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2020年1月26日 (日)

9人の翻訳家 囚われたベストセラー

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 フランス & ベルギー
 ミステリー & サスペンス
 監督 : レジス・ロワンサル
 出演 : ランベール・ウィルソン
       オルガ・キュリレンコ
       アレックス・ロウザー
       シセ・バベット・クヌッセン
 
【 物語 】     ( シネマトゥデイ )
 ミステリー小説 「 デダリュス 」 完結編を世界で同時に発売するため、洋館の地下室に9か国の翻訳家が集められる。
彼らは外部との接触を禁止され、毎日20ページだけ渡される原稿の翻訳作業に没頭していた。
ある夜、出版社の社長のもとに、 「 デダリュス 」 の冒頭をインターネットに公開したというメールが届く。
そこには、指定時間内に金を支払わなければ次の100ページ、要求を拒めば全てのページを流出させると書かれていた。
 
 ゴーストライターや盗作、稀覯本の盗難や巡っての大冒険、なかには本に使われる新たなフォントデザインを巡ってと、出版、書籍にまつわるいくつもの作品を目にしてきたれども、 【 翻訳 】 というのは初めて目にする気がするし、原稿を質にとって金を要求という設定も地味ながらオモシロそうと、何かにつけてそそられ、期待させられるってぇことで、張り切って観に行ってきた。
 
【 ネタばれ要注意! 】
 正直なところ中盤まではダレ先行…それでも、名著、ベストセラーを訳しても世間にその名を知られることは無いという翻訳者の実態、そしてダン・ブラウンの 「 インフェルノ 」 出版の際、海賊行為と違法流出を恐れた出版元が、ブラウンの同意を得て、各国の翻訳家たちを秘密の地下室に隔離して翻訳させたという実際のエピをモチーフとしているあたりは、この辺のことをまったく知らなかっただけに新鮮味もあれば興味深くもあった。
 肝心の違法流出および金銭要求の犯人はダレか? のミステリーパートも、早い段階で何となくふたりに絞られるまではイイとしても、中盤で犯人が明かされるうえに、あたりを付けた人物そのまんまとコレといった捻りがないから些か拍子抜け…。
と思いきや、ここから二転三転、怒涛の伏線回収とスパートの勢いは凄まじく、「 オリエント急行殺人事件 」 に 「 ユージュアル・サスペクツ 」 と引用されているミステリー & サスペンス作品のラインナップも魅力的なうえに、文学への愛情といったフランスらしインテリ層受けしそうな切り口がオモシロい。
そして、リコーなのか? それとも富士ゼロックスなのか? 1分間でかなりの枚数を複写できる日本のコピー機の性能のスゴサを再認識させてくれる。
 
 主役のアレックス・ロウザーなる俳優さんは、「 ゴースト・ストーリーズ 英国幽霊奇談 」 で目にしていたのか…。
内容は印象的だったのに、オルガ・キュリレンコがキレイだったことと、エドゥアルド・ノリエガが久々だったいったことぐらいで、俳優さんはこれいった印象が残らなかったなぁ。

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