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2018年3月11日 (日)

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア

The_killing_of_a_sacred_deer
 イギリス&アイルランド
 ミステリー&サスペンス&ドラマ
 監督:ヨルゴス・ランティモス
 出演:コリン・ファレル
     ニコール・キッドマン
     バリー・キオガン
     ラフィー・キャシディ


                                                                                     【物語】     (シネマトゥデイ)
 心臓外科医のスティーブンは、美しい妻と二人の子供と一緒に郊外の豪邸に住んでいた。
しかしある少年を家に招いたことをきっかけに、子供たちが突然歩けなくなり目から赤い血を流すなど、異変が起こり始める。
スティーブンは、究極の選択を強いられることになり…。

 どこか退廃的な独特の世界観と谷崎潤一郎作品を思わせるオチがオモシロく、16年の個人的ベスト10で惜しくも10位以内にランクインすることはなかったけれども次点とした「ロブスター」のヨルゴス・ランティモス監督の最新作で、その才能を証明するかのように去年のカンヌ映画祭で脚本賞を受賞したことで、お気に入りの映画監督さんのひとりにの経緯もあって公開を楽しみにしてたんで張り切って観に行ってきた。

 現在を舞台にしているのにどこか近い未来を描いているようなどこか退廃的な世界観と映像は健在。
どうしてこうなったの説明を一切する気のないつくり(潔くもあるし、納得もできちゃうからスゲェ)にモヤモヤ感やもどかしさを覚えるも本作は解らないこそゆえの恐怖、さらに不穏なBGMで緊張感を煽り、終始一貫してイヤ~な心持ちにした挙句に後味の悪いオチ…だけれどもこれが前作に劣らず、と言うより遥かにオモシロかった。
同監督の「籠の中の乙女」は未見だからそうだとは言い切れないけれども、前作と本作に共通して言えることは【選択】というキーワードにあり、その【選択】の吉と出るか?凶と出るか?の緊張感の高さをあらためて思い出させてくれた。
 タイトルの「聖なる鹿殺し」にどのような意味合いがあるのかと思い観ていたのだけれども、観た限りではその辺を意味するものは見当たらなsかった(まぁ、気づけなかった公算が大きくもあるのは否めず)んで、調べてみるとなんでも「聖なる鹿殺し」とは家族のひとりを生贄に捧げなければ家族全員が殺されてしまうというギリシア神話から着想を得ているようで、なるほど本作も全くその通りのストーリーで、この辺を知っていれば今以上にオモシロく観られたのかもと。
本作のギリシア神話、前作の谷崎潤一郎の「春琴抄」の趣と同監督の文学テイストのミステリー&サスペンスにこれからも期待。

 前作同様に人生を大きく左右する選択を迫られ追い詰められていく役のコリン・ファレルの最後の何が出るかな?ルーレットでの鬼気迫る焦燥感はかなりのもの。その妻役のニコール・キッドマンも思いのほか自分本位の役柄で控え目ながら存在感は抜群。さすがは主役級&オスカー女優といったところ。
キーパーソンのマーティン役のバリー・キオガンの不気味極まりない圧倒的な存在感は半端なく、ベテランふたりを遥かに上回っていて今後要チェックの俳優さんに。そのマーティンがフォークをカチャカチャさせながらパスタを喰うシーンは「ゲット・アウト」を彷彿させれたことを思うとやっぱりそういう手口なんかなぁと。

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コメント

よかったですね!ニコールもコリンも、バリーコーガンも。
籠の中の乙女、かなり変な映画だったんですよー
(変な映画は好きだけど、、、)あまり好きじゃなかったのですよね、
風情さんも是非見て欲しいなー
しかしやっぱりこの監督、なかなかいいセンスというか才能あるなーって思いました!(上から)

コメント感謝です♪

いろいろなカラーの監督さんがいるけど、見渡しても純粋に文学チックなつくりとなるとチャン・イーモウ監督が真っ先に思いつくところですが、こういう毒気の利いた文学チックな作りとなると、そういるワケじゃないでかなり期待してます。
ホントおっしゃる通りセンスと才能ありってぇやつです。

「籠の中の乙女」はかなり【変】なですか。
そう言われちゃうと気になってくるんで、近いうち借りて観てみるとします♪ (゚▽゚)v

こんにちは。
ヨルゴス・ランティモス ワールドが炸裂していたと思います。黒板を爪でこするような不愉快さがあるんだけど、黒板とは違い、心がどこかでその展開を求めている、というか。
配役も絶妙でしたよね。ちなみにバリー・キオガンがパスタを食べるシーンのシールを鑑賞特典として劇場からもらったのですが…どうしろと!?(笑)

相変わらずTBが送れず、すみません。風情さんからのTBは来るのですが。

コメント感謝です♪

前作に劣らず文学チックなうえに終始イヤ~な気持ちにさせらるんだけど、これがすこぶるオモシロいし、おっしゃる通りその展開を求めている感じで現時点では今年のベスト3内は確実かなぁってぇくらいに最高でした。

>バリー・キオガンがパスタを食べるシーンのシールを鑑賞特典

そこをシーンを切り取ってシールにしてそれを鑑賞特典にする劇場のセンスがイイっすね。
てかオレ、本作を初日に観たんすけどナニももえなかった気が…。
まぁ、実際のところバリー・キオガンのシールをもらったところでですけどね…r(^^;)

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» 『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』 2018年2月22日 ユーロライブ [気ままな映画生活 -適当なコメントですが、よければどうぞ!-]
『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』 を試写会で鑑賞しました。 前作の『ロブスター』よりは遥かに良い! 【ストーリー】  心臓外科医のスティーブン(コリン・ファレル)は、美しい妻(ニコール・キッドマン)と二人の子供と一緒に郊外の豪邸に住んでいた。しかしある少年(バリー・コーガン)を家に招いたことをきっかけに、子供たちが突然歩けなくなり目から赤い血を流すなど、異変が起こり始める。スティーブンは、究極の選択を強いられることになり……。 この映画の監督は変態だろうw 前作も設... [続きを読む]

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