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2018年12月 8日 (土)

セルジオ&セルゲイ 宇宙からハロー!

Sergio_and_sergei
 スペイン&キューバ
 コメディ&ドラマ
 監督:エルネスト・ダラナス・セラーノ
 出演:トマス・カオ
     エクトル・ノアス
     ロン・パールマン
     ユリエット・クルス


                                                                                     【物語】     (シネマトゥデイ)
  東西冷戦時代の末期である1991年を舞台にした本作。キューバで暮らす大学教授のセルジオはある日、宇宙ステーションに滞在中のソ連宇宙飛行士セルゲイからの無線を受信する。
激動の時代ゆえの不安を抱える二人は交信を重ねて親友となるがソ連が崩壊したことで事態は急変。セルゲイは帰還の無期限延期を宣告され、セルジオは親友を救うために一大プロジェクトを思い付く…。

 「グッバイ・レーニン」や「ターミナル」のように長い昏睡から覚めたとき、国を離れているときに国や体制が崩壊してたりしてしまったりし、その煽りをくらっての悲喜こもごもの共産体制が背景にあるコメディが好物。
本作もそんな共産体制崩壊をモチーフにしたものでオマケに世界の映画祭で高評価を得ているらしいし、雰囲気も良さげで気になっていた作品だったんで張り切って観に行ってきた。

 ひとりのキューバのアマチュア無線家が、ソ連崩壊の煽りくらって宇宙にひとり取り残された宇宙飛行士を救うべく一大ミッション敢行のひと騒動ふた騒動の顛末に笑わせてもらえるのかと思いきや、セルゲイとセルジオの国や立場、成層圏を越えて無線を通じて結んでいく交友譚で期待していたものと違ったけれど、終始ほのぼのと陽気で時にファンタジックなもので、舞台となるキューバのラテン気質のお伽話といった感じで思いのほかホッコリさせられる作品だった。
 植物の水やり、コカ・コーラとベタ極まりないんだけれども宇宙ステーション内での【水】の演出がオモシロく、取り分けて涙がいくつもの玉になって宙を漂うあたりはとても印象的だったし、SNSのハイテク通信機器が当たり前の今の時代に【無線】を持ってきたあたりも何かイイ。また、ほのぼの&ファンタジックなものばかりではなく共産体制崩壊、それによる経済の悪化と政変に翻弄された当時のロシア&キューバの姿も描かれていて見応えがあった。
 総じてイイ映画ではあったけれど、欲を言えば淡々とし過ぎてたんで何かしら山場が欲しくあったのとセルジオの教え子のエピがいまいちよく解らずとなってしまったのが残念。

 アポロ計画陰謀論者でセルジオの無線仲間のピーター役のロン・パールマンだけど、かなり肉がついたようで以前にも増して大型霊長類化してて、ボスとしてとして群れの中にいてもおかしくない貫禄と存在感。
出番は少ないにせよ、ご贔屓の俳優さんのひとりであるから一目見られたことはファンとしてウレシイ限り。

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東西冷戦時代の末期1991年、キューバ。 幼い娘、老いた母と一緒に暮らしているアマチュア無線愛好家の男性セルジオは、宇宙ステーションに滞在中のソ連宇宙飛行士セルゲイからの無線を受信し、彼が母国に帰還できずにいることを知る。 何とかしてセルゲイを救おうと、セルジオはアメリカ・ニューヨークで暮らす無線仲間ピーターに相談することに…。 コメディ。... [続きを読む]

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