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2018年3月25日 (日)

修道士は沈黙する

Le_confessioni
 イタリア&フランス
 ドラマ&ミステリー&サスペンス
 監督:ロベルト・アンドー
 出演:トニ・セルヴィッロ
     ダニエル・オートゥイユ
     コニー・ニールセン
     マリ=ジョゼ・クローズ


                                                                                     【物語】     (シネマトゥデイ)
 G8財務相会議の開催を明日に控えたドイツの高級リゾートホテルで、国際通貨基金の専務理事であるロシェの誕生日を祝う夕食会が開かれ、カルトジオ会の修道士サルスが招かれる。和やかな夕食会の後、サルスはロシェに呼び出されて告解をしたいと告げられる。その翌朝、ビニール袋をかぶって亡くなっているロシェが発見される。捜査が開始されサルスに疑いの目が向けられるが、彼は戒律に従ってロシェの告解の内容について話すことを頑なに拒む。

 ろくに内容も確かめもせずただタイトルだけに釣られたといったところだけれども、キリスト教には詳しくはないけれどもキリスト教が絡んだサスペンス&ミステリ-劇の組み合わせ、しかも舞台が欧州となれば理屈抜きに魅力的でオモシロそうなんで、取りあえず観ておけってぇことで張り切って観に行ってきた。

 G8財務相会議の議長であり死体で見つかったIMF専務理事長のロシェから、この会議にゲストとして参加することとなったサルス修道士が世界が一変する金融政策の内容の告解を受けたことから、世界の経済システムを仕切る各国の権力者たちのパワーゲームに巻き込まれてと、本作は宗教サスペンス劇ではなく、会議に参加したサルス修道士の前歴と懺悔告解における守秘義務とキリスト教のシステムを利用した経済サスペンス劇であったことに、事前に何の予備知識を入れていかなかったこともあって、その【金と神】の構図は興味深く、それ故の【欲と心】に深く考えさせられる作品だった。
 と概ね好評も話が思うほど進まず、宗教と経済の特殊で高尚な組み合わせに少なからず構えてしまったこともあってかセリフのひとつひとつが難解に思え、途中オチそうになったり観終わった後に若干の疲れを覚えたりもしたんで、残念ながら合格点にはやや足りずといったところ…今までの静謐でシリアスな展開とは裏腹に皮肉たっぷりでホッコリする最後の修道士とワンコのエピは微笑ましくあるんで観る価値はありかと。

 半ばIMFのロシェ専務理事役のダニエル・オートゥイユ目当てで劇場に足を運んだといったところでもある。
イギリス以外の欧州系のなかでもお気に入りの俳優さんとしていたんだけれども、これが意外にも彼が出演している作品を観るのは07年の「画家と庭師とカンパーニュ」以来実に10年ぶりであったことに驚いた…なんだかんだで結構観てる気がしたんだけどなぁ。こちらも久々の拝顔となったモーリッツ・ブライブトロイ。着実にキャリアを積んでるようで何より。

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