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2019年12月 7日 (土)

幸福路のチー

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 台湾
 アニメ
 監督 : ソン・シンイン
 出演 : (声の出演)
      グイ・ルンメイ
      ウェイ・ダーション
      リャオ・ホイヂェン
 
【 物語 】     ( シネマトゥデイ )
 台湾の田舎町で生まれ育ったチーは、一生懸命勉強してアメリカへ行き、成功を手にする。
ある日、祖母の訃報を受けた彼女は、長い間戻らずにいた故郷の幸福路に戻ってくる。
チーは幼いころの思い出が詰まった場所で、年老いていく親を前に人生や家族への思いを巡らせる。
 
 何でも台湾はアニメ産業不毛の地と言われているらしいのだけれども、その台湾から18年に開催された東京アニメフェスティバルでグランプリを受賞したのを皮切りに世界各国に国際映画祭でも高い評価を得て、ついには19年のアカデミー賞長編アニメ部門にノミネートされ、本国台湾でも大ヒットした本作が公開。
てか、予告トレーラーの時点ですでにウルってしまった…もうコレ間違いねぇだろッ! ってぇやつだし、CVも 「 藍色夏恋 」 のグイ・ルンメイという辺りにも期待させるものが大きくあるんで、張り切って観に行ってきた。
 
 子供の頃はすべてが単純だったのに、大人になるととかく事が複雑化して思い悩みもすれば、理想と現実に苦悩してと、国は違えど主人公のチー同様に青年時代に別れを告げ、論語で言うところの立たなきゃならねぇ世代の心のあり様はみな同じなんだなぁと。
それはそれとして、チーとその家族の歴史と日常を描いていて、味のある作画の効果も手伝って郷愁深くジワジワと心に響き、某レビューサイトで台湾版の 「 おもひでぽろぽろ 」 と評されていた通りの作品で、多くの共感と高評価を得たのも頷ける。
 死してなお何かにつけてチーにアドバイスを送るばぁちゃんをはじめ、ダメダメだけど家族想いの親父さんに肝っ玉のお袋さんと登場するキャラ全てが愛すべき人たちで観ていてとても気持ちがイイ。
子供時代のアメリカ人とのハーフのベティとやんちゃ小僧の男の子 ( 名前忘れた… ) のエピは微笑ましくあると同時に強い郷愁に駆られる。 別れを経て大人になってふたりと再会するエピも素晴らしく、取り分けて気弱だったベティが母になったことで強い女性となり 「 夢が叶ってなくても幸せならそれでイイんじゃね。 」 と迷うチーにかけるアドバイスとその姿にグっとくる。
 
 チー役のCVをつとめたグイ・ルンメイは、内に陰のある役が多いイメージが強いこともあって、迷いに迷う大人のチー役にピッタリだったし、アフレコも別にヘタさとかそういったものは一切感じずで好印象。
また、クレジットで流れる 「 幸福路上 」 の歌詞が本作に見事にマッチしていて、その歌詞にまた目頭がジワリとしてくる。

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コメント

風情♪さん、こんにちは。
主題歌が物語に寄り添っていてとても良かったですよね~。
ジョリン・ツァイの可憐で儚げな印象の歌声が物語とめちゃくちゃマッチしていました!
過ごした場所、時代が違っていても共感できるエピソードがいくつもあって素敵な作品でした。

コメント感謝です♪

取り立てて変わったところのない、ごくごく普通のストーリーではあったんすけど、かなり丁寧な作りになっているところに持ってきて、味わい深い作画のアニメの効果もあって、ガツンとではなく時間をかけてじわりじわりと心に沁みてくる素晴らしい作品でした。
主題歌もヨカッタですね~、最近だとなかなか映画用に楽曲を書くということがないように見受けられるだけに、作品に添った歌詞の本作に心底からヤラれちゃいました♪ (゚▽゚)v

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