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2018年5月26日 (土)

犬ヶ島

Isle_of_dogs
 アメリカ
 アニメ&アドベンチャー&ファンタジー&SF
 監督:ウェス・アンダーソン
 出演:(声の出演)
     リーヴ・シュレイバー
     コーユー・ランキン
     スカーレット・ヨハンソン


                                                                                     【物語】     (シネマトゥデイ)
 近未来の日本で、伝染病の犬インフルエンザが大流行し、犬たちは「犬ヶ島」に隔離される。
12歳の少年アタリは、捕らわれた愛犬スポッツを捜すため、メガ崎市からたった一人で小型飛行機を操縦し犬ヶ島へと降り立つ。島で出会った5匹の犬とアタリは、心の距離を少しずつ縮めていき…。

ポップでビビットな色彩感覚と優しく軽妙なサウンドを多用する音楽感覚、まるで絵本のようなフラットな映像と世界観が魅力の敬愛する映画監督のひとりであるウェス・アンダーソン監督の「ファンタスティック Mr.FOX」以来約10年ぶりとなるストップモーションアニメによる最新作。お気に入りの監督さんと常連の俳優陣、日本が舞台、わんこが主人公とこれだけで十分以上に劇場に足を運ぶ価値が大ありのところに18年のベルリン国際映画祭で銀熊賞(監督賞)受賞の付加価値付き。
というワケで張り切って観に行ってきた。

 犬たちの間でいろいろな症状があらわれるドッグ病が蔓延する近未来の日本で小林市長が人間への感染を防ぐため、すべての犬を犬ヶ島に追放と殺処分の設定は観る前から重々承知するも、いざ観始めるといちわんこ好きとしてこの設定が心に重くのしかかってくる。このイヤ~な気持ちが終始続くのか?と覚悟するも登場する島に収容されたわんこたちすべてが人間に対して怨みの感情を持たず、主人のもとに帰れる日を夢見ている健気だな姿に当初の不安は霧消し溢れる犬への愛情、ブラックユーモアと少しの切なさとウェス・アンダーソン監督の世界観を心ゆくまで堪能。
その反面、2~3発ぶん殴っただけじゃ気が済まねぇ理由で捨てられ、処分されていく動物たちがいる現実世界を思うと素直に最高だった!と言えなくもある感情があるのも確か。
 日本が舞台であるのは「パシフィック・リム : アップライジング」や「レディ・プレイヤー1」のように日本文化への敬意がいちばんの理由とするところなんだろうけれど、よくよく考えてみると諸説あれど本作とは真逆の保護を目的とした犬公方こと第5代将軍徳川綱吉によって制定された【生類憐れみの令】を巧く利用したのかな?と思えなくも。
また「七人の侍」のテーマ曲をはじめ、敵役の小林市長の風貌が「天国と地獄」のときの三船敏郎だったり、デュークの飼い主の映像の構図が「どですかでん」だったりと随所で黒澤監督作品へのオマージュが見受けられ探すのもオモシロかった。

 ビル・マーレイ、ジェフ・ゴールドブラム、エドワード・ノートンにティルダ・スウィントンと常連組にリーヴ・シュレイバー、スカーレット・ヨハンソン、そしてオノ・ヨーコをチョイ役で起用とCV陣の顔ぶれは豪華にして贅沢過ぎ!難を言えば日本語字幕がそこかしこに出てきて忙しなさを覚える。
8割がた合ってはいるけど残りの2割はの和太鼓&相撲&寿司のシーン、【俳句】に至っては全くの「?」なところがジワる。

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コメント

こんばんは〜
カタコトの小林少年、可愛かったですけどね。
なんか、内容的にはなんやこれニッポンみたいな感じで、
外国人が見たらクールなんだろうなーとそんな映画でしたぁ、、、、
そもそもウェス作品は昔のが好きだなー

コメント感謝です♪

最初アタリくんの風貌をカワイくねぇと思えたんすけど、おっしゃる通り日本語の片言さと健気さにしだいにカワイく思えて来ました。
微妙に合っていてけどかなり違和感のある日本描写はけっこう好きでした。

>そもそもウェス作品は昔のが好き

ああ~なんか解る気がします。
ここ最近の作品もオモシロくあるけど、確かに「ダージリン急行」以降は以前ほどのオモシロさはであることは個人的にも思いますね♪ (゚▽゚)v

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