リグレッション
スペイン&カナダ
サスペンス&ドラマ&ホラー
監督:アレハンドロ・アメナーバル
出演:イーサン・ホーク
エマ・ワトソン
デヴィッド・シューリス
デイル・ディッキー
【物語】 (シネマトゥデイ)
1990年のアメリカ・ミネソタ。ブルース・ケナー刑事は、父親の虐待を告発した少女アンジェラ・グレイの事件を取り調べることになるが、訴えられた父親も当事者の少女もなぜか記憶があいまいだった。
真相究明のため有名な心理学者の協力を仰ぎ、アンジェラの記憶をたどりながら暴行事件の真相を追う。
ニコール・キッドマン主演の「アザーズ」がオレの映画歴において今まででいっちゃん怖いと思ったホラー作品。
その「アザーズ」のアレハンドロ・アメナーバル監督とスタッフが再結集とあってはだし、氏の過去の作品「テシス / 次に私が殺される」「パズル」も怖くオモシロかったと実績も文句なしとあって期待するところも大きくあったんで、張り切って観に行ってきた。
今、再読しているエド・マクベインの87分署シリーズの「晩課」がちょうど、本作と同じ悪魔崇拝と奇跡的にかぶったことで、その辺のカルト集団の特色等の知識の掘り起こしと上積みがイイ感じに出来ていたことでオモシロく観られると思うも、悪魔崇拝とそれによる虐待行為は本当にあったのか無かったのか?を捜査をするひとりの刑事の【自分が望む結果が真実】が故に盲目的になりなかなか真実にたどり着けずや、記憶が曖昧な容疑者たちと心理学者による記憶掘り起しの退行療法はホラーというよりかは心理劇の趣で作りは興味深くあれど、アレハンドロ・アメナーバル監督作品としてはどそれほどオモシロくはなし…。
15年の作品で日本で3年後の今になっての公開も何となくわかる気がしないでもない。
信じる少女の言動に振り回されて暴走&憔悴していく刑事役のイーサン・ホークの鬼気迫る演技はかなり見応えがある。
期待していた心理学者役のデヴィッド・シューリスは確かに大事なキャラではあったけれども何となく中途半端感は否めず…。
登場人物の刑事、学者、聖職者という独特目線…ある意味、視野が狭く凝り固まった考えの持ち主の役職が揃っているあたりは閉塞感が極まった感もあってヨカッタし興味深くもあった。
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風情♪さん、こんにちは。
何の予備知識もなくサクッと観てしまったため物語の焦点が単なる「犯人当て」ではない
展開に少々戸惑ってしまったというか。
でも時間が経って思い返してみるとそれほど悪い作品ではなかった気がしてきました。
(自分のブログの感想からはそう読み取れませんが 笑)
確かに心理学者が中途半端な存在でもったいなかったですね。
投稿: sabunori | 2018年9月23日 (日) 07時06分
コメント感謝です♪
ですね~ボクも「犯人捜し」と思ってたんで、盲信等の心理劇だったことに戸惑いもしたし、作りも話もそんなに悪かぁねぇんですが、これといったオモシロ味や怖さがなくで、アレハンドロ・アメナーバル監督ものとしては期待ハズれだったかなぁと。
心理学者の先生が終盤それほど姿を見せずが気になりましたねぇ…刑事VS少女VS学者の三つ巴によるもっとゴリゴリの心理戦でもオモシロかったかなぁと♪ (゚▽゚)v
投稿: 風情☭ | 2018年9月24日 (月) 10時11分