マチルド、翼を広げ

フランス
ドラマ & ファンタジー
監督 : ノエミ・ルボフスキー
出演 : リュス・ロドリゲス
ノエミ・ルボフスキー
マチュー・アマルリック
アナイス・ドゥムースティエ
【 物語 】 ( シネマトゥデイ )
映画に限らず小説でもアニメでも 【 日常のなかの非日常 】 のホッコリ系 ( そこに少しのポップ感や感動があるとさらに良し ) の作品が何よりも大好物なこともあるし、何でも本国フランスではヒットしたの付加価値もあって以前から期待していた作品だったんで張り切って観に行ってきた。
暗くなりがちな題材をファンタジックな空気とコミカルさで明るく前向きに描きつつ、ちゃんとシリアスさも失っておらずと緩急が巧くあったうえに詩的な表現も多く全編にわたって温かい空気で満たされ、終盤での心が遠くに行きがちなママが下した決断にマチルドへの深い愛が窺い知れて感動と思った以上に繊細な作りで見応えある作品だった。
フクロウが飛行する姿をはじめ、ミレーの 「 オフィーリア 」 を模した映像は物語り以上に詩的で素晴らしかったし、教材の人体骨格標本のオスカル救出の大冒険のエピもシュールで微笑ましい。またファッションや部屋の内装のポップさ ( 最も敬愛する映画監督さんのひとりであるジャン=ピエール・ジュネ監督の 「 アメリ 」ぽさが ) なんかはさすがお洒落フランスといった感じでとても楽しく観ることができた。
成長急いたマチルド演じたアナイス・ドゥムースティエはお初にお目にかかる女優さんかと思いきや 「 大人のためのグリム童話 手をなくした少女 」 で主人公の声を担当していたらしい。
まぁ前作は声だけなのだからお初っちゃ~お初だわな。
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: マチルド、翼を広げ:
» 『マチルド、翼を広げ』 2018年12月25日 映画美学校試写室 [気ままな映画生活 -適当なコメントですが、よければどうぞ!-]
『マチルド、翼を広げ』 を試写会で鑑賞しました。
感想書きにくい映画だった。
【ストーリー】
Cinematodayには解説が無い。
映画は見る人を選ぶものである。
子供の目線から見ると親子の愛情だと思うし
客観的に見るとかわいそうな子供のようでもある。
ゆえに大人びた子供に感じる。
この映画には愛らしいフクロウがポイントであり、
フクロウは現実か幻か・・・
キャラクターとしても良いし、フクロウを介することにより
映画として成り立っている気がする。
でも見る人を選ぶので注意ね。
↓良... [続きを読む]
コメント