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2020年3月 1日 (日)

ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像

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 フィンランド
 ドラマ & ミステリー
 監督 : クラウス・ハロ
 出演 : ヘイッキ・ノウシアイネン
       ピルヨ・ロンカ
       アモス・ブロテルス
       ステファン・サウク
 
【 物語 】     ( シネマトゥデイ )
 生涯を美術品にささげ、家族は二の次だった美術商のオラヴィに、全く連絡を取っていなかった娘から連絡があり、問題児だという孫息子のオットーを数日間だけ預かって職業体験をさせてほしいと頼まれる。 引き受けてすぐ、彼はオークションハウスで作者不明の肖像画に一目ぼれする。 肖像画がロシアを代表する画家イリヤ・レーピンの作品だと知ったオラヴィは、落札するための資金集めに奔走する過程で、娘とオットーの思わぬ過去を知る。
 
 正直なところ予告トレーラーやチラシからは、人間ドラマなのか? それとも美術系のミステリーなのか? どちらなのか判断がつかないのだけれども、まぁどちらにせよ好物なジャンルの組み合わせだから、どちらにウェイトが寄っていてもそれはそれでなんら問題はないし、登場するロシアを代表する画家 イリヤ・レーピン をよく知らないから勉強にもなるしで、それならば取り合えず観ておけってぇことで、張り切って観に行ってきた。
 
 手前ぇの眼力を信じ、矜持に賭けて最後に一発ドカンと死に花を咲かせようとする老美術商が、それを機に疎遠だった娘と孫と関係を築いての家族の話 ( 気持ち、金策 > 家族 の話になっちゃってたような気がしなくも… ) をベースに、イリヤ・レーピンの作品と思われる無署名の画の謎を追うの美術ミステリーの妙味も描かれていて、まぁ派手さはないもののどちらのエピもどちらかに偏り過ぎることなく程よいバランスで、余韻の残るオモシロい…良作といったところ。
 憎まれ役にクソな若い美術商が登場し、都合上誇張して設定しているのだろうけれども、本作を観ていると美術商でありながら美術品に対しての愛情とか矜持といったものを持ち合わせていねぇ輩が客ともども今の世は多くあるのかなぁと。
その辺の事情はまったくもって疎くはあるけど、昨今の現代アートの高騰ぶりなんかを目にすると、純粋な気持ちとかではなく、 【 美術品 = 投機 】 でしかないのかと思えてくる…。
 
 先述したように本作で初めてイリヤ・レーピンなる名前を知った。 だもんで取り合えずは氏がどんな作品を描いたのか画像検索し、その経歴をウィキペディアでお勉強。 肖像画が多いこともあって、ものスゴく写実的な画を描く人のようだ。
好きか? 嫌いか? と問われれば、基本的に印象派が好きなんで、写実過ぎるのはどうも…何にせよ、勉強にはなった。
こうなると、好きな画家の一人である同じロシアのワシリー・カンデスキーの作品なり人となりの作品が観たくなってくる。

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