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2017年12月 9日 (土)

オリエント急行殺人事件

Murder_on_the_orient_express
 アメリカ
 ミステリー
 監督 : ケネス・ブラナー
 出演 : ケネス・ブラナー
      ペネロペ・クルス
      ウィレム・デフォー
      ジュディ・デンチ
 
【 物語 】     ( シネマトゥデイ )
 トルコ発フランス行きの豪華寝台列車オリエント急行で、アメリカ人富豪の エドワード・ラチェット が刺殺体で発見される。
偶然列車に乗り合わせていた探偵の エルキュール・ポアロ が、鉄道会社に頼まれ密室殺人事件の解明に挑む。
乗客の ゲアハルト・ハードマン 教授や ドラゴミロフ 公爵夫人、宣教師の ピラール・エストラバドス 、 キャロライン・ハバード らに聞き取りを行う ポアロ だったが…。
 
 幾度となく読み、観ているだけに物語はもちろんとして犯人も既に知っているだけにミステリー映画として今さら金を払ってまで観に行く必要があるのか? の思いが無きにしも非ずもそこは 「 犬神家の一族 」 同様に優れたミステリーはトリックも犯人を知っていても何度観てもオモシロいことに間違いないところだし、監督主演もご贔屓の ケネス・ブラナー のうえに旧作同様にキャストも豪華となればで張り切って観に行ってきた。
 
 嘆きの壁から始まりはあまりにもタイムリーなだけになにか予言じみていて何かスゲェ怖ぇ… ここのエピを観るとパレスチナ問題の責任は少なからずイギリスをはじめとするユダヤ優遇による利権が絡んだ故の責任の皮肉めいたものを感じなくも…。
 ベースを忠実に守りながら天才的な推理が目立ち超然としがちな今までの探偵 ポアロ だけではなく焦燥や事件の背景にあるそれぞれの感情に苦悩する人間ポアロを描いているあたりや、ラストのトンネル内での演出は ダ・ヴィンチ の 「 最後の晩餐 」 の構図で、責任は手前ぇにありとすべてを背負い込もうとする主犯格の ミシェル・ファイファー はまさに キリスト で、そう考えると冒頭の嘆きの壁にもつながり 「 なるほど! 」 で、この辺は長年 シェイクスピア 劇に携わってきた ケネス・ブラナー らしい古典作品に対するアレンジとアプローチと、贔屓目もあってさすがだし、古典名作を蘇らせてくれたことに感謝。
 いくら歴史ある中東とはいえ 1900 年代初頭の姿を今の世にそのまま残しているワケもなく、そのほとんどが CG で再現されていてパノラマ感はあるも雰囲気は半減といったところで仕方のないこととはいえ残念かなぁと。
残念といえばラストのトンネル内のシーンで白い息がでていなかったことで、ここは突き刺すような寒さ感があれば事件の背景にある痛みがさらに倍加されたんじゃねぇかなぁと思えなくも。そんなワケで 「 ナイル殺人事件 」 に期待!
 
 ポアロ というと TV 版の デヴィッド・スーシェ と、前述の 「 ナイル殺人事件 」 「 死海殺人事件 」の ピーター・ユスティノフ のイメージがかなり強いだけに ケネス・ブラナー がどれだけ印象を残せるか?と観ていたんだけど、終始フランス訛の英語でしゃべり上記のふたりに劣らずヨカッタ。 まぁ旧作でもそうだったけど、本作での ジュディ・デンチ 、 ウィレム・デフォー の名優たちの存在はウレシイもののやや印象に薄いというのがもったいない気がしないでも。

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