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2020年7月19日 (日)

パブリック 図書館の奇跡

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 アメリカ
 ドラマ
 監督 : エミリオ・エステヴェス
 出演 : エミリオ・エステヴェス
      アレック・ボールドウィン
      クリスチャン・スレイター
      ジェフリー・ライト
 
【 物語 】     ( シネマトゥデイ )
 記録的な大寒波により凍死者が続出する中、満杯の緊急シェルターに入れなかったホームレスの集団が図書館のワンフロアを占拠。 彼らの境遇を心配した図書館職員のスチュアートは、代わりの避難場所を求めてデモを始めたホームレスたちと行動を共にする。 しかし、メディアの報道などでスチュアートは危険人物に仕立てられ、さらには警察の機動隊が出動する騒ぎへと発展していく。
 
 エミリオ・エステヴェスが監督し、親父さんのマーティン・シーンと共演した 「 星の旅人たち 」 以来約 10 年ぶりとなる、監督出演作の本作が公開。 エミリオ・エステヴェスは好きな俳優さんだし、前作がやさしさと穏やかさに満ちていて、とても好印象だったんで、本作にもその辺を期待しつつ、心地よく笑えてホッコリできればということで、張り切って観に行って来た。
 
 去年、大きな台風が東京に上陸した際にどこかの自治体が、ホームレスの人が公共施設への避難を求めるも、職員から拒否されたいうニュースがまだ耳に新しくあると同時に、今世界中が置かれている状況を鑑みると、数年前に制作されたにも関わらず 【 今の今 】 を描いているとも思える本作の公開はまさに時宜を得ていると言っても過言じゃあねぇかも知れない。
 それはそれとして、【 公共性とは? 】 とはを巡ってそれ軸に、【 市民的 ・ 人間性 】 【 政治 】 【 法 】 【 権利 】 と、それぞれに重点と身を置いた立場の視線や意見をバランスよく真摯にユーモラスに、ときにシニカルに描いていたと感心させられた。
そして、それぞれの言い分がどれも正しく、逆に一体何が正しい答えなのかも解らない問であったりもするからホントに難しい。
それを見事にこの一件に関わったすべて人たちが、丸く収まるように持って行ったスチュアートの落としどころはあっぱれのひと言。
余談として、寒さから逃れるために図書館を占拠したホームレスたち云々に、ローランド・エメリッヒ監督の 「 デイ・アフター・トゥモロー 」 で、図書館で本を焼いて暖をとった一幕が一瞬あたまをかすめた…。
 
 本作はかなり社会的メッセージが強くあったっけれども、先の 「 星の旅人たち 」 同様に人間味に溢れたやさしい作品で、監督のエミリオ・エステヴェスの人柄というものが窺い知れようというもの。 ホントにオレが思うような人柄であれば、未だ道を踏み誤ってばかりいる実弟チャーリー・シーンを起用して、真っ当な道を歩めるよう手を貸してやってもイイような気がしなくも…。
憎まれ役だったクリスチャン・スレーター、気持ちは解るけれども法に身を置く立場故のアレック・ボールドウィン、そして公共性とは政治的ではなく、市民的であることを貫いたジェフリー・ライトと、それぞれのキャラを演じた俳優さんたちがみなヨカッタ。

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コメント

風情♪さん、こんにちは。
昨年東京でこの作品のような出来事があったとは知りませんでした。
規則重視な日本ではこの映画のような展開にはありにくそうですよね。

派手な作品ではないですがエミリオ・エステベスらしいな、と思う作品でした。
クリスチャン・スレーター&アレック・ボールドウィンなど脇を固める俳優陣も
良かったです。

コメント感謝です♪

自治体の言い分によると、そのホームレスの人はその自治体の住人ではない、住所不定を理由に優先順位を下げられた
的なことらしいです。 これが本作で言うところの政治的公共性ってぇやつなんでしょうね。
まぁでも、図書館とかに多くのホームレスの人たちが涼みに、暖を取りに利用しに来られるのは気持ちのイイものでは
ないのも確かなところでもあるしで、公共性を政治的に捉えるか、市民的でとらえるか?といろいろと考えさせられます。

エミリオ・エステヴェスは何か風格が出てきましたよね。 共演のクリスチャン・スレーターは見た目が昔とあまり変わ
ってなくてコレはコレでまた何かスゲェなぁと♪ (゚▽゚)v

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