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2018年12月 1日 (土)

へレディタリー / 継承

Hereditary
 アメリカ
 ホラー
 監督:アリ・アスター
 出演:トニ・コレット
     アレックス・ウォルフ
     ミリー・シャピロ
     ガブリエル・バーン


                                                                                     【物語】     (シネマトゥデイ)
 ある日、グラハム家の家長エレンがこの世を去る。娘のアニーは、母に複雑な感情を抱きつつも、残された家族と一緒に葬儀を行う。エレンが亡くなった悲しみを乗り越えようとするグラハム家では、不思議な光が部屋を走ったり、暗闇に誰かの気配がしたりするなど不可解な現象が起こる。

 「イット・カムズ・アット・ナイト」に引き続き2週立て続けに映画会社【A24】によるホラー作品が公開。
何でも今年のサンダンス映画祭で「ホラーの常識を覆した最高傑作」「現代ホラーの頂点」と高い評価を得ていることもあって前評判も高らしく、こうなると今シーズンはここまで期待したホラー作品の結果があまり芳しくないから否応なしに期待値も上がろうというもの。というワケで張り切って観に行ってきた。

 もんスゲェなで肩の末娘チャーリーの独特な風貌と常軌を逸した行動、嫌なタイミングで聞こえてくる舌打ちの意外性のある怖さと今年観たホラー作品でいちばんの強烈な怖気に冒頭から心底ブルっとさせられ、また家全体の変な遠近感とでもいうのかの空間のミニチュア&ドールハウス感が半端なかったことでアニーの頭の中で繰り広げられる虚実が入り混じった世界なのか?のモヤモヤ感はオモシロく、途中までしっかりと作り上げられていた不快な世界観に浸れたのだけれども…。
 中盤以降は大きく展開するのかと思いきや、何か思わせぶりな演出だけで謎もそれほど明かされることもなければ大きく展開することもなし…確かに恐怖と緊張感の持続力が凄まじいことは認めるけれどもただムダに話を引っ張てるように思えてきて半ば飽きを覚え(2時間は長すぎる…持続力無ぇんだわ…この手の作品なら90分が限界)始め、ラスト間際あたりになるともはやワケがわからなくなってきて舌打ちしたい心持に。
そんなワケで同A24の「ウィッチ」と同系ぽい感じで、ハマれる人はハマれてそうでない人は徹底してダメと好悪に大きな差が出る作品かなぁといったところ。

 追い込まれて崩壊していく母親役のトニ・コレットと先で述べた独特な風貌で強烈な存在感を放っていた娘役のミリー・シャピロの顔芸は必見。本作はこの2人に尽きるかもも知れねぇ。
「エンド・オブ・デイズ」に出演から「もしかしたら親父さんの仕業なん?」なんて考えが頭に浮かんだりもしたガブリエル・バーン。
到って普通の親父さんでとんだ咬ませ犬だったけど、不快なキャラが多かったなかで到って普通がそれだけ一服の清涼剤になったことか。

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コメント

「この手の作品なら90分が限界」同感です。
世間はほめ過ぎだと思います(^^)/

コメント感謝です♪

話しを引っ張るだけ引っ張ってムダに長いワリには到って普通のオチってぇいうのも。
まぁ確かに溢れんばかりのイヤ~な雰囲気や作り込んだ世界観はオモシロいし好みでもあるんだけど…
総体的にみるとおっしゃる通り世間でいうほどです♪ (゚▽゚)v

風情♪さん、こんにちはー。
トニ・コレットの顔演技はねぇ・・・ご本人大変だったろうなぁとただただ「お疲れ様でした」と言いたいです。
そしてやはりなんといってもミリー・シャピロですよね。
存在自体が不気味で不安を掻き立てるという凄さ。

物語の最後の方に聞こえてきたのはチャーリーではなく風情♪さんの舌打ちだったのね、きっと。(笑)

コメント感謝です♪

すっぴんに近い感じもあったんでしょうか? その辺の効果も手伝ってヤツれ感が出てて
怖かったし、その双肩となるミリー・シャピロの独特なビジュアルと顔芸ホラーは目新し
くあったのにあとはもうどうでもイイよでした…。
そうです、終盤における10秒にタンっ!と聴こえた舌打ちはボクのです♪ (-д-*) チッ!!

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