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2019年8月 4日 (日)

風をつかまえた少年

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 イギリス & マラウイ
 ドラマ & 伝記
 監督:キウェテル・イジョフォー
 出演:マクスウェル・シンバ
     キウェテル・イジョフォー
     アイサ・マイガ
     ノーマ・ドゥメズウェニ
 
 
【物語】     (シネマトゥデイ)
 14歳のウィリアムは、2001年にアフリカのマラウイを襲った干ばつのために学費を払えず、学校に行けなくなってしまう。
彼は図書館で見つけたある本から、独学で発電のできる風車を作り畑に水を引くことを思いつくが、雨乞いの祈祷をする村でウィリアムを理解する者はいなかった。だが、家族を助けたいという彼の思いが、徐々に周囲を動かしていく。
 
 例年にないくらいにホラ- & サスペンス系の作品が豊作な今シーズン。
逆に岩波ホール系、いわゆる感動優良系がまったくの不作で、ここまでガツンと心に響き涙を流すような作品を観ていない。
そんな中、良くも悪くも文科省推薦のお墨付きをもらったアフリカの小国で実際にあった出来事を描いた本作を見つけ、ホラーで涼を求めるのもイイけど、たまには感動で熱い涙も流してぇってぇことで、張り切って観に行ってきた。
 
 貧しいが故に学校を中退せざるを得なかった少年が独学で風力発電の装置を作るは終盤に来てようやく本格始動と主題が思ったほど前面にあるワケではなく、どちらかと言えば主題はアフリカの小国で長年干ばつが続き、世界でも有数の最貧国とされるマラウイの実状と、そんななかで健気に逞しく生きる家族の話しになっていて、軽くほのぼの系と勝手に思い込んでいたためにウィリアム少年の現状を打破するための行動、親父さんの今は食うために学問は後回しにしてとにかく畑を耕せと互いの言い分も十分以上に解るだけに、観ていて進むも退くも地獄の悪循環の無限ループが辛い。
 学が無けりゃ手段も方法も解らず水を手に入れられず、水が無けりゃ作物が出来ず金を得られず学校へ通わせてやれずと水と学問の密接な関係、国力に最も必要なものであること、また水と学問を当たり前のように享受できることの有難さも再確認させられる。
とは言うもののノド元過ぎれば何とやらで数日もすればになっちゃうのが我ながら情けない…。
アフリカの貧国のどこも、貧国だからなのだろうけど事あるごとに指導者が変わるうえに、そのほとんどが軍事政権の独裁者気質なんだろうね。
 
 親父さん役のキウェテル・イジョフォーは監督さんも兼ねていることもあったのか、中盤での親父さんが主人公になっちゃってたような気がしなくも。まぁ家長としてのプライドとエゴによる押さえつけがあったからこそ風車が出来上がってからの爽やかな感動が際立ったことに間違いなしってぇところだわね。あと、お母さん役のアイサ・マイガなる女優さんがとても美人で観ていて楽しかったけれども、あの状況下であの清潔感はちょっと場違いかなぁとも。

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