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2019年6月 8日 (土)

クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅

The-extraordinary
 フランス & アメリカ & ベルギー & シンガポール & インド
 コメディ & ドラマ & アドベンチャー
 監督 : ケン・スコット
 出演 : ダヌーシュ
      ベレニス・ベジョ
     エリン・モリアーティ
      ジェラール・ジュニョ
 
【物語】     (allcinema
 インドのムンバイで大道芸人をして暮らす青年アジャは、母の死をきっかけにまだ見ぬ父に会うためパリへ向かう。
そしてパリに着くや、憧れの家具店にやってきた彼は、アメリカ人女性のマリーと出会い、たちまち恋に落ち、翌日のデートを約束した彼は、お金がないので店のクローゼットの中で夜を明かすことに。
ところが、そのクローゼットは彼が寝ている間にロンドンまで運ばれてしまい、その後も次々とトラブルに巻き込まれ、結果として世界各地を旅するハメになるアジャだったが…。
 
 日常のなかの非日常のなかで描かれるほのぼのタッチのポップなコメディはもっとも歓迎すべきところ。
おまけに制作国をはじめキャストもフランス、アメリカ、シンガポールにインドとストーリーの核となる世界旅行に相応しく国際色豊かで惹かれるところも多く、公開を楽しみにしていた作品だったんで張り切って観に行ってきた。
 
 運悪く?良く?世界の国々を巡ることとなったアジャの心と幸せ探しのロードムービーは、フワフワ感が強めなうえにあれもこれもなワリには全体的に薄味だったのは否めなくあるものの、欧州における難民問題と社会派なテーマが織り込まれてもいれば、【袖擦り合うのも多生の縁】【一期一会】【分かち合い】【海は見てるだけじゃ渡れない】といった諺や含蓄にも富んだ作りに。
そして、お母さんのエピの回収と、教師なったアジャがスラムの子供たちに話して聞かせる自身の冒険譚の真偽のほどは?も、その話が未来に希望が持てない彼らに夢や希望を与えていることに間違いはなく、これを機にアジャが彼らの標となりうるのであろうと予想させるラストも心地イイ。
 「IKEAのタンスに閉じこめられたサドゥーの奇想天外な旅」と原作のタイトルにある【IKEA】が大きなファクターとなっていることもあって、アジャの洋服のカラーコーディネートが何かにつけてIKEAカラーの【青&黄】であったり、劇中では業を高めれば奇跡は起こると言っていたけれども、奇跡が起きるときは必ずと言っていいほどに近くに【牛】の存在ありと、随所でインドらしさが垣間見える演出がオモシロい。そんなこんなで合格点にはあと何点か足りなくはあるけれど、見応えはそれなりにある作品だったかなぁと。
 
 11年のアカデミー賞で作品賞を受賞した「アーティスト」に出演し、自身も助演女優賞にノミネートされ、美人さんなこともあって気には止めるも、その後なかなか拝顔する機械に恵まれず久々となるベレニス・ベジョ。期待したワリには思いのほか出番が少なく残念ではあったけれども魅力のある役柄であったことで±0といったところ。

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