせよ古典ホラーは大好物だから、観ておいて損は無かんめぇってぇことで、張り切って観に行って来た。
 
 従来の 「 透明人間 」 に、よくありがちな科学実験の失敗により云々かと思いきや、「 攻殻機動隊 」 に登場した 【 光学迷彩 】 スーツという現代もしくは近未来の科学技術によるアプローチはかなり新鮮味があったのと同時に、現代社会病質を描いたサスペンスのパートもリアルでスリリング。 また、孤立無援のセシリアの消耗戦や見えない相手を探ろうとする定まらない視線 = カメラワーク の演出もなかなかで、この手の作品としては2時間超えの長尺も全く苦にならずのすげぇオモシロい作品。
正直なところケヴィン・ベーコン主演の 「 インビジブル 」 程度のものだろと、軽くナメていたことを猛省!
 何でも本作は、期待したにもかかわらず 「 ザ・マミー 呪われた砂漠の女王 」 の成績が芳しくなかったが故に、この1作で計画が頓挫するハメになったとする 「 ダーク・ユニバース 」 シリーズ の中のひとつだったものを、シリーズとは関係なくひとつの独立した作品として制作されたものとのこと。 オレ的にはトムさんのミイラは有りだったっし、狼男、フランケンに半魚人と大好きな西洋古典モンスターを観たかったなぁ…実に残念でならない…。
 
 約20年ほど前に光学迷彩を取り上げた科学特番を観たときは、まだスクリーンを使ってのもの ( 「 ミッション : インポッシブル / ゴースト・プロトコル 」 でも使ってた ) だったのに、今や身に纏えるものまでに進化ってスゲェ世の中だ。
ホント、現実が空想や想像に追いつき追い越そうとしてることを思うと、ある意味こっちの方が遥かにホラーのような気がしてくる…。

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