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2019年4月14日 (日)

アンデッド / ブラインド 不死身の少女と盲目の少年

555
 オーストリア
 ホラー&ファンタジー
 監督 : ジャスティン・P・ラング
 出演 : ナディア・アレクサンダー
      トビー・ニコルズ
      カール・マルコヴィクス
      マルガレーテ・ティーゼル
 
【物語】     (シネマトゥデイ)
母親が連れ込む男にひどい暴行を受けたミーナは森に捨てられるが、姿を変えて生き延び人間の肉を食べるようになる。
彼女が潜む森に入った者が生還しなかったため一帯はデビルズ・デン(悪魔の巣)と呼ばれ、誰も寄り付かなくなる。
あるとき、森に凶悪な指名手配犯が逃げ込み、犯人はミーナの餌食となるが人質として盲目の少年を連れていた。
 
 マニアックな作品を数多く公開してくれていた銀座のシネパトス、渋谷のシアターNといったマニアの殿堂が相次いで閉館してしまったことで、大好きなB級ホラーを劇場で観る機会がめっきり減った今日この頃にあってHTC渋谷が「未体験ゾーンの映画たち」と銘打って、先述の劇場の意思を継いでマニアックな作品を間断なく公開してくれることは実にありがたいことである。
そんな中、アンデッドの少女と盲目の少年の交流を描いた本作に大きく惹かれるところがあったんで張り切って観に行ってきた。
 
 ザックリ言っちゃうと「ぼくのエリ 200歳の少女」の詩情や深み驚きが薄い版といったところ。
ミーナがアンデッドになった経緯は描かれている一方、少年アレックスに到ってはナゼ誘拐されたのか? 誘拐犯に対して何かしらの信頼を置いているのはナゼか? そしてナゼ目を潰されたのか?が全く描かれておらずで、もう少しこの辺の説明が欲しい。
 また、ラストでミーナが人間に戻った行もおそらくアレックスとの交流を経て人の心を取り戻し、かつ呪われた森から抜け出たことで呪いが解けたからみてぇなもんなんだろうけど、もしかしたらある一定量の人の肉を喰ったからなのか?の説明もなし…まぁこの辺は手前ぇで感じるものであって全部が全部語っちゃうのも野暮ってぇところだろうけど、何かにつけて【ナゼ】が多く残る。
 
 アレックスが盲目であったことでミーナの醜い外見ではなく荒んだ奥にある本来のキレイな心を、ミーナは同じ境遇にあるアレックスに自分を重ね合わせてと互いの心を見合い、互いに心に変化を来たしのドラマをはじめ、設定も雰囲気もヨカッタだけに細かいところで中途半端感が否めなくあったことは実にもったいない…。

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