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2019年10月 6日 (日)

エンテベ空港の7日間

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 イギリス & アメリカ & フランス & マルタ
 サスペンス & ドラマ
 監督 : ジョゼ・パジーリャ
 出演 : ロザムンド・パイク
      ダニエル・ブリュール
      エディ・マーサン
      リオル・アシュケナージ
 
【 物語 】     ( シネマトゥデイ )
 1976年のイスラエル。空港からパリに向けて飛び立とうとしていたエールフランスの旅客機がハイジャックされる。
ハイジャック犯は乗員乗客の解放と引き換えに、50人以上の親パレスチナ過激派の解放と500万ドルを要求する。
首相が交渉で解決できる道を模索する中、国防大臣はテロリストの要望に応えることに反対し、士官たちとひそかに人質奪還計画を進める。
 
 乃木坂ちゃんヲタを気取っている以上、現メンバーである さゆりんこと松村沙友理が主演している、 「 東京ワイン会ピープル 」 を観なきゃいけねぇところなんだろうけど、どこをどう切り取ってみてもオレ好みではないうえにハズれ感も半端なさそうってぇことで、予定通りイスラエル & パレスチナ問題に端を発し、76年に起きたハイジャック事件の顛末を描いた大好物な実録ものの本作を張り切って観に行ってきた。
 
 パレスチナ以外でイスラエルを対象としたテロ事件と言えば、日本赤軍が起したテルアビブ空港乱射事件くらしか知らなかっただけに、パレスチナ & イスラエル問題が一見して無関係と思っていた国にも思いのほか影響を与えていることに、あらためて事の大きさや深刻さを思い知ったといった感じ。
 ハイジャック事件の概要どころか存在すら知らなかったけれども、事の顛末をテロリスト側と政府側の両目線で描いていてくれていたことでとても解りやすく、思いのほか重厚感が漂っていなくもない見応えのある作品。
高い理想を掲げてもいればナチスとも違うと声高に言ってはいたけど、よくよく考えればイスラエル建国とその周辺諸国を巻き込んだ絶えることのない紛争のきっかけを作ったのは、ナチス・ドイツであるという事実の皮肉さや矛盾に自分の行為が果たして正しかったのか? と苦悶葛藤する実行に加わるドイツ人の男女ふたりのテロリストの心のあり方の描写が素晴らしかった。
 人質救出作戦を実行するか? テロリストとは交渉しないで紛糾するイスラエル政府首脳陣の苦悩や混乱ぶりもオモシロく、取り分けてウガンダのアミン大統領の存在感たるやで、狂人も巧く使えば毒にも薬にもなるがよく解る。
また、作戦を指揮し唯一戦死した軍人ネタニヤフの弟が現イスラエル首相であるという因縁というか、未だ平和の道が見えない厳しい現実を見る思い。
劇中でウルリケ・マインホフの名前が登場してたんで、 「 バーダー・マインホフ 理想の果てに 」 を観ておくと時系列的にイイかも。
 
 いかにも政治活動に心血を費やすヒステリックっぽい女性を見事に醸し出していたロザムンド・パイクの存在感は見ごたえあり。
にしても本作を含め今年だけで出演作品4本が公開ってスゲェな。
他にダニエル・ブリュール、エディ・マーサン、 「 ジュリアン 」 の時とは逆に人道的な人だったドゥニ・メノーシェと欧州系の俳優さんたちも見ごたえあり。

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劇場公開」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
本作、風情さんすごくお褒めになっていらっしゃいますね!ちょっと私とは感じ方が違っていたみたいですのに、弊ブログにご訪問くださって感謝です。
弊ブログにコメントしてくださったように、ドイツ人であること、ナチの所業と自分たちの信念とは違うんだ!と思いつつの葛藤…などにもっと着目すれば良かったです。間延びしているように感じた私は不届き者ですな。

コメント感謝です♪

まぁ褒めてるというかですねぇ~、なんて言うか…急襲作戦に至るまでの道のりは冗長だったんでj、半ばダレていたってぇのが正直なところだから、ここなつさんと一緒で退屈先行の作品でしたよ。
つまるところ、まったく知らなかった事件の顛末を知ることができたのオモシロさがあったってぇ感じですかね♪ (゚▽゚)v

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