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2019年1月20日 (日)

ミスター・ガラス

GLASS
 アメリカ
 ミステリー&サスペンス&ホラー
 監督:M・ナイト・シャマラン
 出演:ジェームズ・マカヴォイ
     ブルース・ウィリス
     アニヤ・テイラー=ジョイ
     サミュエル・L・ジャクソン


                                                                                     【物語】     (シネマトゥデイ)
 ある施設で特殊能力を有する3人を対象にした研究が始まる。
そこには悪を察知する力と不死身の体を持つデヴィッド、24種類の人格が同居する多重人格者のケヴィン、ハイレベルなIQと94回も骨折した繊細な肉体を持つミスター・ガラスが集まっていた。

 「シャマラン本当にファンなのかわからなくなってきたの会」の副会長の大役を仰せつかって(会長は「我想一個人映画美的女人blog」のmigさん)いる。しかしその実態はいろいろと酷評されるシャマラン監督擁護と新作は取りあえず観ておけを第一としてることもあって何時もならその程度の期待値で劇場に足を向けるところも、前作の「スプリット」がまさかまさか「アンブレイカブル」と17年の時を経て繋がっていたことに驚くと同時にその完結となる本作に対する期待値がかなり大きくあってということで張り切って観に行ってきた。

 一時はその才能を疑ったこともあったけれどもシャマラン監督の才能は本物だったし枯れてもいなかった。
「エアベンダー」等といろいろ遠回りしたけれど、この20年は本作のためにあったんだなと思えたし、同じヒーローものとして「ダークナイト」に比肩するくらいオモシロく素晴らしい作品だった。
 天才イライジャが多重人格者ケヴィンをつついて不死身の男ダンと対峙させるといったシリアスな勧善懲悪ものと思いきや、シャマラン監督十八番の【どんでん返し】炸裂でヴィランかと思っていたイライジャも自分をはじめ隠忍の生活を送るダンや悪に堕ちてしまったケヴィンといった異能者たちの存在意義と堂々と生きる道を模索し続けたヒ-ローのひとりであったこと、そして異能者を脅威とみなし隠ぺい工作に勤しむ組織の存在といくつもの物語が交差して一つに縒り合っていく作りは見事。
 「ケヴィンの守護者」を思うとケヴィンとビーストは他人格でありその実同一人格であったのだろう。 ビーストをコントール出来ていればケヴィンの心根からすると悪に堕ちることなくダン同様の状況のものに力を行使したのではなかろうかと。
上記を踏まえて母に息子、同じ過去を持ち共感しあう恋人&友人と彼らの標となる普通の人ちのと交わりによってどちらの存在になるか? 善と悪は紙一重のそれぞれが歩んだ人生譚が丁寧に描かれていたあたりにグっとくる。

 多重人格者ケヴィン役のジェームズ・マカヴォイの多様性と早変わりの狂気の演技と頭脳と言葉を武器とするミスター・ガラス役のサミュエル・L・ジャクソンの静かだけど強烈な存在感は圧巻のひとこと。
ブルース・ウィリスもヨカッタけどこのふたりと比べちゃうと見劣り感は否めねぇかなぁと。
最近ご贔屓のアニヤ・テイラー=ジョイがもんスゲェかわいくなってる💛

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コメント

風情♪さん、こんにちは。
20年越のひとつの完結(本当にそうなのか?)、なんとも贅沢な作品でしたね。
「スプリット」に続き、エンドロールでのジェームズ・マカヴォイの役名の多さに思わず笑ってしまいましたが。
アニヤちゃんとの再会、私もちょっとうれしかったかも。
ひとつだけ残念だったのは(これは自分側のミス)「アンブレイカブル」の再鑑賞をしておかなかったこと。
もったいないことをしました。

コメント感謝です♪

まぁ確かにあの異能者を排除しようとする組織の存在の謎や情報が拡散された後の展開、さらにシャマラン監督という一筋縄ではいかない人を考えるとここに完結とは素直には思えずになりますよねぇ。
ジェームズ・マカヴォイの入れ代わり立ち代わりのキャラ変の演技は圧巻だったし、あの役名の多さはせっかくの余韻を損ないかねない笑いがありましたよ。
アニヤ・テイラー=ジョイはホント最近のお気に入りさんです♪ (゚▽゚)v

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