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2018年1月27日 (土)

ジュピターズ・ムーン

JUPITER HOLDJA
 ハンガリー&ドイツ
 SF&サスペンス&ドラマ
 監督:コルネル・ムンドルッツォ
 出演:メラーブ・ニニッゼ
     ジョンボル・イエゲル
     ギェルギ・ツセルハルミ
     モーニカ・バルシャイ


                                                                                      【物語】     (シネマトゥデイ)
 医療ミスによって病院を追われ、難民キャンプで働く医師シュテルン。
彼は難民を違法に逃がし金を得ては、医療ミスの遺族に渡す賠償金に当て、訴訟の取り下げを狙っていた。ある日、被弾して重傷を負った少年アリアンがキャンプに運び込まれる。
彼に重力をコントロールし浮かぶ能力があるのを知ったシュテルンは、金もうけに使えるとキャンプから連れ出す。
一方、アリアンを撃った国境警備隊は隠ぺいを図ろうと二人を追跡し…。

 重力操作によって宙に浮く少年…これがハリウッド作品であれば確実にスルーするところも東欧のSF作品となれば物珍しさも手伝って、先日観たロシアの超人ヒーローを扱った「ガーディアンズ」同様に大きく興味を惹かれるところ。
しかも本作は2017年のカンヌ映画祭のパルム・ドールにノミネートとあれば、ただのSF娯楽作品ではなかんめぇの期待もあって気になる作品だったんで張り切って観に行ってきた。

 少年が宙に浮くということ以外はなんらSF的なところは皆無…先で述べたようにただのSF娯楽作品で終わるワケはあんめぇと思ってはいたけれども、思っていたのとこうも大きくかけ離れてしまうと肩透かしを喰らった感は拭えない…。
 宙に浮くアリアンを通じてシリアからの難民問題とそれにともなうテロ行為とハンガリーにおける政治、社会問題を提起しつつ、かつ宙に浮く=天使として演出し、宗教、信仰をも描いて(シュテルン医師がアリアンの前に膝をつき靴ひもををなおすという聖書の一節のシーンは天使ではなくどうみても【主&神】としか見えない)いてタルコフスキー監督の「惑星ソラリス」とはまたひと味ちがった哲学の趣があって、欧州的なつくりのSF作品だったかなぁと。
 とまぁマイナス要素の方が目に目立つもやさしさや希望が感じられるラストはそれなりに響くものがあったし、冒頭でアリアンがハンガリーに密入国に失敗し移民局だか国境警備隊だかに追われ逃走するエピと、重力操作によりある一室を360度回転させたエピ時のカメラワークによる臨場感と浮遊感は高くまるで追体験しているようですばらしい。

 20年ほど前にハンガリーを旅した祭に利用したブダペスト東駅が今ではシリア難民で溢れ、まるで難民キャンプの様相を呈している現状に初の欧州の地だったこともあって何かと思い入れがあるだけに複雑な思いに…。

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