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2019年2月 3日 (日)

ジュリアン

Jusqua_la_garde
 フランス
 ドラマ&サスペンス
 監督:グザヴィエ・ルグラン
 出演:ドゥニ・メノーシェ
     レア・ドリュッケール
     トマ・ジオリア
     マティルド・オネヴ


                                                                                     【物語】     (シネマトゥデイ)
 11歳の少年ジュリアンは、父アントワーヌと離婚した母ミリアムと姉の三人で暮らすことになる。親権は共同となり、ジュリアンは父と隔週の週末を一緒に過ごさなければならない。
アントワーヌは自分と会おうとせずに連絡先も教えないミリアムの所在を、ジュリアンを通じて探ろうとする。
ジュリアンは母を守るために父にうそをつく。

 17年のヴェネチア国際映画祭で監督賞を受賞したうえに本国フランスでの大ヒットと世界35ヵ国で公開され絶賛に次ぐ絶賛の傑作サスペンスの謳い文句を耳にすれば食指が伸びないワケはないし、確かに予告CMを観ただけでも緊張感が高そうでオモシロそうな印象は強くあるあということで張り切って観に行ってきた。

 冒頭の調停官を挟んでの弁護士同士の早口の長ゼリフのやり取り、それに続くいつ爆発するか解らない激昂しやすいDV親父の怒りを飲み込む様や常に車を急発進させるあたりのピリピリ感やヒヤヒヤ感は予告CMで感じた以上の緊張感の高さで、世界各国で高い評価も頷けるといった具合でグイグイ惹き込まれたのだけれども、中盤以降になると不要とも思えなくもないエピや長回しなどが目に付き始めるとなんか微妙にテンポが悪くなってきたように感じらて来て、当初の昂ぶりが徐々に尻つぼんでと、リアルで緊張感が高いのにヨカッタと言い切るには…となってしまった。
 BGMを一切使わず、シートベルト未着用を知らせる警告音をはじめ運転中の車やエレーベーターの軋み音、クレジット時の警察署内それとも病院、はたまたひと悶着あったあとのマンションの廊下なのか?の雑多な音と周りに溢れる何気ない音をBGMとし、これらの環境音は親父の振る舞い以上にイヤ~な気持ちにさせられたあたりの演出はかなりのもの。最近、聴覚やニオわないけれどもニオって来そうな嗅覚といった視覚だけではない感覚の演出が巧みな作品が増えてきた感じがする。

 親父役のドゥニ・メノーシェの嵐の前の静けさ的の演技はマジで怖く、ジュリアン役の子が親父に脅されて泣くシーンがあるのだけれど、あの涙は演技ではなくマジで怖くて泣いたんじゃね?と思うくらいに迫力があった。
この俳優さん「疑惑のチャンピオン」「アサシン クリード」と意外と目にしているらしいんだけどあまり記憶に残っていない。
なんにせよこの手の俳優さんはコメディなんかを演らせるとイイ味出すんだよなぁ。

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コメント

こんにちは。

>ジュリアン役の子が親父に脅されて泣くシーンがあるのだけれど、あの涙は演技ではなくマジで怖くて泣いたんじゃね?と思うくらいに迫力があった。

ホントですよね、私もそう思いました。DV男は傍からはそうは見えないということがよくある中、見た感じもそう、という役者さん、映画としては極めて良かったと思います。

コメント感謝です♪

本作の親父といい先日からニュースにのぼっているDV事件の報を耳にするたび加害者の【そうは見えない=普通感】が怖いです。
にしても親父役のドゥニ・メノーシェの目の座った感じや激昂に駆られてヘッドレストをグーで殴りつけるシーンはかなりの狂気でしたよね。
たとえ演技でもあれは大人でもかなりビビることだろうし、子供なら尚更ってぇところだと思います♪ (゚▽゚)v

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» ジュリアン [象のロケット]
裁判所で、妻ミリアムと夫アントワーヌの離婚調停が行われた。 娘ジョゼフィーヌは18歳なので対象外だが、妻と暮らす11歳の息子ジュリアンの親権は共同となり、夫は隔週で息子と面会する権利を得る。 父は執拗に、母親の連絡先と新しい住所を尋ねるが、母から口止めされているジュリアンは答えようとしない…。 サスペンス。... [続きを読む]

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