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2019年5月25日 (土)

貞子

Sadako_2
 日本
 ホラー
 監督 : 中田秀夫
 出演 : 池田エライザ
      塚本高史
      清水尋也
      姫嶋ひめか
 
【物語】     (シネマトゥデイ)
 心理カウンセラーである茉優の勤め先に警察に保護された少女が入院してくる。記憶を失い名前も言えない彼女のカウンセリングにあたる茉優だが、周囲で奇怪な現象が頻発する。同じころ茉優の弟で動画クリエイターの和真は、アップロードした映像の再生回数が伸びないことに焦りを感じていた。そこで死者5人を出した火災の起きた団地に侵入し心霊動画を撮ろうとする。
 
 世間では貞子ちゃんは一般の人たちの心胆を寒からしめているようだけれども、オレの場合ここ数年、心胆を寒からしめられる絶望的な懐具合の時にかなりの高確率で大当り(これスロットの話しね)を持って井戸の中から現れて、窮地を救ってくれては冷え切った懐も心も激熱にしてくれる貞子ちゃんに対して感謝の念こそあれど恐怖など微塵も感じない。
そんなワケで貞子ちゃんへの日ごろのお礼参りの意味合いも兼ねて冷やかし半分で観に行ってきた。
 
 最初の「リング」シリーズから20年近くが経ち、ビデオから今の時代に合わせてYoutubeといったネット配信とそれぞれの時代に合わせた映像ツールの変遷は仕方がないこととしても、そもそも当初から霊が基本設定のビデオつまり対極にある【デジタル】の世界を媒体としてるのはどうなのよ? だったのに今回のSNS等の【完全デジタル化】ともなるとさすがに…。
ネット配信やSNSともなるとビデオ以上の拡散力となり、映像を見た者は1週間後に死ぬの基本設定をふまえると1週間後には日本人の何割りかが死滅する貞子ちゃんパンデミックを引き起こすことになることから、当初の【見たら死ぬ】を削除して【撮ったら死ぬ】に設定変更したんだろうけど、当初の縛りを無かったこにすると整合性を失いもすれば、何より貞子である必要性も、たった1本のビデオテープが引き起こす好奇心は猫を殺す的な恐怖も失われる結果に…そんなワケで久々に退屈な作品となった。
 それにともない貞子ちゃんはもはや出オチに近く、以前のような怖さや迫力も影を潜めちゃってるあり様…。
コンジアム」の記事でも書いたのだけれども霊や呪いどうこうよりも、ディスるワケじゃねぇけど一部のYouTuberと称する面々の軽薄さや軽挙妄動さの方が貞子ちゃんよりも遥かに怖い…そして親に捨てられた子供の魂と、新たに付け加えれた設定も昨今の児童虐待を提示していなくもと思えばそれなりにメッセージ性はあったのかなぁと。
また、倉橋雅美の登場、大島で泊まった宿と初期の「リング」とリンクしてと変なところに気が配れているあたりはオモシロい。
 
 池田エライザはカワイイし魅力的であるものの何ら爪痕を残すことはなく、ただただ彼女の胸元に目が行くだけとあいなった。
他のキャストもほとんどが若手ということもあってか重さの欠片もなく、中堅の塚本高史がいなかったらどんなことになっていたことやら…怖い、怖い…そう考えると「リング1&2」はすげぇバランスのとれたキャストだったんだなぁと感心。

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コメント

こんばんは〜
リンクですぐ来れました!笑 ありがとうございますー
いやーSNSって怖さに無理がありますね。
やっぱりホラーはアナログが合うんだなぁって。
撮ったら呪われるってったって撮る人って一部すぎだし。
貞子はホラーの代名詞になってるけど出番少なすぎだしかと言って元々出ずっぱりじゃ面白くないですし。笑
貞子VS伽倻子は面白かったけど、もう限界だなー
最近のジャパニーズホラーだと、残穢がちょっと怖く面白かったですけどね。

コメント感謝です♪

幽霊や悪霊への科学的アプローチは全然OKなんすけど、これら対極にある存在が科学やデジタルを媒体としたり介在というのは、もぅ幽霊とかじゃなくてただの【ウィルス】とかですよ。
まぁ今の時代、心霊スポット等をSNSにあげるの風潮だから解らん話でもねぇんですが、そこに囚われ過ぎるとまた違ったものになってきちゃいますからね。
そういう意味では「パラノーマル・アクティビティ」のネット配信も必要最低限の範囲内の設定で巧く活用してるなぁと思わされています♪ (゚▽゚)v

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