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2018年12月22日 (土)

シシリアン・ゴースト・ストーリー

Sicilian_ghost_story
 イタリア&フランス&スイス
 ドラマ&犯罪&ファンタジー
 監督:ファビオ・グラッサドニア
 出演:ユリア・イェドリコフスカ
     ガエターノ・フェルナンデス
     ヴィンチェンツォ・アマート
     サビーネ・ティモテオ


                                                                                     【物語】     (シネマトゥデイ)
 シチリアの小さな村にある森のはずれで、3歳の少年ジュゼッペが突然、姿を消した。
思いを寄せていた同級生のルナは謎だらけの失踪を受け入れられず、なぜか周囲の大人たちが口をつぐむなか、懸命に彼の行方と失踪事件の真相を追う。そして不思議な湖にある入り口から彼を飲み込んでしまった闇の世界へと下ってゆく。

 「ゴースト・ストーリーズ 英国幽霊奇談」、「A GHOST STORY / ア・ゴースト・ストーリー」と来て本作とタイトルに「ゴースト・ストーリー」と銘打つ作品が今シーズンだけで3本も公開って…世界的にブームなのか?
それはそれとして、本作は90年代にイタリアで起きた誘拐事件をベースに、ギレルモ・デル・トロ監督の傑作「パンズ・ラビリンス」の趣の謳い文句に期するところが大きくあるし、また同じ「ゴースト・ストーリー」でもイギリス&アメリカにイタリアとそれぞれお国柄もアプローチも違うから、その辺の違いを楽しめればということで張り切って観に行ってきた。

 不穏な雰囲気に音楽や水や夢の映像は美しく目を惹かれたし、残酷な結末を迎えた実際に起きた誘拐事件という現実と少年を助けるべく行動を起こす少女の空想が入り混じった寓話的な物語も間違いなく好きなんだけれども気持ち「?」先行で解ったような解らないようなで、夢と現実の境界が曖昧で眠りの浅い時の悪夢のような感覚に…まぁ悪くはねぇとは思うけどアート気質の難解な作品はいまいち肌に合わねぇかなぁと…。
 やたらと目に付く青色、衰弱していく自分を俯瞰する自分をはじめ懐中電灯でのモールス信号、そして陰と陽の象徴であるフクロウなんかは好きな演出なこともあってこの辺は好感。
また、終盤で男たちが湖に生ゴミのようなものを投棄するエピで、当初は「何だこのシーンは?」だったのだけれどもクレジット時の事の顛末の一文に「そう言うことだったのか…」と驚愕。そう思うと森の中でワンコがリュックサックの中身をブチまけたシーンと悟空のフィギュアがバラバラになっていたあたりはその辺をは暗示していたのかなぁとも。

 ジュゼッペ役のガエターノ・フェルナンデスだけど、どことなく元スペイン代表で現サガン鳥栖に所属のフェルナンド・トーレスに似てなくもないだけにハリウッドあたりで大きな役のひとつでも掴めば人気でそうな気がする。
 そんなこんなで3本の英&米&伊と3本の「ゴースト・ストーリー」観たワケで、軍配は12/31の「18年の個人的ベスト10」を見てちょうだい。

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イタリア・シチリアの小さな村に住む13歳の少女ルナは、同級生の少年ジュゼッペに思いを寄せていた。 互いの思いが通じ始めた矢先、ジュゼッペは突然姿を消してしまう。 しかしなぜか、彼の両親や村の大人たちは探そうとせず、沈黙を決め込んでいた。 ルナはひとりで、懸命に彼の行方を追うのだが…。 ファンタジック・ミステリー。... [続きを読む]

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