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2019年8月25日 (日)

ディリリとパリの時間旅行

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 フランス & ベルギー & ドイツ
 アニメ & アドベンチャー & コメディ & ミステリー
 監督:ミッシェル・オスロ
 出演:( 声の出演 )
     プリュネル・シャルル=アンブロン
     エンゾ・ラツィト
     ナタリー・デセイ
 
【物語】     (シネマトゥデイ)
 外国に行きたかった少女ディリリは、ひそかにニューカレドニアから船に乗って、ベル・エポック時代のパリにやって来る。
博覧会で彼女は配達人のオレルと知り合い、街を案内してもらう約束をする。
一方、パリでは男性支配団を名乗る謎の組織によって少女たちが次々と誘拐されていた。
男性支配団について聞き込みをしていたディリリとオレルは、パブロ・ピカソから彼らのアジトの場所を教えられる。
 
 「 ベルヴィル・ランデブー 」 「 スーサイド・ショップ 」 最近では 「 手をなくした少女 」 とアート感あふれるフランス産のアニメに大きく惹かれはもちろんとして、何よりも舞台となる時代背景も世界史でいちばん興味があるフランスのベルエポック時代、しかもピカソ、ロートレックにキュリー夫人とその時代を彩った偉人、文化人多数登場という設定が、大好物中の大好物なもんだから心躍らされるものが大きく、公開を楽しみにしていた作品だったんで、張り切って観に行ってきた。
 
 ストーリー自体は夏休みの子供向けアニメ程度の軽めの冒険譚ではあるものの、華やかな世界の裏にある女性の自立と人権とフェミニズム色が濃く、それに伴い人種差別、多様性も描かれと思いのほか重く深いテーマが描かれている作品。
ディリリとオレルが三輪車で駆け巡るパリの街並みは実際の風景を背景に二次元のキャラが動くといったもので目新しさはないものの、その映像は絵画的で美しくあると同時にホントにパリ観光をしている気にさせてくれ、またエッフェル塔と電飾を施された飛行船、下水道を進むスワンボートとその組み合わせと、その魅せ方の演出は素晴らしいのひとこと。
 「帝都物語 」 のように偉人、有名人が活躍する作品が大好物中の大好物ということもあって、ロートレックをはじめとする多数の画家たち、ドビュッシー、サラ・ベルナールの文化面だけではなく、キュリー夫人にパスツールと、科学、医学薬学、そして技術面で発見向上させ、今の世に名を遺す、当時活躍した偉人、有名人たちが登場するたびの高揚感たるや。
また、ロートレックの行ではバーやムーランルージュの客が 「 アリスティード・ブリュアン 」 等のロートレックの作品に描かれている人物たちであったり、壁には当時の画家たちに大きな影響を与えた葛飾北斎の 「 神奈川沖浪裏 」等の浮世絵が貼ってあったり、調度品に目をやれば、ガレやラリックのガラス工芸品が飾られていたりと、ベル・エポック期や産業革命時、日本ならば大正から昭和初期と文化や技術が爆発的に開花する特異点的時代が好きな人ならば、劇場に足を運ぶ価値大ありかと。
 
 何かにつけてウディ・アレン翁の 「 ミッド・ナイト・イン・パリ 」 を思い出しがちになるけれども、翁の衒学的な自己満足なものと比べると、本作の方がテーマも魅せ方も数段 ↑ かなぁ…と、思うもオレ的には 「 ミッド・ナイト~ 」 は大人の夢が詰まってるってぇ感じでスゲェ大好きな作品でもあるんで、どちらがイイかは選べずといったところ。

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コメント

風情♪さん、こんにちは。
ああ、確かに「ミッド・ナイト・イン・パリ」を思い出しますね。
私的にはディリリの可愛さで本作の方がポイント高し、でしょうか。
自己紹介するディリリのフランス語のさえずるようなリズミカルな響きが心地良くて
やっぱり字幕版で観て正解!と思いました。

コメント感謝です♪

ディリリは幼いながらも聡明で立派なレディで可愛かったですね。
とは言え、ディリリの存在よりもボクはやっぱり登場した幾人もの偉人たちになっちゃいます。
あの画家たちが一堂に会しているシーンなんか、かなりの高揚感でしたよ。

おっしゃる通り、本作は字幕版を観るべきに一票ですが、レビューサイトを観ると日本語吹き替え版もけっこうイイ評価を得てたみたいです。

なんにせよ、本作は今シーズンのベスト10内には確実にランキングですよね! (゚▽゚)v

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