ルイの9番目の人生
カナダ&イギリス
サスペンス&ミステリー
監督:アレクサンドル・アジャ
出演:ジェイミー・ドーナン
サラ・ガドン
エイデン・ロングワース
アーロン・ポール
【物語】 (シネマトゥデイ)
生まれてから毎年命にかかわる事故に見舞われてきた少年ルイは、9歳の誕生日に崖から転落し、奇跡的に命を取り留めるが昏睡状態になってしまう。彼を目覚めさせようと担当医パスカルが奔走する一方、ルイの周囲では父親が行方をくらまし、母親のもとに誰からのものかわからない警告文が届くなど、不可解な出来事が頻発。さらにパスカルも悪夢に悩まされ…。
予告やチラシで目にした「9年で9度死にかけた少年」の設定をはじめ不可解、悪夢と数々の魅惑的なフレーズに思いっきり食指がのびるも、その反面こういうフレーズで修飾された心理サスペンス作品は得てして終始ノリ切れず気持ちハズレの微妙な結果になってしまうことがまま…そんなワケで期待半分、不安半分の心持のなかとりあえず観に行ってきた。
不安的中…悪かぁねぇんだけど中ダルみもしたし微妙にノリ切れねぇんだよなぁ…と言ったところ。
ファンタジーだのサスペンスだの人間ドラマだのといろいろと詰め込まれていて、一見ギレルモ・デル・トロ監督「パンズ・ラビリンス」の趣のようなんだけれども決してそういうワケでもねぇし、本来ならば宣伝文句とおり衝撃的で感動的なオチなんだろうけど、途中で大方予想がつくうえに納得できたような出来ないようなで言うほどの感動もなく、逆にモヤモヤ感が半端なく正直なところ心持ち整理がつかず、何をどう語ったらイイのやら?な作品となってしまった。
最近では流行りなのか? それともたまたまそういう設定の作品に連続して当たっているだけなのか? 解らないけれども本作も唯一の良識人で誰よりも愛に満ちた人であったある人物以外は誰一人として好感が持てない。
主人公のルイからしてペットに対してのある行動だけではなく、諸々のものの考え方を鑑みてもかなり病んでるんじゃね?としか思えず、正直なところ心底からイヤ~な気持ちにさせられる。
まぁそんなこんなで多々思うことはあれど決してキライな作りではなし…好きキライが分かれる作品かなぁと…観る前からある程度こういう結果になることは目に見えていたとはいえ、こんなことなら素直に「ジオストーム」(こっちはこっちでハズレ感半端ねぇけどね)を観ればヨカッタかなとなぁと。
事件を捜査するダルトン刑事役のモリー・パーカーはスゲェ久々の拝顔となった。
若いころは薄い面立ちで薄幸そうな雰囲気を漂わせてたイメージだったけれど、刑事役も似合うくらいに貫禄がついたようでなんかイイ感じに歳をとった感じ。あとはルイの母親役のサラ・ガドンが美人だったなぁくらい。
« ホペイロの憂鬱 | トップページ | ガーディアンズ »
コメント