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2018年9月 9日 (日)

ヒトラーと戦った22日間

Sobibor
 ロシア&ドイツ&リトアニア&ポーランド
 ドラマ&サスペンス
 監督:コンスタンチン・ハベンスキー
 出演:コンスタンチン・ハベンスキー
     クリストファー・ランバート
     ミハリーナ・オルシャインスカ
     マリヤ・コジェフニコヴァ


                                                                                     【物語】     (シネマトゥデイ)
 連日ユダヤ人たちが大量に殺されているソビボル絶滅収容所では、ひそかに脱走を考えている人々がいるが、計画を主導するリーダーがいなかった。1943年9月、収容者としてソ連の軍人のアレクサンドル・ペチェルスキーがソビボルに移送されてくる。
彼の統率力とカリスマ性により、収容者全員の脱出を目指す前代未聞の反乱計画が始動する。

 自国ドイツからの、片や連合国と西側の目線で描かれたナチス&ホロコーストものはよく観るけれども、これが東側となるとハンガリー等の東欧諸国は別としてその親分であるロシア=旧ソ連目線となると観た記憶がそれほどないような気が…。
なんにせよロシア目線でのナチス、その名を初めて耳にするソビボル絶滅収容所について何かしらの勉強になればと思い張り切って観に行ってきた。

 所長をはじめとする主要看守をひとりひとり始末していく脱出計画は史実だというし、そのあまりにもスリリングでドラマチックさは映画そのものといった感じで驚き。またナチス将校の狂信ゆえの狂態と狂気に人は簡単に境界線を越えてしまうことが出来るのか?の怖さ、そこで何が行われていたのか?と、虐げられていた人たちの尊厳や不屈の精神が描かれて見応えもあったし勉強になったのだけれども過剰な演出、余計な演出が多々あったことで、史実を基にしたではなく復讐心に駆られての気持ちエンタメ性強しの無難な脱獄ものの印象は拭えずで合格点となる80点にあと数点足りず…といったところ。
 ソビボル絶滅収容所の存在とそこでの出来事も衝撃的だったけれども、脱走に成功した少年シュロモが将校を殺ったあとの「人の殺し方は、ここで習った」のセリフと後にブラジルに移住して逃げて来た戦犯を狩るナチスハンターらしきものになったことや、脱走した300人のうち半数が途中で地元民の落ち武者狩りに遇って命を落としていることはさらに衝撃的だった。
ソビボル関係者のその後を調べてみると天寿をまっとうする者もいれば、大半は逮捕され自殺の末路がほとんどで「耐えられずに自殺するくれぇなら何で?」と当時彼らを狂気に駆り立てものについていろいろと考えてしまう。

 蜂起の指揮を執ったユダヤ系ソ連兵サーシャ役で監督も務めたコンスタンチン・ハベンスキーって「ナイト・ウォッチ」「デイ・ウォッチ」に出てた俳優さんだったのか…軍帽被ってるときはカッコよくあるのに脱ぐと野球選手がキャップをとったら思いのほかハゲだった(例:渡辺久信 西武ライオンズ)に似てて何かガッカリ…。
ロシア語を話せない俳優さんが出ていることもあって吹き替えがされていてセリフと口が合ってないのが興を削ぐのが残念。

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