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2019年10月13日 (日)

ボーダー 二つの世界

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 スウェーデン & デンマーク
 サスペンス & ドラマ & ファンタジー
 監督 : アリ・アッバシ
 出演 : エヴァ・メランデル
      エーロ・ミロノフ
      ステーン・リュングレン
      ヨルゲン・トゥーソン
 
【 物語 】     ( シネマトゥデイ )
 違法なものを持つ人をかぎ分けることができる税関職員のティーナは、ある日、勤務中に風変わりな旅行者のヴォーレと出会う。
彼を見て本能的に何かを感じたティーナは、後日自宅に招いて離れを宿泊先として貸し出す。
ティーナはヴォーレのことを徐々に好きになるが、彼はティーナの出生の秘密に関わっていた。
 
 ただでさえ、北欧産のダークファンタジー & サスペンスの組み合わせというだけで、十分以上に魅力的なのに今もって劇場で観なかったことを猛烈に後悔している 「 ぼくのエリ 200歳の少女 」 と同じ原作者の短編小説の映画化、さらにカンヌ国際映画祭のグランプリよりも注目しているある視点部門の最優秀賞を受賞となれば、更に期待値も倍加しようというもので、もしかしたら先日の「 ジョーカー 」 以上の期待値かも。 そんなワケで張り切って観に行ってきた。
 
 人間と異形の者、現実と非現実の狭間で綴られる不穏さだけが増していく物語は、ファンタジーの趣ながらもその実は人の善悪、現代が抱える社会の闇を描いていて、展開は緩やかながらも緊張感は思いのほか高く、北欧の隠滅とした空気感の相乗効果も手伝って、その美しくも半端ない不安に駆られる世界観にガッツリと魅せられていたのだけれども、物語がグロテスクな方向へと移行していくと同時に感情の置き所が解らなくなったうえに、グダってしまい中盤からラストにかけて 「 んん~ッ 」 といったところ…。
それでも選択の良し悪しはどうあれ、最後にティーナが自身と身を置く世界と均衡というか調和する姿にホっと一息つく思い。
 ティーナのその独特の風貌と予告トレーラーとチラシから、てっきり人狼なり人狐であろうと思っていれば、なんと北欧らしくトロールだった。 何でもトロールは 人里離れたところに住み、子供を攫う存在 ( オレの中ではトロールといえばムーミンが一般的なんだけどね )らしく、北欧に伝わるトロールの伝承を巧く社会の闇の暗喩として描いていたように思えもすれば、お父さんをはじめ見た目とは裏腹に好青年の彼氏とティーナを取り巻く連中が揃ってイイ人ばかりで、先日の 「 アス 」 同様に育った環境によってという二次的テーマはかなりヨカッタ。
 
そんなこんなで、期待した 「 ぼくのエリ 200歳の少女 」 ほどに耽美さが物足りず、良くもあれば悪くもあり…うぅ…気持ち不快先行の心持ちではあるけれど、好きか? 嫌いか? と問われれば、どちらかと言えば好きな方かなぁと。

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コメント

風情♪さん、こんにちは。
決して嫌いな作品ではなかったのですが鑑賞から時間が経ち、かなりの部分が記憶の彼方へ
消え去ってしまったことを考えると、(そして感想をいつまでも書かずにいたことを考えると)
どうやらメチャクチャお気に入りだとは言い難い作品だったようです。
特にヴォーレという人物がどうにも受けつけられなくて手こずりました・・・。

コメント感謝です♪

そうなんすよねぇ…本来ならば北欧産のダークファンタジーは歓迎すべきところなんすけど、
ダークを通り越してドス黒かったところに嫌悪の念を覚えちゃいましてね。
おっしゃる通り、ヴォーレといキャラのクソさも嫌悪で、彼のキャラがもっとソフトであればもう
少し作品に入り込めたかもなぁです…r(^^;)

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