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2019年3月 3日 (日)

天国でまた会おう

Au_revoir_lahaut
 
 フランス
 ドラマ&犯罪&コメディ
 監督:アルベール・デュポンテル
 出演:ナウエル・ペレス・ビスカヤール
     アルベール・デュポンテル
     ロラン・ラフィット
     ニエル・アレストリュプ
 
 
 
【物語】     (シネマトゥデイ)
 1918年、御曹司のエドゥアールは、戦場で生き埋めにされたアルベールを助け出した際、顔に大けがをしてしまう。
戦後パリに戻った二人は、戦没者をたたえる一方で戻ってきた兵士には冷淡な世間を目の当たりにする。
戦争で何もかも失った二人は人生を取り戻すため、国を相手に前代未聞の詐欺を企てる。
 
 ストーリーもさることながら醸し出される世界観は100%間違いなくオレ好み。それに本国フランスでの大ヒット、17年のセザール賞で多数部門受賞という付加価値のほかにジャン=ピエール・ジュネ監督を筆頭にテリー・ギリアム監督、ティム・バートン監督と敬愛してやまない映画監督さんたちを彷彿させられと、さらに期待値を爆上げさせるとどめの殺し文句に「是が非でも観に行かねぇワケにいかねぇッ!」ってぇことで張り切って観に行ってきた
 
 戦争に翻弄された面々による復讐劇と再生劇であると同時に親子のすれ違いをも描いていて、日常の中にある異世界といった独特の世界観でありながら決してファンタジック一辺倒なもので終わるのではなく現実の厳しさや鼻に突かない程度の風刺とすべてが程よいバランスで、それぞれの感情や思惑が最後に一本に縒り合う巧さ、そして切なさとホッコリのWパンチのラストの余韻は素晴らしい。世界観はもちろんのことジュネ監督の「ミックマック」ギリアム監督の「バロン」、そして帰還兵とマスクに親子の確執ということで横溝正史の「犬神家の一族」の趣が感じられなくもで確かに謳い文句にあった通り。
 冒頭の最前線の悲惨極まりない現実とエドゥアールが手掛ける数々のアートフルな仮面の美しさの美醜、親子の愛憎といった各所での対比もさることながら、エドゥアールに振り回されるというか全てにおいて流れに流されてしまっていたマイヤールのお人よしぶりがともてオモシロく好印象。
そんなワケで正直なところ好き嫌いがハッキリと分かれるところかも知れねぇけどオレとしてはかなり好みの作品。
 
 マイヤール役のアルベール・デュポンテルってジュネ監督の「ロング・エンゲージメント」をはじめお気に入りの女優さんのカトリーヌ・フロ主演の「地上5センチの恋心」や「モンテーニュ通りのカフェ」とかに出演してて幾度となく目にしてたのか。
余談になるけど、第一次世界大戦後のフランスを舞台にした作品が個人的にツボ、これが海を渡ったイギリスとなると第二次世界大戦中&後の田舎を舞台にしたのがツボだったりするんだけど、手前ぇでもこの違いがよく解らない…。

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1918年、西部戦線で仲間のフランス軍中年兵アルベールの命を救った若き兵士エドゥアールは、顔に重傷を負ってしまう。 帰還後、アルベールは家に帰りたくないというエドゥアールの戦死を偽装し、アパートで彼の面倒を見ることに。 声を失ったエドゥアールの想いを理解する幼い孤児の少女ルイーズも巻き込んで、3人は大胆な詐欺を企てる…。 ヒューマンドラマ。 ≪共に生きた時間に、一生分の輝きがあった。≫... [続きを読む]

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