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2020年2月15日 (土)

屋根裏の殺人鬼 フリッツ ・ ホンカ

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 ドイツ
 サスペンス & 犯罪
 監督 : ファティ・アキン
 出演 : ヨナス・ダスラー
      マルガレーテ・ティーゼル
      ハーク・ボーム
      マルク・ホーゼマン
 
【 物語 】     ( シネマトゥデイ )
 1970年代のドイツ、ハンブルク。 さびしさを紛らわせようとする男女が集うバー 「 ゴールデン・グローブ 」 に通って女性に声を掛けるが、ボロボロで曲がった歯に斜視という外見で見向きもされないフリッツ・ホンカ。 心を開いてくれた女性が現れても、空回りした言動をとってしまう。 やがて暮らしている安アパートの屋根裏部屋に年増の娼婦を招いては、ある行為をするようになる。
 
 去年の年末にアメリカの連続殺人鬼、テッド・バンディを扱った作品が公開され、少なからず実在する連続殺人鬼に興味があるから、リストアップしていたのだけれども、これといった決め手がないことからスルー。 そんな経緯のなか、今度はドイツに実在した連続殺人鬼フリッツ・ホンカを描いた本作が公開。 その存在と名前をはじめて耳目にしたこともあって興味が沸いてきたことと、作りがオモシロそうが決め手となり、張り切って観に行ってきた。
 
 汚れ切った下着を身に着けている貧しい老齢の売春婦を連れ込み、酔ってキレて暴力をふるい、挙句は殺してと、弱者がさらに弱者を痛めつけることで、上位性や優越感を得るアル中野郎の本作の主人公フリッツ・ホンカの捻じれ切った人間性に同情はおろか共感する余地なし。 70年代ドイツ当時の社会背景もあるのだろうけれど、登場するほとんどの人が酒に飲まれてる連中ばかりで、その見てくれからから部屋、人間性とすべてにおいて臭い立つような不潔感が半端なく、不快の言葉しか出てこない…。
 本作は実在した殺人鬼をリアルに描いただけのこと、美化する必要性もないと解ってはいても、こうも不潔感が強烈だと正直なところかなりキツい…個人的には先のテッド・バンディのようにスマートで清潔感もあればカリスマ性もある魅せる殺人鬼みたなのが好みである。 とは言え、フリッツ・ホンカやアンドレイ・チカチーロのように世の中の大概の殺人鬼ってぇもんはこんな感じなんだろうし、テッド・バンディのほうが逆に稀なケースなのかも知れんね。
クレジット時に実際のホンカとその被害者や遺留品の映像が流れたことで、あらためて本作が実話であったことを知る。
って言うか、ホントに鶯谷のホテル街に立ってるばぁさんクラスしか狙ってない…熟女好きにもほどがあろうってぇもんだよ。
 
 フリッツ・ホンカ役を怪演したヨナス・ダスラーは 「 僕たちは希望という名の列車に乗った 」 に出演していた若手の俳優さん。
若くしてこういう強烈な役を演じて、かつ評価されると自信がついてもう怖いものなしってぇ感じだろうな。
冒頭の方で登場した老売春婦ゲルダ役のマルガレーテ・ティーゼルなる女優さんは 「 アンデッド / ブラインド 不死身の少女と盲目の少年 」 にも出演してらしいんだけど、全然覚えてない…経歴を見るとドイツでは有名な女優さんらしいんで覚えておかなくては。

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