エンジェル、見えない恋人
ベルギー
ロマンス&ファンタジー
監督:ハリー・クレーヴェン
出演:フルール・ジェフリエ
エリナ・レーヴェンソン
フランソワ・ヴァンサンテッリ
ハンナ・ブードロー
【物語】 (シネマトゥデイ)
目に見えない存在として生まれたエンジェルは、母親のルイーズに自分の存在を誰にも明かしてはいけないと言われていた。
ある日、エンジェルは目の見えない少女マドレーヌと出会い恋に落ちる。
エンジェルの秘密を知らないまま成長したマドレーヌは視力を取り戻す手術を受けることになる。
主演の齋藤飛鳥は推しメンではないけど大好きな【乃木坂46】のメンバーということもあって「あの頃、君を追いかけた」を観ようかなぁと思うも、13年に公開されその年の個人的ベスト映画の2位にランキングさせたオリジナルの素晴らしさと思い出を大事にしたくてスルーすることに。おまけに今年は大好物の台湾産の青春群像劇の公開が見当たらずキュンキュンモードに浸れてないこともあって、予告とチラシを見ても良さげなうえに好みの雰囲気なんで本作ならば、その辺の欲求を満たせるであろうの期待から張り切って観に行ってきた。
予告とチラシの雰囲気から盲目の少女と透明人間のロマンスにてっきり目が見えないことで彼氏がそばにいるのに姿を認識できないを透明人間として描いたポップでキュートなロマンスかと思いきや本当に透明人間と不可視の存在と意表を突かれた。
幻想的、官能的かつホラーの趣もありと見どころは多くあるけれど、思った以上にフラットで静かな展開と当初の予想を大幅に裏切る(まぁ勝手な思い込みなんだけどね)もので決してキライな作風ではないけれどもアート性が気持ち強めなことも手伝って「何とも言い難し…」が正直なところ。
常時、透明人間側の視線つまりVR的なところや、目が見えるにようになってからのマドレーヌの不可視の存在を認識し見つめる視線と音に対して繊細に気が配られていていた「ワンダーストラック」同様に本作も視聴の器官にハンデのこともあってか【視線】の感覚の表現にこだわりが感じられる。 79分というかなり短い尺も好ましい。
余談として透明人間のエンジェルが水の中に落ちるの透明のなかに透明、そして顔にファンデーションを塗るの演出が「ジョジョの奇妙な冒険 第4部」に登場した透明化の能力を持つ静・ジョースターのエピと「まんま同じじゃんッ!」と透明人間を扱う上で当たり前の演出なのは百も承知しつつも野暮なツッコミを入れてしまった。
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マジシャンの恋人が失踪し心を病んでしまった女性ルイーズは、療養施設で息子エンジェルを出産する。 しかし、エンジェルの姿は誰にも見えなかった。 少年になったエンジェルは、近所の屋敷に住む盲目の少女マドレーヌと仲良くなる。 エンジェルの秘密に気がつかないマドレーヌだったが、彼女は目の手術を受けることに…。 ラブ・ファンタジー。... [続きを読む]
風情♪さん、こんにちは。
あらーっ「あの頃君を追いかけた」鑑賞せず、ですか。
私は元々パスを決め込んでいたクチですが風情♪さんの感想を楽しみにしていたのですよ~。
(自分は観ないのに勝手な発言)
エンジェルとマドレーヌの間に生まれた子はお父さんの存在をどんなふうに受け入れるのでしょうね。
あの子が男の子で大きくなってマドレーヌに似ていない顔の部分があるとしたら、それはエンジェル似ということなのかなぁ・・・などといろいろなことを考えてしまいました。
79分の尺、潔くて好きでした。
投稿: sabunori | 2018年10月18日 (木) 14時01分
こんにちは♪
>エンジェル似ということなのかなぁと
ああ~なるほど! 確かに先のエピを想像する楽しみがありましたね。全くもってそこにまで考えも想像も息つきませんでしたよ。
正直なところ「あんまし…」といったところですが、思いのほかの短尺は高評価です。
それはそれとして「あの頃君を追いかけた」スルーは大正解だったようです。飛ぶ鳥を落とす勢いの乃木坂46、しかも人気も超エース級の斎藤飛鳥をもってしても1週間もたずしてランキング外ですからね。
そもそもリメイクすること自体が大間違いだった気がしてならんです♪ (゚▽゚)v
投稿: 風情☭ | 2018年10月19日 (金) 14時20分